Performances & Events加藤昌則のぶっとび!クラシック【交響曲ってなぁに?】 3時間目:ベルリオーズ「幻想交響曲」

概要

作曲家・ピアニストの加藤昌則といっしょに、クラシック音楽の奥深い世界へのとびらをひとつ、ふたつと開けちゃうクラシック音楽講座。

「作曲家 + 名曲 =交響曲」という方程式のもと、クラシックの代名詞とも言うべき5人の作曲家の背景と、その代表的な交響曲について深堀りします。


■7月13日(土)10:00~ チケット発売

出演者 加藤昌則(作曲家・ピアニスト)
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
助成 文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

加藤昌則のぶっとび!クラシック 2024「交響曲ってなぁに?」、3時間目に取り上げる交響曲は、オーケストラでも人気の高い《幻想交響曲》!
覚えている方もいらっしゃるかもしれません。2020年のぶっとび!クラシック3の作曲家に焦点を当てたシーズンでも登場したベルリオーズ。加藤さんがおすすめする「ベルリオーズを知るための3曲」に入る《幻想交響曲》のレクチャーを楽しみに来られたお客様も多かったのでは?(この3曲については長野市芸術館公式YouTubeチャンネル“加藤昌則のぶっとび!クラシック3”「2時間目 ベルリオーズ」の延長戦☆“ でご覧になれます)

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さて、この公演で一番会場が緊張感に包まれるのが、ステージに加藤さんが登場する瞬間。1時間目はモーツァルトになりきり、2時間目はベートーヴェンで熱く理想の世界を語り、さあ、3時間目は!?

勇壮なフランス国家のメロディとともに登場する真っ白なスーツ姿の加藤さん。ベルリオーズのコスプレを会場中が期待していたところを、あっさりと裏切ります。赤いシャツ、青いチーフと靴下で、ベルリオーズの母国フランス国旗のトリコロールにリンクして登場するなど、いったい誰が想像したでしょうか。音楽についての楽しい知識を得られるだけでなく、様々な場面で人の想像力を掻き立ててくれるのがこのぶっとび!シリーズの持ち味なのです。

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レクチャーはというと、全5楽章からなる曲を1楽章ずつ丁寧に。この曲の物語と世界観を知るためのもう一つの演出が、ナレーションです。静かに、散文的な幻想交響曲の筋書きが読み上げられます(もちろん加藤さんとの阿吽の呼吸で生朗読です)。物語の進行とともに繰り広げられる音楽の仕掛けがこれでもか!と加藤さんからあふれ出すのを、皆さん夢中でメモを取り追いかけます。

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緩徐楽章である第3楽章などは、ストーリーを知り、ベルリオーズが潜ませたたくさんのテクニックを知ることで、のどかな田園の風景が途端にグロテスクなファンタジックワールドに様変わりして聴こえてきます。何を表現したくて、楽器をどのように使用しているかなどの演奏技法までは、なかなか聞きたくても聞ける話ではありません。全楽章の聴きどころ、見どころ、鑑賞ポイントたっぷりの講義であっという間のおひらきとなりました。
ご来場ありがとうございました。

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<本日の演奏曲>
ドビュッシー:月の光

<アンケートより>
♪この交響曲は有名だがよく知らなかったので、すごく興味がわきました。
♪作曲家は楽器を知り尽くしていないと良い曲が作れないのかもしれないですね。
♪ほとんど聴いたことが無かった曲、ナレーションを交えながらわかりやすく解説してくださり、興味がもてました。
♪知っている曲でしたが、見方、聴き方がすごく広がりました。加藤さん、ありがとう!
♪絵も音楽も魂が大きく揺らぐ事件(恋愛)が絡むとすごいものが生まれることがわかりました。
♪スコアを見る楽しさがたくさん伝わってきました。聴くだけじゃなく、スコアをみたり豆知識を知ってから聞くとめっちゃ面白いですね。
♪加藤さんの音楽とのリンクコーデ、よかったです。
♪楽器の使い方、こんな効果があるのか!と驚きの連続でした。
♪事前に予習して臨みましたが、解説がためになりました!選曲がよかった!!
♪月の光の演奏、よかったです。

DATE
2024年 11月27日(水)
18:30開演
VENUE
リサイタルホール
TICKET
[一般]
5回セット券 ¥4,500
各回 ¥1,000

[高校生以下]
5回セット券 ¥2,400
各回 ¥500

いずれも全席指定・税込
※未就学児入場不可

■7月13日(土)10:00~ チケット発売

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