今年9/12(土)~21(月祝)に長野市芸術館 展示サロンにて開催予定の「長野市芸術館アート・グループ展2026」。
長野市芸術館 開館10周年を迎えた今回は「未来」をテーマに、長野県に所縁ある作家の作品を募集し、出展作家が決定いたしました。
下記の3名の作家が、エントリー作品を含む複数新作を会期中に展示いたします。
(なお、当初予定していた審査は行いませんでした)
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有坂宗大
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■有坂宗大 Soudai Arisaka
「自由と、戯れる。」
1996年東京都生まれ。大学卒業後、進学し建築を専攻。2022年に長野県松本市へ移住し古道具屋を始める。2023年には廃材を用いたコラージュ作品の制作や空間演出業の環境に身を置き始める。同時期に独学で絵を描き始め、2025年からは積極的に個展を開催している。作品制作においては、「自由と、戯れる。」をコンセプトに、“想像や夢”と“現実や日常”を往来しながら、“あそび”を大切にした自由な思考のもと創作活動を行っている。
主な活動歴:
2021年 インスタレーション展「配色の設計」(東京)
2022年 インスタレーション展「配色の設計 vol.2」(東京)
2025年 個展「空想のお花たち」(松本)
個展「(i)Flower」(岡山)
個展「Ensemble.」(松本/東京)
2026年 個展「わたしの線」(松本)
エントリー作品:父になる [アクリル絵具、ソフトパステル、木板]
今の私は「未来」というテーマから“家族の風景”を思い浮かべました。
この春に帰省した際、兄から嬉しい報告がありました。義姉の妊娠。妊活に苦戦している話を聞いていたので安堵の思いでした。兄はいずれ父になります。未来のことを考えるとき、私は過去を振り返ります。小学生の頃、家族でよく近くの公園でアヒルボートに乗りました。兄とはよくスピード対決、向こう岸への競争です。父は同乗していたか記憶は定かではありませんが、落ち着いた性格なのできっと遠くで見守っていた気がします。母は公園に咲く花がとても好きでした。
兄も父になったらきっと、当時の父親の真似をして、子どもを公園にあそびに連れていくことでしょう。未来の愛に溢れた時間を思い浮かべながら、過去の微かな記憶をたどり、絵を描き終えてしばらくして「父になる」と名前を付けました。
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有賀さゆり

■有賀さゆり Sayuri Aruga
長野市在住。エンコースティックアーティスト。元キャンドル作家として蝋に触れてきた経験を背景に、2021年よりエンコースティックアートの制作を始める。
古代技法の基礎を大切にしながら、蝋の持つ質感や層を活かした独自の表現を探求している。
主な活動歴:
2025年 Shibuya Art Museum vol.3
2025年 萱アートコンペ
エントリー作品:Layered Awakening, Becoming [エンコースティック(蜜蝋)による平面作品]
本作品では「未来」を、まだ定まらず変化し続ける状態として捉えています。
蝋は熱によって溶け、流れ、混ざり合いながら、偶然的な表情を生み出します。その性質は、固定されることのない時間や、これから形づくられている未来と重なります。
幾重にも重ねられた層の中に残る痕跡やにじみは、過去の記憶であると同時に、これから現れていく可能性でもあります。
本作では、そうした変化の過程そのものに焦点を当て、未確定な状態としての未来を表現しています。
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丸山大空

■丸山大空 Hirotaka Maruyama
2002年 安曇野に生まれる。
小学1年の時に描いた絵が入賞したことをきっかけに絵を描くようになる。
現在は長野市を拠点とし、様々なマテリアルを用いて意味に囚われないエッセイとしての作品作りを展開している。
主な活動歴:
2025年 長野美術専門学校デザイン学科 卒業
グループ展「3つの夢展」 参加
2026年 個展「ちちんぷいぷい展」 開催
第21回境内アートin小布施×苗市 参加
エントリー作品:世界 [オイルパステル、クーピー、色鉛筆]
本作は、私の作風である「エッセイとしてのアート」をコンセプトとし制作しました。
そのため「未来」というテーマを念頭に入れつつも明確な物語性や結論を与えるのではなく、思考や感覚の赴くままに描くことを重視しました。
未来に対する漠然とした感情や思考を制作過程も含め表現できたと思います。
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また、第21回池袋モンパルナス回遊美術館「池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS 2026」における「長野市芸術館特別賞」受賞作家も決定しました!
「長野市芸術館アート・グループ展2026」では、下記2名の受賞作家の作品もあわせて展示します。
(「長野市芸術館特別賞」は1名受賞の予定でしたが、2名受賞となりました)
審査員:OZ-尾頭-山口佳祐(画家 絵師 浮世絵師/長野市出身)
審査日:2026年5月21日
正木美穂
「Floating bridge No.2」 キルテッド キャンバスに油彩、糸、布
《審査員コメント》
正木美穂さんは、「絵画とは布であり皮膚のような表層である」というコンセプトの基に制作している作家さんです。
“キルティング・シリーズ”は一見レザーのように見えますがレザーではなく、油彩を用いたキャンバスの下にキルト芯や布を複数枚重ね、上からキルティング状に糸で縫っています。
キャンバスをキルティングに見立てる作風、また、ランダムに縫われた糸のラインからは、計算ではなく偶然性からなる面白さがあることから、魅力を感じ、選出させていただきました。
■正木美穂 Miho Masaki
東京都出身
2005年 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業
2007年 多摩美術大学大学院美術研究科油画研究領域修了
近年の展覧会:
2026年「KAIKA TOKYO AWARD 2026」 KAIKA TOKYO by THE SHARE HOTELS 、東京
2025 「START Box EXHIBITION vol.3」 YAU CENTER、東京
2023 「井戸と滝 正木 美穂 個展」GALLERY33、東京
2022 「WATOWA ART AWARD 2022 EXHIBITION 」 WATOWA GALLERY 、東京
2014 「CORES +4人展」 ロイドワークスギャラリー、東京
2013 「ART OSAKA 2013」ホテルグランヴィア大阪、大阪
2013 「TWS-Emerging195 退屈な部屋 正木美穂展」TOKAS本郷 、東京
2012 「YOUNG ARTIST JAPAN vol.5」、東京デザイナーズウィーク
活動歴:
2025年 「オープン アトリエ」START Box ササハタハツ幡ヶ谷、主催:東京都、アーツカウンシル東京
受賞歴:
2026年「KAIKA TOKYO AWARD 2026」 黒澤浩美賞
2012年「YOUNG ARTISTS JAPAN vol.5」審査員特別賞
2003年「トーキョーワンダーウォール公募 2003」トーキョーワンダーウォール賞
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アナ ヨバノブスカ

「シーン」 木版画、和紙、糸、水性顔料
《審査員コメント》
アナ ヨバノブスカさんは、北マケドニア出身の作家さんで、木版画をはじめグラフィックデザインなど多岐に亘って創作活動されています。
今回の作品は、手刷りの和紙に手縫い糸で刷られた木版画で、優しい色彩の連続が目を引きます。まるで心地よいリズムのようなビジュアルは、鑑賞する人それぞれが新たな物語を受け取るかような不思議な魅力があると思い、選出させていただきました。
■アナ ヨバノブスカ Ana Jovanovska
1991年 北マケドニア出身
受賞歴:
2019年 第48回シュトゥンデン・ノイケルン芸術祭、展示およびレジデンシー、ベルリンへの参加を受賞、ドイツ
2016年/2021年 ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞「デネス」ノミネート、北マケドニア
2023年 アワガミ国際ミニプリント展佳作
2024年 熱海アートグラントとアートコレクティブ「(O)Kamemochi」との共催
2025年 ACTアート大賞展佳作
2026年 第33回特種東海製紙紙わざ大賞入選
展示歴:
2018年「Littera Abstracta」個展とレジデンスを開催、Prima Centerギャラリー、ベルリン、ドイツ
2019年「InBetween States」展とレジデンス、The Worm ギャラリー、スコットランド、イギリス
2024年「サイクル」個展、Launch Pad ギャラリー、横浜市、日本
2025年 「掛軸: stuck in folds of dreams」二人展、Design Festa ギャラリー、東京、日本
2026年「Leap in Tokyo」グループ展、201 ギャラリー、東京、日本
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以上5名の作家の作品が集まるアート・グループ展、9月の開催をぜひお楽しみに!
■「長野市芸術館アート・グループ展 2026」
会期:9月12日(土)~9月21日(月祝)※9月15日(火)のみ休館
長野市芸術館展示サロン(1F)
入場無料