Performances & Events加藤昌則のぶっとび!クラシック2025【協奏曲ってなぁに?】 3時間目:メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」
概要
作曲家・ピアニストの加藤昌則といっしょにクラシック音楽の奥深い世界へのとびらをひとつ、ふたつと開けちゃうクラシック音楽講座。
楽器の魅力を最大限に魅せる「協奏曲」とは!?
オーケストラとソリストの関係は?作曲家がソリストに託したものとは?
知れば知るほど面白くなるクラシックの世界へ、加藤昌則がお招きいたします。
■ 7月12日 (土)10:00~ チケット発売
| 出演者 | 加藤昌則(作曲家・ピアニスト) |
|---|---|
| プログラム | 3時間目:メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」 |
| 主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
公演レポート
2018年以来続く「ぶっとび!クラシック・シリーズ」。今年は「協奏曲ってなぁに?」をテーマに、数々の協奏曲を解説していきます。
11月26日開催の3時間目に取り上げたのは、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」です。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲といえば、言わずと知れたホ短調のヴァイオリン協奏曲……と思いきや、実はこの曲のほかにもう1曲が発見されています。なんと、メンデルスゾーンが13歳で書いた作品なのだそう!こちらの最初のヴァイオリン協奏曲のほうは、当時の主流の形式を踏襲したものでした。
有名なホ短調の協奏曲は、その約20年後の作品。オーケストラの演奏があってから、しばらくするとソロが始まる形式ではなく、出だしからいきなりヴァイオリンがオケと一緒に弾き始める斬新なスタイルが採用されているのです。当時聴いた人々の驚きや、心を掴まれる感覚を解説する加藤さんの熱が伝わってきます。作曲家ならではの視点。
他にも、たくさんの技巧的な聴きどころや、第一主題と第二主題、その間をつないでいる“推移主題”についてもたっぷり解説。
美しく壮大な1曲ですが、聴いているとなぜ感動するのか、そのヒントが見つかるレクチャーだったのではないでしょうか?
そして今回の演奏曲は、そのメンデルスゾーンの作品を。無言歌集よりOp.67-2「失われた夢」を、加藤さんのピアノ演奏でお聴きいただきました。
「ヴァイオリン協奏曲にも感じられる悲哀さと、共通するものがあるのでは」と選ばれた作品。加藤さんもお気に入りの1曲だそうです。
ご来場ありがとうございました。
<本日の演奏曲>
メンデルスゾーン:無言歌集 Op.67-2「失われた夢」
<アンケートより>
♪メンデルスゾーンの人となりと考え方、オーケストラを知り尽くした楽曲というところがよくわかった。
♪先生の、メンデルスゾーンと楽曲への愛を感じました。
♪今まで、聞いたままの上辺だけで良い曲と思っていましたが、メンデルスゾーンのしかけを知ることで厚みのある聴き方ができるような気がします。
♪楽譜をみる楽しさを感じました!音楽は自由があると思いました。
♪メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトは、初めてレコードでヴァイオリンコンチェルトの曲を親に買ってもらった…というのが出会いで、エキサイトしながら聴いてしまう曲調が好きです。加藤さんのお話を聞きながら聴いていると、ソナタ形式のしくみもわかり、スコアからも分析ができるんだ、とますます感心してしまいました。
- DATE
- 2025年 11月26日(水)
18:30開演(18:00開場) - VENUE
- リサイタルホール
- TICKET
- [一般]
5回セット券 ¥4,500
各回 ¥1,000
[高校生以下]
5回セット券 ¥2,400
各回 ¥500
いずれも全席指定・税込
※未就学児入場不可
■7月12日(土)10:00~ チケット発売
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]