Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ vol.43 阪田知樹 ピアノ・リサイタル

概要

平日昼下がりのリサイタルホールで、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ6年目!
11月は、数々の国際コンクール優勝歴を誇る、才能あふれる若手実力派ピアニスト・阪田知樹が登場!

【水クラ ここがポイント】
1 チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
2 誰もが知る名曲の他、アーティストが考える「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
3 毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストによるトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器の豆知識もゲット!
4 アーティストそれぞれがオススメする全国各地えりすぐりのスイーツ付!!開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。

◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
いち早くチケットお求めのチャンス!! 
【全8回シリーズ券】※予定枚数終了
¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)
窓口/電話/チケットオンライン: 2023年2月4日(土)10:00~ 

◆各公演のチケット発売 ※9~12月公演 予定枚数終了
9月~12月公演  一般発売:6月24日(土)~ 
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

出演者 阪田知樹(ピアノ)
プログラム ショパン: 24の前奏曲集 Op.28より 第15番 変ニ長調「雨だれ」
リスト: 巡礼の年 第1年「スイス」 S.160/R.10より 第4曲「泉のほとりで」
リスト: 巡礼の年 第1年「スイス」 S.160/R.10より 第6曲「オーベルマンの谷」
ドビュッシー: ベルガマスク組曲 より 第3曲「月の光」
バルトーク: 戸外にて Sz.81/BB89より 第1曲「太鼓と笛で」/第4曲「夜の音楽」/第5曲「狩」
シューマン: クライスレリアーナ Op.16
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

11月15日の水クラは、阪田知樹さんのピアノ・リサイタル。
文学との関連や、曲のバックグラウンドを意識しながら、より深く演奏を味わえる時間となりました。

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まずはショパンの 『24の前奏曲集 Op.28』より第15曲 変ニ長調「雨だれ」。連なる音が雨音のように響く1曲で、阪田さんは「今頃から冬にかけての、天気が荒れる時期の雨」をイメージしているそうです。

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続いてはリスト『巡礼の年 第1年「スイス」S.160/R.10』より第4曲「泉のほとりで」と、第6曲「オーベルマンの谷」を演奏。どちらも文学作品に影響を受けて作られており、「泉のほとりで」は瑞々しく透き通るような音色が美しい曲です。「オーベルマンの谷」はさまざまに雰囲気が移り変わるスリリングな展開で、会場中が引き込まれました。

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昨年夏のリサイタルホールでの公演に出演した際の、長野の夜の空気が印象に残っているという阪田さん。ドビュッシー『ベルガマスク組曲』より第3曲「月の光」や、バルトーク『戸外にて Sz.81/BB89』より第4曲「夜の音楽」は、そんな長野の夏の夜をイメージして選曲されました。曲がもつ雰囲気はそれぞれ違いますが、夏の静かな夜が浮かぶような奥深さがある演奏です。

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トーク・コーナーでは、音楽に加えて、趣味で好んでいる文学などに対しても研究熱心な阪田さんの姿勢がうかがえるお話をお聞きしました。
4,5歳の頃からピアノを習い始めたほか、もともと勉強や読書が好きだったという阪田さん。純文学や海外文学が特に好きで、特にゲーテやドストエフスキーを好んでよく読んだそうです。

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音楽も文学も、それぞれの作品や作家のバックグラウンドを調べたり考えたりすることにより、「作品にどんな背景があるかを探りながら理解していくことが面白い」と語りました。また、「それぞれの作品は、作家の感情の結晶、思想の結晶だと思うので」との言葉も。研究意欲や興味の深さが、ピアノの演奏にも通じていることが感じられます!

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後半は、一番好きな作曲家だというシューマンの《クライスレリアーナ Op.16》を演奏。激しくダイナミックに加速したり、繊細に動き回ったり、いろいろに変わっていく曲の雰囲気はどこか掴みどころのない印象もある曲ですが、阪田さんの曲に対する理解や解釈が、演奏に堂々とした風格をもたせているように感じられ、迫力に圧倒されました。

 

作品・作曲家への探求心や深い理解が、演奏の奥行きを生み出していることを感じられるステージでした。音楽と文学が重なる面白さも、存分に味わっていただけたのではないでしょうか?
ご来場ありがとうございました。

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<本日のアンコール>
ガーシュウィン(E.ワイルド 編曲):魅惑のリズム
ラフマニノフ(阪田知樹 編曲):ここは素晴らしい場所 Op.21-7

<アンケートより>
♪演奏会ではなかなか聴くことのないバルトークの曲も、ショパン、リストとは全く違う雰囲気、趣で面白かった。シューマンが好きとのことで、《クライスレリアーナ》も表現力豊かに素晴らしい演奏でした。
♪素敵な演奏にあっという間に時間が流れました。ピアノの奥深さ…音色の美しさ…いろいろ感動!!しました。楽しかった!!です。
♪曲の背景等、解説していただけてなるほどと思える部分が多かったです。オーベルマンの作品の内容も聞くことができ嬉しかったです。阪田さんの人柄がトークの中にもにじみ出ていてファンになりました。
♪とても素晴らしい演奏会でお話にも引き込まれました。一曲一曲のバックグラウンドも知ることができて、これからは違った曲に聴こえそうです。
♪一台のピアノからこんなにも多彩な音色、音楽が奏でられるものかと感動しています。お話も大変興味深く、知識の豊富さとそれに裏付けられた解釈の深さも大きな魅力でした。お話し中の手の表情も美しかったです。
♪阪田さんのお話もわかりやすく、お話のあとに曲を聴くと、さらにわかりやすくなって、すーっとその曲の風景が目に浮かんでくるようでした。とても楽しくうっとりする時間でした。

DATE
2023年11月15日(水)
13:30開演(13:00開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全8回シリーズ券】 ※予定枚数終了
¥21,000⇒2月4日(土)発売

【1回券】 ※予定枚数終了
¥3,000⇒6月24日(土)発売

ぷちスイーツ付き
全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]

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