Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズvol.33 成田達輝 ヴァイオリン・リサイタル

概要

平日の昼さがり、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ5年目!
9月は、固定概念を打ち崩す輝きをみせる新時代ヴァイオリニスト、成田達輝が出演!!
 

①チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
②誰もが知る名曲のほか、アーティストが思う「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
③毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストのトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器のマメ知識もゲット!
④アーティストそれぞれがオススメする全国各地選りすぐりのスイーツ付。開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。



◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
いち早くチケットお求めのチャンス!! 
【全8回シリーズ券】 ¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)
窓口/電話/チケットオンライン: 2022年2月5日(土)10:00~ 

※予定枚数終了

◆各公演のチケット発売
9月~12月公演  一般発売:6月25日(土)~
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

※予定枚数終了


長野市芸術館チケットセンター TEL:026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休] 
長野市芸術館チケットオンライン[インターネット予約] 長野市芸術館Webサイト
オフィス・マユ TEL:026-226-1001 オフィス・マユWebサイト [平日9:30~18:00] 

 

 

出演者 成田達輝(ヴァイオリン)  萩原麻未(ピアノ)
プログラム ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作) イ短調  ほか
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

今年度の「水クラ」も折り返し。後半戦に入りました。
今月は、ヴァイオリンの成田達輝さんが登場。ピアノは萩原麻未さん。成田さんと萩原さんはご夫婦です。

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プログラムの前半は、サン=サーンス、ラヴェルというフランス作品のプログラム。
成田さんのしなやかなヴァイオリンと萩原さんのつややかなピアノが、まるで同じ呼吸をしているかのように響き合います。「息がピッタリ」というのはまさにこういうこと。

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スリリングなフレーズも、繊細なメロディも、一つの音の波になって心地よく聴き手をその波に乗せていきます。お互いに一歩も遠慮せず、それでも調和しあう響きは深い信頼関係で結ばれた二人ならでは。

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中盤のトークコーナーでは、成田さんの飄々とした一面もうかがえます。
現在子育て中のお二人、どちらも多忙な音楽家夫婦ですので、成田さんも「授乳以外は何でもできます」。良きパパの一面に好感が持てます。

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そんな成田さんの子ども時代は「とにかく人前で弾くのが大好きで、学校に楽器を持って行って皆に聴かせた」。大人になってからもタクシーの中、飛行機の中…どこでも弾くということ。そんなのびやかな成田さんの表現への思いは、様々な作品への貪欲な挑戦にもつながっているのかもしれません。

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今回のプログラムで会場を驚かせたのは、後半1曲目、グロボカールの《?肉体の》。後半は現代の作品を中心に組まれたプログラムですが、その中でもとびきり挑戦的。何しろ楽器を持たず、その肉体ひとつで1曲を奏でるのです。嘆いているような、何か希望を抱いているようなそんなパフォーマンスはまるで現代舞踊やパントマイムのよう。けれどもこれは楽譜のある、れっきとした音楽です。一人の芸術家としての表現への意欲が伝わってきて、胸苦しいほどの迫力でした。

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そしてプログラムは、定番曲《ツィゴイネルワイゼン》で本編終了。前半に演奏されたラヴェルの《ツィガーヌ》との響き合いも楽しく幕を閉じました。

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アンコールの後ステージを去る時に、客席に大きく両手を振って挨拶をした萩原さん。一歩先の成田さんを呼び止めて、同じように手を振るよう促していました。微笑ましいふたりの姿に、客席が優しく沸きました。

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ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール>
パガニーニ:カプリス 第1番
J.S.バッハ:パルティータ第2番より《アルマンド》
久石譲:人生のメリーゴーランド(『ハウルの動く城』より)

<アンケートより>
♪ヴァイオリンという楽器のポテンシャルをこれほどまでに引き出すパワー、感性、テクニック、素晴らしい!ざらざらした暗い音から天にきらめく星のような響きまで、息もできないような感動でした。ご夫婦の息もぴったり。トップランナー同士の火花が散るような音のやり取り!トークも衣装もブーツも素敵でした。《?肉体の》は衝撃!
♪艶やかな音色、攻めのステージ、仲睦まじいお二人の気持ちと才能が心に響きました。これからも可能性を追求してご活躍されますように。
♪知っている曲も何曲かありましたが、そのどれもが初めて聴く曲であるかのような衝撃を受けました(私が知っているあの曲はこんなにすごい曲だったのか!みたいな)。後半の現代曲はそれぞれ個性が際立っていた面白かったです。1月の室内楽コンサートも楽しみにしています。
♪お二人の息がぴったり合って丁々発止と渡り合っている感じが素晴らしかったです。ヴァイオリンとピアノをとても愛しているんだなあというのが伝わってきました。パフォーマンスには度肝を抜かれました。こんなヴァイオリニストは見たことないです!!
♪現代音楽に理解を示した成田さんの音楽は、確実に古典その他の演奏にも深く影響していると思いました。《ツィゴイネルワイゼン》もですが、最後の《人生のメリーゴーランド》で落涙でした。萩原麻未さんのピアノも素晴らしかったです。
♪いろいろなジャンルの曲を聴かせていただき、心の底から楽しかったです。
♪ピアノの輝くような音色と力強いヴァイオリンの響きがベストマッチで気持ちよかった。
♪最初から最後まで、成田さん、萩原さんの入退場の雰囲気や所作も含めて、いつもと違う感じでとてもおもしろかった。成田さんの感性の鋭さとフリーダムな感じ、萩原さんの器の大きな安心感あるイメージが感じられた。グロボカールは、YouTubeで予習していたが、やはり当日の演奏で見たほうが衝撃が大きかった。
♪成田さんの楽しい感じがトークの中で感じられてよかった。お二人の息の合った演奏は、またいつかお聴きしたいです。麻未さんの柔らない音と強く意志ある音、心にしみました。グロボカールからのアルヴォ・ペルト、加藤昌則さん、弓矢で打ち抜かれました。成田さんの身体中からあふれ出る感情が音に乗って、心を終始揺さぶりました。
♪表現者としてのパフォーマンスを、そして楽しい音(まさに音楽)を充分に堪能しました。今までにないリサイタルスタイルに、若い2人の熱と愛があふれていました。

DATE
2022年9月7日[水]
13:30開演(13:00開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全8回シリーズ券】
¥21,000 ⇒ 2/5(土)10:00 発売開始
※予定枚数終了

【単券】 
¥3,000 ⇒ 6/25(土)10:00 発売開始
※予定枚数終了

*いずれも、ぷちスイーツ付・全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットオンライン
    https://www.nagano-arts.or.jp
  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel: 026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]
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    tel: 026-226-1001[平日9:00~18:00]
    https://www.office-mayu.com

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