Performances & Events金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ vol.9 彌勒忠史 カウンターテナー・リサイタル

概要

大好評企画!会社帰り、お出かけ帰りに、ふらりとカジュアルにクラシックを楽しめるトーク付きコンサート。
ご帰宅前にちょっと寄り道して、ゆったりと夜の時間を過ごしてみませんか?

3回セット券がお得です!!

vol.7(11月18日)TAIRIK(ヴィオラ)は こちら
vol.8(12月16日)菊池洋子(ピアノ)は こちら

■チケット発売日 全3回セット券 8月27日(土)10:00~
         各回 9月3日(土)10:00~

出演者 彌勒忠史(カウンターテナー)
朴令鈴(ピアノ)
プログラム シューマン(ハイネ 詞):『詩人の恋』 Op.48
中山晋平(吉井 勇 詞):ゴンドラの唄
山田耕筰(三木露風 詞):赤とんぼ
山田耕筰(北原白秋 詞):松島音頭
別宮貞雄(加藤周一 詞):さくら横ちょう
武満 徹(荒木一郎 詞):めぐり逢い
武満 徹(武満 徹 詞):小さな空
なかにしあかね(星野富弘 詞):今日もひとつ
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
特別協賛 長野都市ガス株式会社
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

今年最初の主催公演は、今年度3回目の「金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ 彌勒忠史カウンターテナー・リサイタル」。
彌勒忠史さんは、2018年度の「水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ」以来、2度目の登場です。(ピアノ:朴令鈴さん)

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-006.jpg

彌勒さんの歌声は、高い音域でありながら芯があってしなやかな強さを感じさせてくれます。
今回はシューマンの歌曲集《詩人の恋》と、日本歌曲の数々をお聴きいただきました。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-011.jpg

シューマンの作品は、「全16曲の内、恋の歌だが6曲目くらいから雲行きが怪しくなり、後半は振られたことを嘆くばかり」という歌曲集。シューマンらしいロマンティックな旋律と繊細なピアノで、詩人の揺れ動く心が響きます。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-015.jpg

中盤からは、日本歌曲のプログラムです。
まずは大正から昭和にかけての歌の数々。《ゴンドラの唄》の浪漫、《赤とんぼ》の胸に迫る透明な哀しみ、《松島音頭》の湧き立つ心と、色とりどりの世界を豊かな表情で楽しませてくれます。
日本の伝統文化にも造詣の深い彌勒さんならではの、日本の音楽のグルーヴも感じられます。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-029.jpg

日本歌曲の後半は、昭和後期から令和の作品。
《さくら横ちょう》、武満徹の作品、なかにしあかね《今日もひとつ》のどれも繊細な響きと優しい言葉の歌たちです。朴さんのピアノがあたたかく寄り添って歌い、心のひだに染み入るようです。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-022.jpg

言葉の美しさも彌勒さんの歌の魅力。日本語の歌はとりわけその世界の優しさが感じられます。
彌勒さんは「今日は張り切ってプログラムを盛り過ぎた」と苦笑いされていましたが、その分たっぷりと歌のもつ力強さを堪能できました。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-004.jpg

「やっぱり歌はいいなあ」と思った本編の後のアンコールは、歌のある世界の美しさを優しく称える《もしも歌がなかったら》。作詞したバリトン歌手の宮本益光さん、作曲の加藤昌則さんは藝大の同期だということ。同時代の歌だからこその共感に満ちていました

この世界に歌があるから今この出会いがあり、感動がある、その幸せをあらためてかみしめる思いでした。

繧ソ繧吶う繧キ繧吶ぉ繧ケ繝・230113-034.jpg

ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール>
もしも歌がなかったら(詞:宮本益光 曲:加藤昌則)

<アンケートより>
♪カウンターテナー、生で初めて聴きました。とても素晴らしい声、大変良かったです。今回の金クラ、3回とも全て良かったです。
♪《源氏物語》の時に初めて歌声を聴き深く印象に残っていましたので、楽しみに来ました。気持ちよく聴くことができ堪能しました。《今日もひとつ》良かったです。アンコール曲も。
♪素晴らしかったです。心に届く響く歌声!
♪涙が出ました。《今日もひとつ》最高でした。
♪カウンターテナーというのは裏声とは違うのでしょうか。ものすごい声量に驚きました。
♪あたたかい発声、日本の歌がとても素晴らしかった。
♪曲の説明をされるときの声のトーンと歌われるときのトーンが全く違って、別人なのかと思うくらいでした。日本の歌曲にはあまり縁がなかったのですが、今日のリサイタルで「いい曲だなー」と思える曲も何曲かあり、また聴きたいです。
♪長野でカウンターテナーを聴けるというのが画期的、彌勒さんの高い声が美しい。武満~星野富弘さん詞の《今日もひとつ》~加藤さんの曲、良かったです。言葉が美しい。
♪シューマンの心の揺らぎを素晴らしい熱唱で表現されました。朴さんのピアノも本当にうっとりしました。武満さんの歌には涙が出ました。歌の力って素晴らしい。
♪カウンターテナーの生演奏は初めてでしたが、声量があり繊細な音色に感動しました。
♪《詩人の恋》は私の青春そのもの。あの頃の感動がよみがえりました。後半は心に染み入る日本歌曲。最高のプログラムでした。彌勒さんてロマンティストですね。ピアノもきれいでした。

DATE
2023年1月13日(金)
19:00開演(18:15開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
全3回セット券¥8,500
8月27日(土)10:00~発売

各回¥3,000
9月3日(土)10:00~発売

(全席指定・税込)

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel:026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    tel:026-226-1001 [平日9:30~18:00]
    https://www.office-mayu.com

カテゴリー