News & Topics「市内作家によるアート・グループ展2022」 展示作家決定!!

今年の9/10(土)~19(月祝)に長野市芸術館 展示サロンにて開催予定の、長野市ゆかりの作家たちによる「市内作家によるアート・グループ展2022」。
2回目となる今回は【自由~Liberty~】をテーマに展示作家を募集し、下記5名の作家が決定いたしました。
これから創作活動に入り、エントリー作品を含む複数新作を会期中に展示いたします。
(尚、募集数を超えなかったため、当初予定していたオーディエンス選出は行いませんでした。)
 



テーマ【自由~Liberty~】
 

 


「まる」のこと

   こばやしようこ(水彩)

「まる」のこと.jpg

 

■こばやし ようこ

1985年長野市生まれ。長野市在住。透明水彩画作家。清泉女学院大学人間学部文化心理学科卒業。2016年「越後湯沢全国童画展」奨励賞。2018年「第92回国展」、2021年「第95回国展」、2022年「第96回国展」入選。2018年軽井沢ニューアートミュージアムショップ Callenge Wall12「こばやしようこ展」(個展)、ほか個展やグループ展多数開催。
信州美術会会員。北信美術会会員。

 

エントリー作品:「まる」のこと

自由は「まる」のようなものだと思っている。絵の中の沢山の「まる」は皆の自由。あたたかく、ふわふわやわらかい。だからとても壊れやすい。自由に責任はセットだと思う。守ること、壊さないこと。他者の「まる」と、ゆずりあい、だれも傷つけないしなやかな自由を、私はもっていたい。土の上に種をまき、大切に大切に育てていく。そのような自由でありたい。

 

 


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リバティ

   跡部 洋(ミクストメディア)

応募作品(リバティ).jpg

 

■跡部 洋(あとべ ひろし)

1985年長野市出身。長野市在住。父の影響で美術に親しむ。様々な仕事を経験した後、美大進学。在学中から卒業まで映像表現を模索、発表している。
2017年成安造形大学美術領域現代アートコース卒業。同年「Sweden Film Festival2017」(ロンドン)小説家アリ・スミス氏から審査員賞を受賞。2019年京都文化博物館「Art Quake Kyoto 2019」平和賞受賞。2021年アメリカのオンライン雑誌「KNACK magazine」にて平面作品12点が掲載。

 

エントリー作品: リバティ

「何が新しく、何が自由か?」―描くことで自由な生き方を模索してきた私にとって、その答えは"絵を描く支持体が自由"という地点に到達しました。本作"リバティ"はアルミホイルを支持体に、「できれば外したい」と願うマスクを上にスプレーを撒き、痕を残した絵画です。

 

 


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Dear….

   小林 希(油彩)

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■小林 希(こばやし のぞみ)

1985年長野市出身。長野市在住。2010年東京造形大学造形学部絵画学科卒業。
2012年東京銀座・青木画廊「小林希展 ~見えないものお見せします~」(個展)開催。同年、北野カルチュラルセンター「五人の女流作家」(グループ展)参加。同年、東京都美術館「第41回 齣展」。2013年~2022年、東京都美術館「齣展」毎年出展。2014年東京銀座・青木画廊「土屋恭子・小林希 二人展 ~孤高にして悲しく~」開催。東京銀座・青木画廊にてグループ展多数回。2020年長野市珈琲倶楽部寛「第6感~小林希絵画展~」(個展)

 

エントリー作品: Dear….

絵を見て何を想像しようと、何を思おうと自由に解釈していただけたら嬉しいです。
私の思いを伝えた時からイメージがそこから動かなくなることは面白くありません。
見る人の眼に触れた瞬間、私の絵はその人だけのものになればよいと考えています。 

 

 


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ヴォー’レ

   津田翔一(油彩)

【津田翔一】vol’e.jpg

 

■津田翔一(つだ しょういち)

1984年長野市生まれ。長野市在住。油彩画家。2013年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2014年「トーキョーワンダーウォール2014」(東京都現代美術館:東京)。2015年「群馬青年ビエンナーレ2015」(群馬県近代美術館:群馬)。2021年長野県立美術館「油彩画展 ~明るい洞窟~」(個展)開催。2021年「第23回雪梁舎フィレンツェ賞展」(雪梁舎美術館:新潟、東京都美術館:東京都)。2021年「シェル美術賞展2021」(国立新美術館:東京)。他個展多数。

 

エントリー作品: ヴォー’レ

<vol'e(ヴォー'レ)>というのは「帳」という意味に近い名詞です。私達は何の隔てもなく、自由に身の回りのものを眼で見ていると思っています。ところが、眼が自由に見る前に、見えてくるもの、存在する薄い帳(とばり)のようなものがあります。ちなみに「帳/帷(とばり)」とは、室内に垂れ下げて、隔てにする布のことです。これを、<vol'e>といいます。暖簾(のれん)が下がった状態にも似ているかもしれません。ところで、今回のテーマである「自由」とは何の隔てもないことです。なので、「自由」そのものを描こうとしたとき、自由に描くためになにかを自由に見ようとしたとき、まずはvol'eを取り除く必要がありました。そして、その取り除く行為自体に、自由に向かって開かれようとする行動そのものに、自由それ自体の本質が現れるのではないか、と問います(それは、飛行機雲のようなものかもしれませんが)。作品は、その取り除くプロセスで、寄せられはじめているvol'eそのものの状態をそれぞれ描いたシークエンス(sequence)です。

 

 


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光の匂い

  小林明日香(アクリル)

 

光の匂い.jpeg

 

■小林明日香(こばやし あすか)

1987年長野市生まれ。長野市在住。2012年倉敷芸術科学大学芸術研究科美術専攻修士課程修了。2012年加計美術館「倉敷芸術科学大学芸術研究科修了制作展」加計美術館奨励賞受賞、芸術研究科賞受賞。同年エスプリ・ヌーボーギャラリーにて「小林明日香 -Paint works-」(個展)開催。2012年VOICE GALLERYにて「戯れる絵画」(グループ展)参加。2012年巡回グループ展(岡山県天神山文化アートの今・岡山2012「風景をこえて」参加。2013〜2016年の間、年に1度エスプリ・ヌーボーギャラリーにて「小林明日香-Paintings-」(個展)開催。

 

エントリー作品: 光の匂い

幼少期より、多くの自然から感情を動かされて来た。木漏れ日に囁く風の温度、草木に濡れる雨の匂い、添えるように温もりある花の湿度など。
今まで生きてきた中で得たものは、私の中で蓄積していき、内在的原風景として深い意識の中で眠っている。言葉や理屈で表せないそれらを掘り起こし、絵筆をとることで、絵画という平面の中に二次元ではなく、三次元も越えていく。好奇心に満ち溢れ、戯れながら自然を駆け巡っていた幼少期のように、感受性やインスピレーションを大切に制作をしている。
本作は、誰かの価値観やルールなど、何ものにもとらわれず、ただ生きようとする躍動感やまっすぐな生命力、その豊かな自由を表現。

 

 




出展が決定した5名の作家たちでつくる、全作初公開のアート・グループ展
ぜひお楽しみに!

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「市内作家によるアート・グループ展 2022」
会期:9月10日(土)~9月19日(月祝)
長野市芸術館展示サロン(1F)
入場無料

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