Performances & Eventsギタリスト上條頌「実践！楽曲制作講座」～使える！㊙テクニック教えます！～

公演レポート

初めての試み、上條頌による「楽曲制作講座」。
ご来場の時間帯が大雨洪水警報の大荒れのお天気の中、30名以上の方にご参加いただきました。

机の上に、上條さんのパソコンいくつかの機材を設置。上條さんはギターを抱え、スクリーンでパソコンの画面を見ていただきながらすすめます。
曲の作り方にはいろいろあるけれど…としながら、今回は1つのコードからスタート（CM7）。

この和音を、下降⇒上昇させるという、とてもシンプルなループをまずつくります。
さらにドラムのリズムを打ち込み、ギターのフレーズを加え、ベースを打ち込み、厚みを出し、音色を変え…と重ねていきます。

上條さんは、鍵盤のデバイスは使わず、ギターを弾く以外はすべてマウスでの作業。ポチポチ、とその場で作業します。
一つ一つは地道な作業ですが、その場で見ているとリズムの刻み方や音の重ね方には上條さんならではのコツが見えて、1つの作業を重ねる度に「上條色になった！」というのがわかります。

実際の楽曲では、こうして重ねていったり、時に削ったり、しながら、理想のサウンドに近づけるということです。
さらにそれをバンドで演奏するためには？
「こんなの弾けねえよ、とか言われることはありませんか？」という質問には「僕の場合は、みんなプロなのでそれはない」としながら、前日のライブで演奏した「SET」の譜面を見せてくれました。ライブ用の譜面は重要なフレーズは詳しく書き込まれてはいても、コードのみが記された部分も多い余白の多い譜面。
この余白の部分をイメージするために、理想の音のデモ音源が必要だということ、共有できる音楽センスが必要だということが改めてわかります。
さらに今回「SET」のデモ音源に1パートのみミュージシャンによるパート演奏を加えたバージョンなども聴かせていただきました。
DTMの完成されたサウンドに、そこから刺激されたミュージシャンの創る音が加わることでまた違った雰囲気になるのがとても刺激的でした。

参加された方の中には実際に作曲をしたり演奏をしているという方も多く、質疑応答では様々な具体的な質問が上がり、終了後直接質問された方もおられました。
まだまだ知りたいことがある、という皆さんから質問を受ける上條さんが、ライブのステージとはまた違う、ミュージシャン同志の会話の表情になっていたのが印象的でした。

ご来場ありがとうございました。

【アンケートより】
♪コードから音を重ねていく様子がよくわかって楽しかった。他では聞くことのできない貴重な講座をありがとうございました。

♪とてもためになりました。やはり地道な制作なのですね。いろいろ試してみようと思いました。次回ぜひ音の加工について教えていただければ嬉しいです。

♪とても勉強になりました！短い時間で音楽ができることを目の当たりにして興味深かったです。今度は既存の曲をアレンジする方法を教えてほしいです！

♪音が重なって一つの楽曲が生まれていく様子が面白かったし感動しました。打ち込みもすごいけど頌さんのギターの音色はかっこいいし、生の楽器が加わることで全然違うものになって鳥肌が立ちました。質問コーナーが興味深かったので、音楽に携わっている方とこういう機会が増えるといいなと思いました。

♪わかりやすくて贅沢な時間だった。第2回もお願いします。

♪ほんとに実践で教えてくださり、一緒にやりながらだったのでとても分かりやすかったです。

♪プロのリアルな作曲が拝見できて楽しかったです。