Performances & Events加藤昌則のぶっとび!クラシック【交響曲ってなぁに?】 5時間目:マーラー「交響曲第5番」

概要

作曲家・ピアニストの加藤昌則といっしょに、クラシック音楽の奥深い世界へのとびらをひとつ、ふたつと開けちゃうクラシック音楽講座。

「作曲家 + 名曲 =交響曲」という方程式のもと、クラシックの代名詞とも言うべき5人の作曲家の背景と、その代表的な交響曲について深堀りします。


■7月13日(土)10:00~ チケット発売

出演者 加藤昌則(作曲家・ピアニスト)
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
助成 文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

毎回5回シリーズでお届けしている「加藤昌則のぶっとび!クラシック」シリーズ。今年度のテーマ「交響曲ってなぁに?」の最終回となりました。楽曲はマーラー「交響曲第5番」。最終回は加藤さんらしいスマートな衣装で登場!冒頭、会場に挙手でアンケートを取ったところ、クラシックは好きだがマーラーはそれほど詳しくないという方が大半という結果に。「彼の交響曲は1曲1曲に濃い世界と背景があるので、全体像を知ることが今回のテーマ曲である“5番”を知ることになる」と、まずはお楽しみコーナーから!

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加藤さん渾身の、マーラーの交響曲についたサブタイトルクイズが!覚えてもらうためにダジャレあり、連想有り、モノマネありのわくわくタイムに、サブタイトルがどんどん刷り込まれていったのではないでしょうか。

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笑ってばかりではいません。交響曲の1番から9番までの聴きどころ、演奏のポイント、作曲家としての進化と変化を余すところなく解説してくれる加藤さん。なんと小学生の頃はフレーズが流れるだけでどの部分かスコアを開けた!という驚きの、マーラー好きだったという告白には会場から「おお!」という驚きの声がもれます。

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マーラーの作曲家としての進化をたどりながら、ついにレクチャーは「交響曲第5番」へ。作曲した9つの交響曲の真ん中に位置するこの5番から対旋律が入り、いくつものメロディが渦のように押し寄せる複雑で深みのある音楽へ舵をきった始まりの曲。ソナタ形式がベースとはなるものの、それぞれのストーリーを自由に作ることを重視しているので形式にこだわらずに聴くことが楽しみ方とも語ります。

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目に映る情景をすべて表現することができると言い切ったマーラーが、愛する人へ捧げた、マーラーの愛そのものといわれる有名な第4楽章を、最後に加藤さんのピアノで聴いて終演となりました。
ご来場いただいた皆様には先出しのお知らせとなりましたが、来年度2025年シリーズ「協奏曲ってなぁに?」は、今年9月からスタートです。皆様のお越しをお待ちしております。
ご来場ありがとうございました。

 

<本日の演奏曲>
マーラー:交響曲第5番より 第4楽章

<アンケートより>
♪とても充実した内容でした。第4楽章がピアノで聴けるとは!
♪今日のレクチャー、最後のピアノ演奏で美しさ、深さが胸に響き好きになったかも…
♪「長い」「難しい」とずっと思っていましたが、これから好きになれると思います。
♪予習のためにCDを購入してみましたが、音が多すぎて好きになれませんでした。今日楽しみ方がわかったので家に帰って聴きなおしてみます。
♪聴きドコロの解説がよかった。指揮者ならではの工夫というのが面白くコンサートにいったら注目してみます。
♪あまり好きではありませんでしたが、今回のレクチャーをもとに気に入った場所を探してみます。
♪クラシックには縁遠いですが、楽しく聴くことができました。
♪加藤さんのマーラー愛、伝わる講義でした。

DATE
2025年 1月22日(水)
18:30開演
VENUE
リサイタルホール
TICKET
[一般]
5回セット券 ¥4,500
各回 ¥1,000

[高校生以下]
5回セット券 ¥2,400
各回 ¥500

いずれも全席指定・税込
※未就学児入場不可

■7月13日(土)10:00~ チケット発売

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