Performances & Events金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ vol.5 幸田浩子 ソプラノ

概要

水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズが、平日夜にあったらいいなぁというお声にお応えして!
昨年からちょっと短めに「金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ」がスタート!!

会社帰り、おでかけ帰りにふらりとカジュアルにクラシックを楽しめるトーク付きコンサート。ご帰宅前に、ちょっと寄り道してゆったりと夜の時間を過ごしてみませんか???

長野市芸術館の、平日夜の新しい試み… なので、
今をときめく3人の人気アーティストとの共演は、我がレジデント・プロデューサーであり、作曲家/ピアニストの加藤昌則さんにお願いしちゃいました!!

洒脱なトークと素敵な演奏で、あっという間の時間。
ご来場お待ちしております。

 

出演者 幸田浩子(ソプラノ)
加藤昌則(ピアノ)
プログラム プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より “わたしの愛しいお父さま”
プッチーニ :歌劇『ラ・ボエーム』より “ええ、私はミミと呼ばれています”
プッチーニ:歌劇『つばめ』より “誰がドレッタの美しい夢を”
J. シュトラウス:オペレッタ『こうもり』より “ふるさとの調べよ(チャールダッシュ)”
文部省唱歌:冬景色
越谷達之助(石川啄木 詩):初恋
中田喜直(内村直也 詩):雪の降る街を
加藤昌則:委嘱新作(世界初演)
加藤昌則(宮本益光 詩):あしたのうた 
加藤昌則:オン・ザ・クリスマス・デイ 〜クリスマス・スペシャルメドレー〜
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
特別協賛 長野都市ガス株式会社
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

本日の「金曜よるのクラシック・リサイタル」は、ソプラノの幸田浩子さんが登場。
ピアノの加藤昌則さんとは同級生ということで、リラックスした雰囲気のリサイタルとなりました。

1217-003.jpg

プログラムは、オペラのアリアからスタート。まずはプッチーニのオペラより《私の愛しいお父さま》(『ジャンニ・スキッキ』より)、《ええ、私はミミと呼ばれています》(『ラ・ボエーム』より)、《誰がドレッタの美しい夢を》(『つばめ』より)。そしてJ.シュトラウスの『こうもり』より《ふるさとの調べよ(チャールダッシュ)》。
かわいらしかったり、ちょっと気が強かったりと、様々な役柄の個性を1曲のアリアだけでも感じさせてくれます。

1217-012.jpg

中盤は、ちょっと懐かしい日本の歌が並びます。《冬景色》《初恋》《雪の降る街を》。特に《雪の降る街を》は男声合唱のイメージも強く、ちょっと意外な選曲。「日本ならではのクリスマスの季節の歌」ということで選ばれた1曲でした。ソプラノの幸田さんが歌うと、情感豊かな詩とメロディの繊細な美しさが際立ちます。

1217-005.jpg

終盤は、加藤昌則さんによる作品。高田敏子さんの詩による《秋の日》は、今日が初演です。お母さん、お母さんと何度も呼び掛ける娘の声が心を揺さぶります。大人になってこんな風に母に呼び掛ける、子ども時代とは違う思い。優しい歌にした加藤さんの、同級生ならではの共感が感動的でした。《あしたのうた》に続いて、本編の最後はクリスマス・スペシャル・メドレー《オン・ザ・クリスマス・デイ》。家族や大切な人と過ごすクリスマスの幸せがホールに満ちていました。

1217-019.jpg

歌には言葉があり、楽器を介さずに響くせいか、そのメッセージはまっすぐに心に届くように思います。幸田浩子さんの歌は、その語り口そのままに温かく、人の優しさ、世界の美しさを届けてくれたように思います。

外は大雪となっていましたが、ホールの中は暖炉を囲む冬の夜のようなあたたかさでした。

ご来場ありがとうございました。

1217-022.jpg

<アンコール曲>
アメイジング・グレイス

You Raise Me Up

<アンケートより>
♪初めてのソプラノ・リサイタルです。声がまっすぐ自分に向かってくること、その力強さに震えました。人の身体が楽器となり、共鳴するオペラ、一言ずつ言葉が染みてくる日本の歌、楽しいクリスマスメロディも教会で聴きたかったくらいです。

♪クリスマスソングも幸田さんが歌ってくれたのがとても新鮮でした。ステキな世界に連れて行ってもらいました。《雪の降る街を》こうして聴くとやはり名曲ですね。

♪幸田さん、魅力爆発してました。ころころした高い声に身を委ねました。幸せそうに歌う姿に私もとっても幸せになりました。

♪《秋の日》すばらしかった。

♪美しく情緒豊かなお声に癒されました。

♪声楽をされる方はあまりトークをしないと聞いていましたが、幸田さんのお話はとてもわかりやすく楽しかったです。特に《秋の日》は今まさに自分の立場で、幸田さんではないけど涙が出ました。

♪素晴らしい歌声に心を洗われました。加藤さんとの同級生トークも楽しかった。《冬景色》は小学生の時音楽クラブで歌いました。歌詞が美しいですよね。懐かしかったです。

♪身体的にも精神的にもごしたい数日を過ごしていましたので、思いきって来てよかったと思いました。心が豊かになり明日から元気を出せるように思います。

♪《雪の降る街を》デュークエイセスの歌った男声コーラスしか知りませんでしたが、ソプラノもとっても素敵でした。涙が出ました。忘れていたことをいっぱい思い出しました。

♪日本の歌、改めて感じ入った。素晴らしいです。

♪オペラから歌曲まで、堪能しました。特に日本の歌曲は聴き応え充分。選曲の妙でしょう。

♪お二人の人柄が素晴らしいと思いました。曲やその背景など、説明が聴けたのが良い。予想よりたっぷりと味わえる時間になりました。

♪小さなホールで聴くオペラ歌手の歌の、何という贅沢、なんというもったいなさ。満足を超えています。今年一番のステキな夜。

DATE
2021年12月17日[金]
19:00開演(18:15開場)
約70分程度・休憩なし
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全3回セット券】
¥7,500
※9/11(土)10:00~発売

【単券】 
¥2,500
※9/18(土)10:00~発売

*いずれも全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel: 026-219-3191
    [10:00~19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ 
    tel: 026-226-1001[平日9:00~18:00]

カテゴリー