Performances & Events東京混声合唱団~長野市のこどもコーラスとともに
概要
1956年3月に創立された日本を代表するプロフェッショナル合唱団「東京混声合唱団」。
長野市内で活動するこどもコーラス3団体も競演します。
■ 8月31日(土)10:00~ チケット発売
出演者 | 東京混声合唱団 指揮|キハラ良尚 ピアノ|小埜寺美樹 長野市児童合唱団 長野少年少女合唱団 長野市芸術館ジュニア合唱団 |
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プログラム | ■合唱の名曲 ハレルヤ ヘンデル:オラトリオ「メサイヤ」より 主よ、人の望みの喜びよ J.S.バッハ:カンタータ147番より Ave Verum Corpus モーツァルト ■懐かしい日本のうた(長野県ゆかりの曲) 早春賦 中田章:作曲(早春の安曇野を歌ったもの)|林光:編曲 みかんの花咲く丘 海沼実:作曲(長野市出身)|鷹羽弘晃:編曲 里の秋 海沼実:作曲(長野市出身)|三宅悠太:編曲 故郷 高野辰之:作詞(中野市出身)|上田真樹:編曲 ■新しい日本の合唱曲 追分節考 柴田南雄:作曲 (軽井沢、碓氷峠、小諸の民謡を素材とするシアターピース) ■コーラスの花束 幸せなら手をたたこう スペイン民謡 心の瞳 三木たかし:作曲|加藤昌則:編曲 くちびるに歌を 信長貴富:作曲 ※曲目は変更する場合があります。 |
主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業 (地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)独立行政法人日本芸術文化振興会 |
公演レポート
寒さの一層厳しくなった12月、雪がちらつくなか2024年の長野市芸術館主催公演締めくくりとなる「東京混声合唱団 ~長野市のこどもコーラスとともに」が開催されました。
コンサート開演を告げるのは「長野市児童合唱団」による《友だちだから》。体を大きく動かして歌う姿は見ていて心が躍ります。指揮者 藤原規夫さん、ピアニスト 梨本卓幹さんのパワフルな進行に付いていく子供たちの表情がどんどん豊かになり舞台を楽しんでいるのが客席に伝わってきます。
続くのは「長野少年少女合唱団」。来年で創立50周年を迎える歴史ある合唱団です。一曲目は20周年記念として作られた《「ミサ長野」よりCantate Domino(Introitus)入祭唱》。指揮者 北村智佳子さんの包み込むようなまなざしの下、無伴奏で。透き通った声が美しく会場に響き渡り神聖な空間を見事に作り上げたかと思うと、打楽器が登場し最年少団員も加わって皆が知っている“わらべうた”で和ませてくれます。ひとりひとりの力量をうかがわせる見事な舞台を見せてくれました。
こどものコーラス最後に登場するのは「長野市芸術館ジュニア合唱団」。今年度より音楽監督に現役オペラ歌手の彌勒忠史さんを迎え精力的な活動を続けています。合唱を楽しむ子供たちへ向けた校内合唱曲から《HEIWAの鐘》を。躍動的な彌勒さんの指揮にピアニスト瀧澤典江さんの歌うピアノ、そして合唱団の作り出す美しいハーモニーが見事に溶けあいます。
3つの団体がそれぞれの個性を発揮した舞台楽しんだ後は、いよいよ「東京混声合唱団」が登場。
ヘンデル《オラトリオ「メサイヤ」より ハレルヤ》で歌声そのものが光を放つ強烈なパワーでスタート。
心をすっかりと奪われたまま合唱の名曲、懐かしい日本の歌と続きます。早春の安曇野の風景を歌った《早春賦》では、合唱団が目に浮かぶような情景を歌い上げる中、ピアニスト 小埜寺美樹さんによる美しいピアノの伴奏も注目です。最後の部分はピアニストが自由に弾くというソロ。待ちわびる暖かい春風の足音が聴こえてきたのではないでしょうか。
休憩をはさんだ後は、ステージから客席までホール全部を使って演奏するシアターピースの演出で柴田南雄《追分節考》を。ホールを縦横無尽に移動しながら歌う男声と尺八。舞台上では女声のみなさんがそれぞれに扇子を持ち指揮者の指示によって上げ下げしながら歌います。
指揮者 キハラ良尚さんからは、「即興で作られる曲なので、5時間後にやるとまた違うし、明日やっても全然違う。今日、今、ここでしか聴けない1曲をお楽しみください」と。
尺八 関 一郎さんのまろやかな音色がまず2階から響き1階席、そして舞台へと移動することで曲に立体感を与えます。旅人が馬を引きながら峠をこえる様子が、薄暗い峠道が、木々にこだまして遠くに響く歌声が、まるで自分がその峠の中に佇んで聴いているかのように感じられます。
盛りだくさんのコンサート、アンコールの締めくくりは東京混声合唱団とこどもコーラス3団体全員でのジョイントステージ!大人とこどもの共演、こどもコーラスの垣根をこえた共演と見どころたくさん。《夕焼け小焼け》で美しくホールを震わせて終演となりました。
ご来場ありがとうございました。
<アンコール>
東京混声合唱団「リンゴの唄」
こどもコーラス3団体とともに「未来へ」「夕焼け小焼け」
<アンケートより>
♪ホールと合唱の響きがマッチしており心地の良い演奏だった。こどもコーラスとプロとの共演をもっと見てみたいと思った。
♪思いがけず市内のそれぞれ個性豊かな合唱が聴けて良かったです。
♪素晴らしいコンサートでした。長野のこどもコーラスまだまだ捨てたもんじゃない。こうしたコンサートをこれからも積み重ねていってほしいです。
♪こどもたちの透き通った声の合唱と大人のすばらしい合唱を同じステージで聴くことができ大変素晴らしかった。
♪長野の子供たちの歌声を聴けて良かった。純真な澄んだ歌声に感動。
♪東京混声合唱団、年齢も様々でそれぞれの素晴らしさが伝わってきた。
♪気持ちが豊かになりました。思いがけないクリスマスプレゼント、ありがとう。
♪尺八の演奏、間近で聴くことができました。深い音色に心が落ち着きました。
♪こどもたちのコラボ、未来につなげていってほしい。
♪とても感動しました。ソプラノの豊かでのびやかな響き、アルトの美しいハーモニー、男声の力強い声にどこまでも飛んでいきそうな気持になりました。
♪東混のハーモニー、本当にすばらしい。曲から勇気をもらいました。
♪追分節考、この場所にいなければこの感動は得られないと感動しました。素晴らしい音楽会でした。
- DATE
- 2024年 12月22日(日)
14:00開演(13:30開場)
■ 8月31日(土)10:00~ チケット発売 - VENUE
- メインホール
- TICKET
- 一般 ¥4,000
高校生以下 ¥1,500
(いずれも全席指定・税込)
※未就学児入場不可
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休] - ローソンチケット
https://l-tike.com (Lコード:35909) - e+(イープラス)
https://eplus.jp - 東京混声合唱団
TEL 03-6380-3350