Performances & Events加藤昌則の「ぶっとび！クラシック」スペシャル①　「加藤昌則による加藤昌則・解体ショー」

公演レポート

直前まで、どんな話が聞けるんだろう…とあれこれ予想しては期待していた「加藤昌則解体ショー」。

舞台の上には楽譜のファイルボックスが１つ。加藤さんの宝物が並んでいます。
小犬のワルツ、バッハの平均律、「枕元に置いて寝た」というベートーヴェンの「運命」「田園」のスコア、「お年玉をはたいて買った」という《スターウォーズのテーマ》などなど。

音楽教室でピアノに出会い、音楽を愛してどんどん深みにはまっていきながら、手探りで作曲に取り組んでいったその歴史は、エキサイティング。
新しい扉を開いていく興奮が伝わってくるようです。

小学生の時に作曲した作品も紹介されました。理論を学んでいない中で、好きな曲を模倣しながら作った作品が、「作曲家・加藤昌則」のスタート地点です。
街で流行っていた音楽の魅力が、作曲を学んでいく中で種明かしされる楽しさ。
《スターウォーズ》のテーマは、《シャレード》のテーマは、ビートルズの《ミッシェル》はなぜあんなに素敵なのか。

その仕掛けがわかるとずっと面白い。その「面白い」を追求していくのが、音楽の楽しみだと改めて思います。仕掛けがわかったときにいいたくなりませんか。「ぶっとび～！！！」って。

「作曲家・加藤昌則」の歴史は、まさに「ぶっとび～」の連続だったのですね。だから今でも「ぶっとび！クラシック」は興奮に満ちた講座なんだと、あらためて感じたのでした。

＜今日演奏した楽曲＞
加藤昌則：《夏の情景》より前奏曲

加藤昌則：桜香春光

加藤昌則：(新曲）

＜アンケートより＞
♪とてもよくわかり、おもしろかったです。難しい「小学生で作曲を始める」ということがどうやったら始まるのだろうと思っていましたが、納得しました。ステキな曲を聴けて良かったです。

♪大変内容も濃くて、自作自演も素晴らしく良かったです。「作曲家」の方のお話をこのような場で聴くことができることのありがたさ！に感謝です。

♪とても楽しかったです。本当に「神童」でしたね。昌則少年は！「ミッシェル」を聴くとどうして不思議な気持ちになるのか納得しました。即興演奏、３つの音だけであれだけの音の広がりが生れるのはすごいですね。

♪加藤さんが、ピアノを弾くことを学びながら、音符に心惹かれ自分でどんどん音符を書いていたことにすごさを感じました。音楽を聴いて、それがどうなっているのか、スコアを見てみたいと思う感性。私にはなかったので、すごいなあ～。尊敬します。

♪クラシックがちょっとわかった気がします。対位法、和声、これから意識しちゃいます。

♪トーク、音、映像等多面的に音楽の楽しさを伝えてもらえて、想像以上に面白かったです。

♪「なぜだろう」「どうしてだろう」「どうなるんだろう？」と踏み込んで考える気持ちを持つことの大切さを感じました。日々の生活に追われているとつい忘れがちですが、好奇心を大切に生きていきたいと思います。