Performances & Events金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ Vol.14 大萩康司 ギター・リサイタル

概要

大好評企画!会社帰り、お出かけ帰りに、ふらりとカジュアルにクラシックを楽しめるトーク付きコンサート。
ご帰宅前にちょっと寄り道して、ゆったりと夜の時間を過ごしてみませんか?
お得な3回セット券もございます!

ウェルカム・ワンドリンク付き♪(※開場時間のみ)
喉を潤しながら、ゆったりとした気持ちで開演をお待ちください
協力:eternal story株式会社 
           nagano forest village

vol.13(4月19日)奥村 愛(ヴァイオリン)は こちら
vol.15(6月21日)塚越慎子(マリンバ)は こちら

■チケット発売日 全3回セット券 1月13日(土)10:00~
            各回 1月20日(土)10:00~

出演者 大萩康司(ギター)
曲目 M.M. ポンセ: エストレリータ
      : 南のソナチネ
A. バリオス: 大聖堂
L. ブローウェル: 11月のある日
C. ガルデル(V.ヴィジャダンゴス編曲): 想いの届く日
A. ピアソラ: 「ギターのための5つの小品」より
         Ⅱ.ロマンティックなタンゴ /Ⅳ.悲しいタンゴ /Ⅴ.伊達男のタンゴ
吉松 隆: リトマスディスタンスOp.10
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所
協力 eternal story株式会社 nagano forest village

公演レポート

新緑まぶしく、日中の暑さも次第に夏へと向かう季節となりました。5月の金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズVol.14、今回は大萩康司さんのギター・リサイタルです。
黒を基調としたシックな装いで登場した大萩さんの穏やかな語りで公演の幕が上がりました。

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M.M.ポンセ《エストレリータ》から。ゆったりとしたメロディに、ふっと力が抜け、思わず目を閉じて聴いてしまうような優しい1曲です。この曲で一週間の疲れが軽くなった方も多かったのではないでしょうか。まさに、金曜の夜にぴったりのスタートとなりました。
続いては同じくポンセ《南のソナチネ》。空気がガラリと変わり、異国の風景が目に浮かんでくるようです。ギターのソロ演奏にも関わらず、華やかな音がホールに響きます。3楽章から構成されるそれぞれの曲名“田園”、“歌”、“祭り”に、観客の皆さんはどのような景色をご覧になられたでしょうか。

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ここで大萩さんのトークとなります。8歳から始めたギターのこと、本物のオーケストラに触れて感動した時のことなど。生の音でしか味わうことのできない音楽の素晴らしさを感じてもらいたいという大萩さんのコンサートへの姿勢が伝わってきました。

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続くA.バリオスの《大聖堂》では、第1楽章の切ない響きがぎゅっと心をつかみます。その指から生まれる音のひとつひとつがきらきらと客席まで届き、第3楽章にむかって徐々にスケールを増し、クライマックスで会場は完全に圧倒されました。

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再び、トークを挟んだ後は映画音楽が2曲続きます。L.ブローウェルの《11月のある日》、C.ガルデル《想いの届く日》。舞台の上にポッと暖かな灯りがともるような、ギターの魅力がたっぷりと詰まった、切なくロマンティックな曲で会場を虜にします。
そろそろリサイタルも後半に差し掛かり、A.ピアソラの《ギターのための5つの小品》から3曲が演奏されました。“Ⅱ.ロマンティックなタンゴ”、“Ⅳ.悲しいタンゴ”、“Ⅴ.伊達男のタンゴ”。「ピアソラ」、「タンゴ」と聞いてパッと想像するような激しく情熱的というのとはまた一味違うタンゴの魅力に引き込まれてしまいます。

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本編最後は日本人作曲家、吉松隆氏の《リトマスディスタンス》。とても、ここまで聴いていたギターの響きとまったく異なる不思議な音楽が、会場の空気を一変させました。幻想的なメロディに、どこか日本的な響きを感じた方も少なくなかったのではないでしょうか。2楽章の鈴の演出だけでなく、何の音が聴こえてくるのか、今どこから音が出ているのか、どうやって弾いているのか演奏する指先からも目を離すことができません。ギターという楽器の奥の深さと可能性の大きさを余すところなく味わうことのできる一曲となりました。

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鳴り止まない拍手の中、アンコールにR.ディアンス《タンゴ・アン・スカイ》でリサイタルは最高潮の終演を迎えました。会場の皆さんには演奏だけでなく、大萩さんのトークタイムをたっぷりとお楽しみいただいた公演となりました。

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ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール>
R.ディアンス:タンゴ・アン・スカイ

<アンケートより>
♪ラテンナンバーでも、通常聴くラテンとは趣が異なる曲で、味わい深く聴くことができました。
♪クラシックギターを初めて聴きましたが曲目によって雰囲気が違って面白かったです。ギター1本で様々な音色があることを知りました。また聴きたいです。♪出演者に近く、たくさんのトークも聞け、とても楽しめる選曲で素敵な時間を過ごせました。
♪クラシックギターのどこか懐かしいような繊細な音が終始心地よかったです。
♪最後のポエトリーな構成から一転、タンゴの熱と軽快さをもつ定番曲で二つの大萩さんの魅力を感じられ幸せでした。

DATE
2024年5月24日(金)
19:00開演(18:15開場)
*約70分程度 休憩なし
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全3回セット券】
¥8,500 ⇒ 1月13日(土)発売

【1回券】
¥3,000 ⇒ 1月20日(土)発売

*ウェルカム・ワンドリンク付き
 (開場時間のみ)
いずれも全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]
    https://www.office-mayu.com

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