Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ vol.48 笹沼 樹 チェロ・リサイタル

概要

平日昼下がりのリサイタルホールで、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ7年目!
7月は、迫力の若きチェリスト 笹沼 樹が登場!まさに、"大器"。そのスケールの大きさで圧倒します。​​​​​​

【水クラ ここがポイント】
1 チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
2 誰もが知る名曲の他、アーティストが考える「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
3 毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストによるトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器の豆知識もゲット!
4 アーティストそれぞれがオススメする全国各地えりすぐりのスイーツ付!!開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。

◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
【全8回シリーズ券】※予定枚数終了
¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

◆各公演のチケット発売 
4月~7月公演  一般発売:2月17日(土)~ ※4・6・7月公演 予定枚数終了
9月~12月公演 一般発売:6月22日(土)~
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

出演者 笹沼 樹(チェロ)
上田晴子(ピアノ)
プログラム カサド: スペイン古典様式によるソナタ
グラナドス: 歌劇『ゴイェスカス』より 間奏曲
ファリャ: 7つのスペイン民謡
プーランク: 『陽気な歌』 FP42 より 第8番 「セレナード」
プーランク: チェロとピアノのためのソナタ FP143
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

しめった天気の続く長野市ですが、リサイタルホールは今回も満席のお客様にお越しいただきました。
水クラvol.48は、笹沼樹さんのチェロ・リサイタル。

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1曲目カサド《スペイン古典様式によるソナタ》はバロック調の曲の中に上品さや威厳が感じられるかと思うと、踊りだしたくなるような軽やかな調べを笹沼さんが表情豊かに、そして優雅に奏でます。その所々に登場するスペインを思わせるフレーズがとても印象的な一曲でした。
2曲目も同じくカサドによる《親愛なる言葉》。チェロの低音がつややかに、情熱的に響きます。

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今回笹沼さんがイメージした、長野を感じる選曲のテーマは「スペイン」とのこと。スペインは熱いだけではなく気高いというイメージがあるそうです。その気高さが長野のイメージに通じるということで、スペインを代表する作曲家で前半のプログラムを構成していただきました。
3曲目グラナドス《歌劇『ゴイェスカス』より 間奏曲》、4曲目ファリャ《スペイン民謡組曲》と会場はスペインに彩られます。何かが始まるような予感のするピアノ、楽しそうに弾く笹沼さんの表情も見どころです。
また、ピアノの上田晴子さんの黒とブルーの衣装も素敵で、まるで異国に迷い込んだかのよう。息のあったお二人の演奏に、前半があっという間に過ぎてしまいました。

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後半は恒例のトークコーナーから。チェロを持って登場した笹沼さんへの最初の質問はその見事な身長について。笹沼さんが前回長野市芸術館に来られた「ぶっとび!室内楽」の約2年前より1センチ伸びて193センチになったそうです。
そして、チェロを始めたきっかけについて伺いました。始まりは7歳の頃入った小学校のオーケストラ部からだったそうです。本格的に習い出したのはその後9歳から。おっとりとあたたかいチェロの音色がこの楽器を選んだ理由とのこと。そう話す笹沼さんの語り口も、優しく穏やかで会場の空気もどんどん柔らかくなります。

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チェロの魅力について教えていただくと、楽器の持つ広い音域で主役にも裏方にも転じることのできるオールマイティさが、笹沼さん自身の音楽家としてのバランスも保ってくれる所にあるそうです。
トーク後半は、ピアノの上田晴子さんも参加して賑やかにお話をお聞きしました。長野市芸術館初登場の上田さんのお話にも会場は釘付けです。笹沼さんとの演奏活度は5年ほど前から。それぞれの印象をお聞きすると、お互いが「同じような感性を持っている」と感じているということが分かりました。共演している時に感じる特別な瞬間があるとのこと。会場を虜にするお二人の演奏の秘密を一つ解き明かせた気がします。

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第二部、国はスペインからフランスへ。フォーレ《チェロとピアノのためのエレジー ハ長調 Op.24》はチェロとピアノの掛け合いでクライマックスへ向かって一気に。J.フランセ《子守唄》では午後のゆったりとした時間にぴったりな優しく穏やかな1曲。眠そうな子供のあくびする姿が目に浮かんだ方も多かったのではないでしょうか。そしてプーランク《陽気な歌 FP42より 第8番「セレナード」》、《チェロとピアノのためのソナタ FP143》の聞き応えのある2曲が続きます。

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チェロとピアノの会話するかのような、激しさ、優雅さ、様々な表情と様々な奏法で会場は魅了され、ホールには鳴り止まない拍手が響き終演となりました。最後は笹沼さんから「集中して聴いてもらえて嬉しかった」と客席の顔が見えるリサイタルホールならではのコメントも。
ご来場ありがとうございました。

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<アンコール>
ファリャ:歌劇「はかなき人生」より スペイン舞曲第1番
フランセ:無窮動

<アンケートより>
♪あんなに表情の豊かなチェロは初めてでした。ピアノがとても楽しそうでした。
♪耳が離せないエキサイティングなセッション、白昼夢のようなコンサートでした!
♪歌を歌うような演奏が良かったです。二人だけの奏者とは思えないような多彩な音でした。ピアノとのチームワークが良かったです。
♪稀に見る息のあったアンサンブルでした。音だけでなく醸し出す空気感も楽しめました。
♪お二人の技術と表現に魅了されました。笹沼さんの躍動するチェロ、上田晴子さんの存在感。最高の時間をありがとうございました。

DATE
2024年 7月17日(水)
13:30開演(13:00開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全8回シリーズ券】
¥21,000  ※予定枚数終了

【1回券】
¥3,000 ※予定枚数終了

ぷちスイーツ付き
全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]

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