Performances & Events加藤昌則のぶっとび!クラシック【交響曲ってなぁに?】 2時間目:ベートーヴェン「第九」

概要

作曲家・ピアニストの加藤昌則といっしょに、クラシック音楽の奥深い世界へのとびらをひとつ、ふたつと開けちゃうクラシック音楽講座。

「作曲家 + 名曲 =交響曲」という方程式のもと、クラシックの代名詞とも言うべき5人の作曲家の背景と、その代表的な交響曲について深堀りします。


■7月13日(土)10:00~ チケット発売

出演者 加藤昌則(作曲家・ピアニスト)
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
助成 文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

加藤昌則のぶっとび!クラッシック 2024「交響曲ってなぁに?」、2時間目はベートーヴェン《第九》がテーマです。
時は年の瀬、暗闇の中から現れたのは弟子と作業する昔かたぎの棟梁。ラジオから流れてくるのはベートーヴェン《第九》。大工が熱くベートーヴェンを語るお芝居(…というかコント、待ってました!)から講義スタートです。

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再び舞台へ登場した加藤さんは、まごうことなき完璧なベートーヴェンスタイルに変身!チャームポイントの赤いスカーフがふわりと揺れます。とにかく人気の高いベートーヴェンの《第九》ですが、「この曲はベートーヴェンが追い求めてきた音楽的思考の集大成、究極の形が現れている」と加藤さん。最初からいきなり興味を引く一言です。

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第一楽章から順を追っての解説。前回1時間目の復習とも言えるソナタ形式についても触れ、「わかりやすかった!」と好評の桃太郎の小道具で視覚支援も。
ソナタ形式という枠の中で、「ソナタ形式を発展させてきたのがベートーヴェンという音楽家の人生だった」と語る加藤さん。一般的に《第九》といえば「合唱」と言っても過言ではないですが、全楽章すべてに光を当てて新たな視点を教えてくれるのがこのぶっとび!クラシック。こんなにも魅力のある作品だったのかと、前のめりで客席がうなずきっぱなし、みなさんの手も絶えずメモを取っています。

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レクチャーはいよいよ待ちに待った第4楽章へ。この曲はベートヴェンがオーケストラと合唱のコンチェルトと想定して構成していること、生涯をかけて取り組んできた変奏曲を駆使していること、二重フーガの後の「歓びの歌」の感動的な始まり。聴きどころポイントが怒涛のごとく解説されていきます。
歌詞が表現する人類の平和や歓びの世界とベートーヴェンが考える世界平和の姿が、音楽のテクニックを巧みに操りひとつになる終盤、とてつもない大きな世界が現れて圧倒されます。そしてこの部分こそが加藤さんが最も伝えたいポイントだと熱くレクチャーしていただきました。

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今回もあっという間の80分。ぶっとんでいただけましたか?
ご来場ありがとうございました。

<本日の演奏曲>
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 作品27の2「月光」より第3楽章

<アンケートより>
♪初めて第九を聴きに行くので参考になって良かった。
♪今後第1楽章を聴いたら桃しか思い出さないと思います。フーガの追いかけっこに気づいて満足感が。
♪こんなに深い味わいがある事を初めて知りました。生きている素晴らしさを感じます。
♪モーツァルトにベートーヴェン、加藤さんの変装も楽しみです。本当に平和な世界を望みます。
♪ソナタ形式についてさらに1段階深く理解できたと思います。今後演奏会に行くのが楽しみになりました。ベートーヴェンのコスプレ素敵です。
♪第九を合唱で歌っています。今回の講義を受けて今後より一層歌うのが楽しみになりました。
♪第九、何度も聴いていますが、今年は別の面から聴けそうです。
♪ベートーヴェンが生涯で得た全てを注ぎ込んだ「第九」の奥深さに触れることができて良かったです。年末に聴くのが楽しみになりました。
♪よかったです!生きていて良かったと思いました!

DATE
2024年 10月23日(水)
18:30開演
VENUE
リサイタルホール
TICKET
[一般]
5回セット券 ¥4,500
各回 ¥1,000

[高校生以下]
5回セット券 ¥2,400
各回 ¥500

いずれも全席指定・税込
※未就学児入場不可

■7月13日(土)10:00~ チケット発売

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