今月開催した「市内作家によるアートグループ展2023」の会期中に審査を行い、来年度の「第19回池袋モンパルナス回遊美術館・池袋アートギャザリング(IAG)公募展」(2024年5月23日(木)~6月3日(月))【会場:東京芸術劇場・池袋】にて作品出展する権利が贈呈される作家が選出されました。
IAG公募展審査員である、画家 金丸悠児さんより
《IAG AWARDSノミネート賞》として、丸山 純さんが受賞されました。
以下、審査員・金丸さんのコメント======
・総評
本イベントは、今のところ限られた媒体でのみ募集されていたことを聞きました。
応募されたアーティストたちは常にアンテナを張り、チャンスがあればいつでも掴みに行ける体勢をとっている志の高い方々に違いありません。
その感度と意識の高さが、そのまま展示会のクオリティに現れていると感じました。
どの作品も明確なテーマを掲げ、作者のメッセージが形になっている点に好感を持つことができました。
長野市在住・出身のアーティストを支援する本イベントのような試みが増え、
若手作家に開かれた登竜門として発展していくことを楽しみにしています。
・IAG AWARDSノミネート賞 丸山純さん
丸山純さんの作品は、土偶や縄文土器を彷彿とさせる紋様と独特なフォルムが特徴の造形作品です。
つくられているものは動物のようでありますが、抽象化されており霊的な存在感を帯びています。
シンプルな形ゆえに、表面のテクスチャーが引き立っており、それが作品の魅力に繋がっていると感じました。
また見る角度によって、鑑賞者の想像力を掻き立てる工夫が施されてる点も技ありでした。
展覧会場において、ひときわ独特な存在感を放つ作品から目が離せなくなり、選ばせていただきました。
金丸悠児(画家・IAG AWARDS審査員)
===========