News & Topics「市内作家によるアート・グループ展2023」 展示作家決定!!

今年の9/9(土)~18(月祝)に長野市芸術館 展示サロンにて開催予定の、長野市ゆかりの作家たちによる「市内作家によるアート・グループ展2023」。
3回目となる今回は【挑戦~Challenge~】をテーマに展示作家を募集し、下記6名の作家が決定いたしました。
これから創作活動に入り、エントリー作品を含む複数新作を会期中に展示いたします。
(尚、当初予定していたオーディエンス選出は行いませんでした。)

 


テーマ【挑戦~Challenge~】




丸山 純  [彫刻]

馬 丸山純 未発表作品の画像.jpg
 

■丸山 純  [彫刻]

1994年長野市出身。長野市在住。彫刻や木彫、ミクストメディアで立体作品表現をする造形作家。名古屋造形大学彫刻コース卒業。茨城県立笠間陶芸大学校研究科修了。
2015年「第9回飾り瓦コンクール」オブジェ・エクステリア部門優秀賞。2016年「アートアワードトーキョー丸の内2016」小山登美夫賞。2020年笠間工芸の丘(茨城県)「二人展 金澤シュウ・丸山純 Light buoy」開催、2021年「笠間陶芸対象展2021」公募部門 入選。2023年ギャラリーアートポイント(東京都)「グループ展 Session Ⅰ」など。                 
            

エントリー作品:

背になにかを乗せて立つ馬の形。
自身の意思に関わらずして、そうあるべきとして背負わされたものを運ぶ在り方。今まで乗せてきたものたちの痕跡は自身を構成する要素のひとつとなって、蓄積して年輪のように環を描く。
どんなものが乗ってこようとそれと連れ添って進んでいく意志をもって、なんとかやっていくしかない。
挑戦する己と、周りとの関係性の中で痕跡を与え合いながらそこにある存在たちの形。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

利他超過結果
珂茜穗(竹内夏穂 ) [イラスト]

応募作品.jpeg

■珂茜穗(竹内夏穂) [イラスト]

2000年長野市出身。長野市在住。2019年ギャラリータカハシにて個展開催。2021年豆蔵ギャラリーにて個展開催。2021年銀座えすぱすミラボオ(東京都)「X MAS POCKET ART展」参加。2022年gallery2511(東京都)「ミニアート展 vol.4」参加。2022年横浜市民ギャラリー「ZEN展」参加。同年、「第四回全日本芸術公募展」入選。2023年ギャラリー国立(東京都)「人展」参加。


エントリー作品:利他超過結果

誰かの為に動ける事はとても尊い事だけれど
他者からの期待に全て応えることないよ
日々を円滑に生きる為に多くの理不尽に耐えることないよ
多くの誰かを大切に想う事はとても美しいけれど
自分を捨ててまで多くの誰かの栄養になってやる必要ないよ
そんな君に漬け込んで悪意あるもの蝕まれないで
どうか自分の事を忘れず生きていて

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


春来たる
跡部 洋  [ミクストメディア]

春来たる(300dpi).png
 

■跡部 洋 [ミクストメディア]

1985年長野市出身。長野市在住。父の影響で美術に親しむ。様々な仕事を経験した後、美大進学。在学中から卒業まで映像表現を模索、発表している。
2017年成安造形大学美術領域現代アートコース卒業。同年「Swedenborg Film Festival 2017」(ロンドン)にて審査員賞を受賞。2019年京都文化博物館「Art Quake Kyoto 2019」平和賞受賞。2021年、オンライン雑誌「KNACK magazine」にて平面作品12点が掲載。2023年ホテル信濃路「跡部洋作品展」開催など。                    
            

エントリー作品:春来たる

テレビやネットを通じて色んな問題が報じられる。すると、出来るかどうかに関わらず、解決する手段を持っていると、頭の片隅で常に思案し始める。
モニターと、そこから発せられる山積した課題から離れて、ただただ、手放しで喜びたいという思いが迸(ほとばし)る。
「芸術が社会問題を解決することはない」と言われることを承知しつつ、雪解けの季節に歓喜の余地があると信じ、本作「春来たる」を描き上げた。   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ひそむ音
小林明日香  [アクリル]

ひそむ音.JPG

■小林明日香  [アクリル]

1987 年長野市出身。長野市在住。2012 年倉敷芸術科学大学芸術研究科美術専攻修士課程修了。2012 年加計美術館「倉敷芸術科学大学芸術研究科修了制作展」加計美術館奨励賞受賞、芸術研究科賞受賞。エスプリ・ヌーボーギャラリーにて「小林明日香 -Paint works-」(個展:岡山)。VOICE GALLERY にて「戯れる絵画」(グループ展:京都)。岡山県天神山文化プラザ、アートの 今・岡山 2012「風景をこえて」(巡回グループ展:岡山)。2013年以降〜個展やグループ展を多数開催。


エントリー作品:ひそむ音

根性論にうんざりする時があります。
すべての答えは自分の中にある。
心に耳を澄ませれば、あなたにしかわからない、
あなただけの世界が広がります。
まわりの状況や思惑に迷わされず、自分の本質に立ち返って
確かな自分に戻った時、真の挑戦を得られると考えています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


挑戦
詩筆そら(柳沢亜由子)  [書]

challenge.jpg


■詩筆そら(柳沢亜由子)  [書]

1985 年須坂市出身。長野市在住。名前詩 開運職人 天使の詩筆家 そら(うたふで)
名前詩を中心に詩人・書家として、県内を主に活動。1500 人以上が開運。一言もしゃべらずに名前とお顔を見てその方にあった詩を書き開運。2010 年活動開始。2014 年東御市・花岡ギャラリーにて初個展開催。小布施町・蔵にて個展開催。2015 年善光寺御開帳・花回廊テーマソングを作詞。2021年横浜・CANTIKMANISにてOHANAチャリティーアート展開催。2022年小布施町・土蔵ギャラリーにて個展開催。他、個展やコラボ多数。


エントリー作品:挑戦

挑戦するには今の自分や価値観、壁様々なものをぶち壊す必要がある。その為、一度漢字で書いた挑戦という文字をあえて消し、その上からchallengeを上書きした。
また、背景には翼や羽をイメージした絵を描くことで、解き放たれ自由に飛び立つ様を表現した。水晶末を所々に散りばめ、自由と純粋な心を表した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私の足
宮本蒼杜 [彫刻]

私の足.jpg


■宮本蒼杜 [彫刻]

2002年長野市出身。日本大学芸術学部美術学科彫刻コース在学。


エントリー作品:私の足

まず「挑戦」という言葉は極めて人間的な言葉であるように思えます。
彫刻は、木や石、鉄などの「素材」、自然や生き物からくる「モチーフ」、そして「自分」、という三点が一直線に並び三者がお互いに影響を与えながら作品が出来上がります。それを前提とすると「挑戦」という人間的な要素が入り込めるのは「自分」という一点のみになると私は考えました。
そのため自分の中に挑戦という概念を見つけるとすれば現在の自分の生き様にあるのでしょうか。彫刻という、より良い作品を作る為に数十年という単位で時間を要する長い道のりのスタート地点にいる自分はまさに挑戦という言葉を背負っている気がします。そのスタートして間もない自分が彫刻の基本となるカタチの捉え方に重きを置いて作り上げた「私の足」には挑戦という要素が豊かに含まれているように感じます。
人によっては「挑戦」という概念そのものを表現すればいいじゃないか、という考えがあるかと思いますが個人的な考えとして、芸術というものは自己に内在する混沌とした感覚を長い時間をかけ研ぎ澄まし、それを作品として形にすることだと考えています。カタチとの対話が重要視される彫刻で概念的なテーマに引っ張られてしまうと最も重要である自分の持つ感覚というものが薄まり、自身の深部から出てきた作品ではなく、表面的で安易な表現に過ぎない作品になってしまう怖さがありました。
自身の深部で探り続けた「私の足」はこれから先、いくつもの作品を作っていく自分にとって大きな河川の最初の一滴になるような作品であると信じています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

出展が決定した6名の作家たちでつくる、全作初公開のアート・グループ展
ぜひお楽しみに!

■「市内作家によるアート・グループ展 2023」
  会期:9月9日(土)~9月18日(月祝)※9月12日(火)のみ休館
  長野市芸術館展示サロン(1F)
  入場無料

 

カテゴリー