Performances & Events凱旋コンサート・シリーズ vol.4 山本貴志と仲間たち ~ソロとピアノ四重奏の調べ~

概要
長野で生まれ育った演奏家たちが故郷に凱旋するシリーズ、第4弾!
リサイタルホールの杮落とし公演を担った長野市出身の魂を奏でるピアニストが、〈冬〉プロデューサー 近藤 薫をはじめとする今をときめく初共演の仲間たちとともに、リサイタルホールに5年ぶりに凱旋!
[一般発売]
2021. 6/5(土) 10:00~
※予定枚数終了しました。
出演 | 山本貴志(ピアノ) 近藤 薫(ヴァイオリン) 田原綾子(ヴィオラ) 遠藤真理(チェロ) |
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曲目 | シューベルト:4つの即興曲より 第1曲 ハ短調 D.899-1(Op.90-1) ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ヴァルトシュタイン」 モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478 シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 ※曲目は変更になる場合がございます |
主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
公演レポート
「凱旋コンサートシリーズVol.4 山本貴志と仲間たち」終演しました。
リサイタルホールのこけら落とし公演に山本貴志さんが出演されてから、芸術館は5周年。山本さんにとってのホームグラウンドでもあるこのホールでの凱旋コンサートです。
山本さんはもちろん、ホールの響きも、きっとお客様のお耳も、この5年の間に耕されてきました。今日はどんな音楽を聴けるのだろうと、皆さまいろいろ期待し、予想していたのではないかと思います。
今回のコンサートは5周年でもあり、ソロだけでなく室内楽もお聴きいただく贅沢なプログラムとなりました。プログラムもなかなかの重量級。演奏者にも聴き手にも集中力が求められるプログラムです。
前半はピアノ・ソロ。
今回は、「山本貴志と言えばショパン!」というほどのショパンは封印して臨みます。
特に2曲目のベートーヴェンのソナタ《ヴァルトシュタイン》は、美しい音でありながら、鍛え抜かれた筋肉のようなしなやかな強さを感じます。渾身という言葉がふさわしい演奏でした。
後半は、ピアノ四重奏。
ナガノ・チェンバー・オーケストラのコンサートマスターとして長野の皆様におなじみの近藤薫さん(ヴァイオリン)、芸術館初登場、今大注目の田原綾子さん(ヴィオラ)、先月の「水クラ」にも登場した遠藤真理さん(チェロ)を迎えました。
4人の共演は初めてということでしたが、さすがの名手ぞろいで息もぴったり。
弦楽器とピアノの対話や、4つの楽器の豊かな響きに、「音が重なり合う室内楽の響きが大好き」という、演奏者の喜びがあふれていました。
ロマン派ならではの情熱をたたえたシューマンの音のうねりは、興奮、陶酔を誘う美しさでした。
アンコールは、山本さんのソロによるショパン。
大人気曲ですが、山本さんの演奏にはどこか懐かしいものを振り返るような雰囲気もありました。故郷を愛したショパンのように、山本さんの音楽の底流に、ふるさとや、そこにいる懐かしい人々への思いがある、と感じました。まさに「故郷に凱旋」にふさわしい演奏。
ふるさとのファンの期待や予想をはるかに超えていく名演に、次の公演が楽しみという声も多く聞かれました。
ご来場ありがとうございました。
<アンコール>-------
ショパン:ノクターン 作品9-2
<アンケートより>--------
♪前半の表情豊かな山本さんの演奏は迫力があり、圧巻でした。後半のピアノ四重奏曲は、ピアノと弦が自然に溶け合っていて、とても心地よかったです。
♪メインホールでも満席にできる演奏家の演奏をリサイタルホールで満喫することができて、贅沢なひと時でした。
♪こんなにもすばらしい、素敵な四重奏が聴けたことが幸せです。
♪ピアノ曲と四重奏の両方を聴くことができてよかった。また是非今回の4名の方の演奏をききたいです。
♪ピアノソロが何となく好きなクラシックビギナーですが、四重奏の迫力、美しさにすっかり魅了されました。
♪ソロもよかったが、四重奏でさらに聴きごたえのあるものだった。ピアノの音色がとってもきれいで美しく、本当に良かった。良い時間を過ごせました。
♪ベートーヴェンは情熱的で素晴らしい演奏でした。モーツァルトは美しく、シューマンはとても素晴らしく、感動いたしました。ショパンのアンコールもよかったです。
♪山本貴志さんソロの《ヴァルトシュタイン》が良かった。もっとこの曲が好きになりました。
♪気持ちの入った一音一音を大切に演奏されているのがよくわかりました。贅沢で優雅な演奏でした。シューマンの第三楽章ラストが特に素晴らしかったです。
♪ピアノソロもとても良かったですが、アンサンブルの音色がとても豊かで美しかった。
♪ダイナミックな曲と柔らかな曲とのコントラストが素晴らしかった。
♪チェロ、ヴィオラがめちゃくちゃ良い音で素敵でした。特に(シューマンの第三楽章♡)プログラムのバランスがとても良かったです。ソロも素敵ですが、ソロ⇒室内楽だといろいろな音色が聴けて良いです。
♪シューマン、素晴らしかった。一流の室内楽はなかなか聴けないので良かった。
♪第1部、第2部でガラッと変わって楽しめました。メンバーが素晴らしい。
♪かたい曲のプロでどうかと思ったが、とても良かったです。
- DATE
- 2021年 8月29日[日]
14:00開演(13:30開場) - VENUE
- リサイタルホール
- TICKET
- 4,000円
(全席指定・税込)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、座席数を限定して販売いたします。
※予定枚数終了しました。
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
tel: 026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]
[一般発売]
2021. 6/5(土) 10:00~
