Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ vol.47 高野麗音 ハープ・リサイタル

概要

平日昼下がりのリサイタルホールで、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ7年目!
6月は、ハープの国 フランス仕込みの華麗なテクニックと音楽性をもつ、シリーズ初のハーピスト 高野麗音 が登場!

【水クラ ここがポイント】
1 チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
2 誰もが知る名曲の他、アーティストが考える「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
3 毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストによるトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器の豆知識もゲット!
4 アーティストそれぞれがオススメする全国各地えりすぐりのスイーツ付!!開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。

◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
【全8回シリーズ券】※予定枚数終了
¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

◆各公演のチケット発売 
4月~7月公演  一般発売:2月17日(土)~ ※4・6・7月公演 予定枚数終了
9月~12月公演 一般発売:6月22日(土)~
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

出演者 高野麗音(ハープ)
プログラム ドビュッシー: アラベスク 第1番
ヘンデル: ハープ協奏曲 変ロ長調 HWV294a
サン=サーンス: 幻想曲 イ長調 Op.124
ドビュッシー: 月の光
ヒンデミット: ハープのためのソナタ
サルツェード: 夜の歌
リスト(H. ルニエ編曲): 愛の夢
黛 敏郎: ハープのためのROKUDAN
J. ダマーズ: シチリア風変奏曲
ファリャ(M. グランジャニー編曲): オペラ『はかなき人生』より スペイン舞曲 第1番
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

梅雨入りした6月の長野の水曜午後、水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズvol.47は優しいハープの音色が響きました。
今回は高野麗音さんによるハープ・リサイタルです。本シリーズでは初のハープ。ハープのソロを聴く機会はそうそうないとあってか、チケットは発売後すぐに予定枚数終了となりました。会場の皆さんの期待度が伺えます。

 

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一曲目は華やかなドビュッシーの《アラベスク》ではじまりました。隅々まで響くハープの音量、そしてとても一つの楽器からとは思えない色とりどりの音色が弾けます。

 

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ヘンデル《ハープ協奏曲》で親しみのある優しく軽やかな旋律が会場を優しく包み込みこんだかと思うと、続くサン=サーンス《幻想曲 イ長調 Op.124》でその明るい雰囲気を夜に変えてゆきます。流れるようにドビュッシー《月の光》が続き、ハープの音色がただただ美しく、会場を魅了します。
前半最後はヒンデミット《ハープのためのソナタ》。真っ白なドレス奏でる高野さんの姿はまるで踊っているかのように美しく映えます。


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後半のはじまりは水クラのお楽しみ、トークコーナーです。
前半の白いドレスから一転、赤と白のレトロ柄のドレスで登場した高野さん。リサイタルホールの印象を「響きが良くて木の感じが素敵」とおっしゃってくださいました。まずは会場の皆さんも気になっているハープについてのあれこれをお聞きしました。

 

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ハープの音域は7オクターブと、ピアノとほぼ変わらないそうですが弦の数は47本でピアノの鍵盤のほぼ半分。ではどうやってピアノと同じ音域を出すのかというと、足元のペダルがキーになっているとのこと。高野さんがハープを動かし、見たことのないハープの裏側を客席に向けると、どうなっているのか良く見ようと客席から立ち上がり大盛り上がりとなりました。

ハープを始めたきっかけは、子供のころに行ったハープのコンサートだったそうです。これ!と思ったものの、簡単に先生を見つけられるような楽器ではなく4年間はハープを思い続ける日々だったとのこと。念願かなって10歳のとき、ようやく習うことがかなったそうです。高野さんにとってハープの魅力とは、弾いた指の先から音が生まれるその感覚がどんな楽器よりも自分で音を作っているという気持ちにさせてくれるところだそうです。

 

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後半はサルツェード《夜の歌》から。高野さんが長野市をイメージして選曲した1曲です。子供のころにおじいさま、おばあさまの家で過ごした長野の夏の夜の景色、高野さんのお話になった、夜の中の力強い生命をみなさんも感じられたでしょうか。続くリスト《愛の夢》でうっとり夢心地になったあとは、黛敏郎《ハープのためのROKUDAN》。日本的な旋律にスッと背筋が伸びるような凛とした響き、そして特殊奏法に目が離せません。

 

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J.ダマーズ:《シチリア風変奏曲》の後は、ファリャ:《オペラ『はかなき人生』より スペイン舞曲第1曲》で終演。誰もが聴いたことのある情熱的な曲でありながら、聴いたことのある楽器とはどれとも違う感覚。客席からは大きな大きな拍手が贈られリサイタルは幕を閉じました。


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ご来場ありがとうございました。

 

<アンコール>
プーランク:即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」
ララ(サルツェード編曲):グラナダによるファンタジー

<アンケートより>
♪ずっと聴きたいと思っていた楽器で感激です。一台だけなのにたくさんの音色で素晴らしかったです。
♪初めてのハープ演奏に触れて色々な音色に聴き惚れました。普段オケでは短い演奏だけなのでハープを堪能できました。
♪ハープを聴く機会はそれほどないので楽しみにきました。ペダルの秘密、なるほど。
♪ご自身で作り出す音色で幅広いレパートリーを聴かせていただきました。大きい音量も出て豊かな「ソロ楽器」としてのハープ素晴らしかったです。

DATE
2024年 6月26日(水)
13:30開演(13:00開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全8回シリーズ券】
¥21,000 ※予定枚数終了

【1回券】
¥3,000 ※予定枚数終了

ぷちスイーツ付き
全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]

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