Performances & EventsTAIRIK×オーケストラ・アンサンブル金沢 《ヴァイオリン×ヴィオラ クラシック×クロスオーバー 二刀流ステージ》

概要
普段からヴァイオリンとヴィオラの二刀流を貫くTSUKEMENリーダーTAIRIKの、そのどちらもフィーチャーする初の単独オーケストラ競演。
TAIRIKオリジナル曲、学生時代以来初めて挑むクラシックの名曲チャイコフスキーの協奏曲、そして大人気バンド、ジェニーハイのメンバーでもありバラエティ番組等にも出演する音楽家、新垣隆氏への委嘱新作世界初演まで、
楽器とジャンルを自在に横断する、この日にしか聴けないスペシャル・ステージ!!
■ 5月11日(土) 10:00~ チケット発売
【TAIRIKさん&海老原 光さんによるコメント動画】
出演者 | 海老原 光(指揮) TAIRIK(ヴァイオリン/ヴィオラ) 水谷 晃(コンサートマスター/ヴァイオリン・ソロ*) オーケストラ・アンサンブル金沢 |
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プログラム | バーンスタイン:トゥナイト TAIRIK: KIYARI モリコーネ:ガブリエルズオーボエ ~ ニューシネマパラダイス ピアソラ:ヴィオレンタンゴ 新垣 隆:『バラード』 ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための協奏曲 [長野市芸術館 委嘱作品/世界初演(2024)]* チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 二長調 Op.35 |
主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
共催 | テレビ信州 |
公演レポート
長野県内のみならず、全国各地で本当に暑い1日となった8月4日。その中でもひときわ熱気を放っていたのは長野市芸術館メインホール!この日を待ちに待っていた多くの方が駆けつけてくださいました「TAIRIK×オーケストラ・アンサンブル金沢 ヴァイオリン×ヴィオラ クラシック×クロスオーバー 二刀流Stage!!」。
始まりはオーケストラ・アンサンブル金沢(以下OEK)による映画「ウエストサイド・ストーリー」からの一曲《トゥナイト》。颯爽と、にこやかにオーケストラの前に登場したのは、長野市芸術館初登壇となる指揮者、海老原光さんです。フルートの音色が印象的な静けさに満ちた神聖な場面から。一転、高らかにオーケストラが歌い出します。
2曲目《KIYARI》。この曲の作曲者でもあり、ソリストのTAIRIKさんがヴィオラを持ち、キラキラと輝く黒い衣装で登場。TSUKEMENではお馴染みの曲が、オーケストラバージョンでゴージャスに演奏されます。OEKのみなさんによる掛け声、オーケストラの厚みのある音色によって、曲は厳かさにスケール感が加わってダイナミックに展開します。ここから既に、コンサートマスター水谷晃さん(実はもう一人のソリスト)との掛け合いが始まっているのも聴き逃せません。
TAIRIKさんから出演者の紹介があった後は、モリコーネのメドレー《ガブリエルズオーボエ〜ニューシネマパラダイス》を。ヴィオラの高音を存分に聴かせる前半、反対に低音で聴く人心を掴んではなさない後半の絶妙なバランスがとにかく素晴らしい一曲となりました。続いては出だしの打楽器で心をガッチリと掴まれる、ピアソラ《ヴィオレンタンゴ》。前曲とは打って変わって、情熱的なパフォーマンスです。暴力的なタンゴ、と言いながらもどこか品性を感じる艶やかさを感じられたのではないでしょうか。
前半最後、いよいよ、長野市芸術館委嘱作品《『バラード』 ヴァイオリン、ヴィオラと管弦楽のための協奏曲》の世界初演となります。
演奏を前にして、TAIRIKさんと水谷さんの仲の良さが伺えるやりとりがあったかと思うと、初演に立ち会うために会場に駆けつけた作曲家・新垣隆さんも客席から舞台へ上がり二人に加わります。さらにはそこへ海老原さんも。とても初めての組み合わせとは思えない連帯感に新曲への期待度は最高潮に達しました。
海老原さんの見応えのある華やかな指揮さばき、重厚感のある始まり。次第に動き出す場面。会話するヴァイオリンとヴィオラの呼びかけに応じるようにオーケストラのどの楽器もそれぞれが主役であるかのような存在感を見せます。舞台上のみなさんがとにかくこの時間を楽しんでいるのが伝わってきます。聴く人の数だけ、そして聴く度毎に違う物語が生まれる、そんな存在感のある曲となりました。
後半は、TAIRIKさん楽器をヴィオラからヴァイオリンに持ち替えて、大曲に挑みます。チャイコフスキー《ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35》。がっつりのクラシック!この部分を楽しみに来場された方も多かったと思います。
先程までヴィオラを弾いていたとは思えない30分超のヴァイオリンの演奏は圧巻。極上の音色が会場を虜にします。その見事なパフォーマンスの成果は、汗を滲ませて弾き切った姿に会場中が贈ったスタンディングオベーションが何よりの答えだったのでは。
今回の芸術館のオファーに必死に立ち向かい、戦い抜いたTAIRIKさんのすがすがしい笑顔が印象的でした。
ご来場ありがとうございました。
<アンコール>
モンティ:チャールダーシュ
<アンケートより>
♪新曲の初演、本当に素晴らしかったです。音楽で表現できる世界を知りました。
♪息をするのを忘れそうになりました。
♪TAIRIKさんの音色、そしてアンサンブル金沢の演奏、新垣隆さんの世界観。海老原さんの指揮、水谷さんのヴァイオリン。全部素敵でした。オーケストラっていいなと改めて思いました。
♪感動しました。全身でありがとう!
♪全ての人を楽しませるという、こんなコンサートないです!ものすごくレアな公演だったと思います。TAIRIKさんはクラシックの部分もとても大切にしているのも伝わってきました。
♪世界初演のバラード、素晴らしかったです。今日はこれを楽しみに来たので。
♪KIYARI何度聴いてもいいですね!今回は掛け声最高!
♪海老原さんの指揮で聞くことができて嬉しい。
- DATE
- 2024年 8月4日(日)
14:00開演(13:15開場)
■ 5月11日 (土)10:00~ チケット発売 - VENUE
- メインホール
- TICKET
- S席 ¥5,000
A席 ¥3,500
高校生以下 ¥2,000
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休] - ローソンチケット
https://l-tike.com (Lコード:34138) - e+(イープラス)
https://eplus.jp
