Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ vol.46 齋藤 充 ユーフォニアム・リサイタル

概要

平日昼下がりのリサイタルホールで、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ7年目!
5月は、初のユーフォニアム奏者 齋藤 充が登場!
​​おっとり温かな音色の楽器そのものの人柄。でも実は…吹いても脱いでも凄いんです!

【水クラ ここがポイント】
1 チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
2 誰もが知る名曲の他、アーティストが考える「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
3 毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストによるトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器の豆知識もゲット!
4 アーティストそれぞれがオススメする全国各地えりすぐりのスイーツ付!!開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。

◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
【全8回シリーズ券】※予定枚数終了
¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

◆各公演のチケット発売 
4月~7月公演  一般発売:2月17日(土)~ ※4・7月公演 予定枚数終了
9月~12月公演 一般発売:6月22日(土)~
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

出演者 齋藤 充(ユーフォニアム)
佐藤友美(ピアノ)
プログラム 伊藤康英: 前奏曲
山里佐和子: 民謡ファンタジー
ベートーヴェン: モーツァルト『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 WoO46
D. ギリングハム: ヴィンテージ
ショパン: 序奏とポロネーズ ハ長調 Op.3
バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
J. フィラス: ユーフォニアム協奏曲
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所

公演レポート

前日までの大雨がやみ、雨の匂いの残る水曜午後、5月の水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズvol.46の開催となりました。
今回は齋藤充さんによるユーフォニアムリサイタルです。7年目となる水クラでも初登場のユーフォニアム、なかなかソロでリサイタルを聴く機会も少なく、どのような演奏会になるのか楽しみにご来場されたお客様も多かったのではないでしょうか。
リサイタルの始まりにふさわしい、伊藤康英による《前奏曲》からおごそかなスタート。ユーフォニアム特有の柔らかな音色のなかにどっしりとした力強さを感じさせます。

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続く山里佐和子《民謡ファンタジー》。独特の節回しやメロディに、よく知った日本の民謡が見え隠れするのを楽しまれた方も多かったと思います。懐かしいメロディがユーフォニアムの抒情的な音色と佐藤友美さんのピアノとの絶妙なハーモニーでたっぷりと堪能。

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齋藤さんから、次に演奏する曲、ベートーヴェン《モーツァルト『魔的』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 WoO46》は、長野の美しい自然に思いを寄せて聴いていただきたいとのアナウンスが。曲が始まると会場の雰囲気がパッと変わります。チェロで演奏されることの多い曲ですが、ユーフォニアムで演奏すると、柔らかな音色が会場を優しく包み込んでリサイタルホールそのものが自然の中に迷い込んだかのようです。

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前半の最後はD.ギリングハム《ヴィンテージ》。題名から浮かぶのはワインということで、生産量の高い長野を連想させ、作曲家の多くの作品の題材に数々の自然をテーマにしているということもあり選曲したとのこと。演奏が始まる前にサプライズの予告がありましたが、演奏中おもむろに楽器を置いたかと思うとなんと!齋藤さん、ピアノを弾き始めました。これには会場も息をのみ、突然の連弾に目と耳を奪われます。しっとりとした大人の曲をサプライズとともに楽しめた特別な一曲となりました。

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休憩のあとは、お楽しみのトークコーナーです。
前半の黒いスーツの装いから一転、まさかの真っ白なノースリープで登場した齋藤さん。会場はどよめき、なかなかトークがはじめられません。
袖のないシャツから出ているたくましい腕に会場の視線が釘付けとなる中、話はユーフォニアムを始めたきっかけから。中学時代に部活をきっかけに楽器を手に取り、まわりの勧めにのっているうちに気付いたら音大からアメリカに留学、そして演奏家として今に至る経過をたどったそうです。さらに齋藤さん、なんとトロンボーンも吹くマルチプレイヤーとの情報も飛び出しました。

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さて、お楽しみの筋肉の話が始まります。体を鍛え始めたのは楽器に必要なトレーニングからだったそうですが、トレーナーからの勧めがあってボディビルをはじめちょうど3年目とのこと。体も音楽も追求しだすとキリがないという発言は、本当に一流を極める人の姿そのものという印象です。このほかに、俳句でも賞をとられたりしているということで、本当に多才としか表現のしようがありません。
リクエストに応え、後半はそのノースリーブ衣装で演奏していただくことになりました。

 

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ショパン《序奏とポロネーズ ハ長調 Op.3》。軽やかなピアノに雄大なユーフォニアムの音が見事に融合し、この楽器のポテンシャルの高さを改めて感じさせてくれます。
そして、バルトーク《ルーマニア民俗舞曲》。弦楽器で聴きなじみのある曲がユーフォニアムで続きます。会場のお客様の中でも、先月の水クラで廣津留すみれさんがこの曲をヴァイオリンで演奏されたことは記憶に新しいかと思います。同じ曲を違う楽器で演奏する聴き比べもお楽しみいただけたのではないでしょうか。ヴァイオリンで表現する角笛の音色、ユーフォニアムが表現する力強いダンス。楽器が変わることで曲そのものがまた違う一面を見せてくれる面白さを感じていただけたと思います。

 

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本編最後はJ.フィラス《ユーフォニアム協奏曲》。ユーフォニアムの魅力をたっぷりと引き出す堂々たるフィナーレとなりました。15分の大曲の中で東欧の壮大な景色が浮かんだ方も多かったのではないでしょうか。

 

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大きな拍手の中、アンコールは石川亮太《「七つの子」の主題による幻想曲》。日本人作曲家から始まった本日のリサイタル、最後も懐かしさを感じる日本の風景で幕を閉じました。みなさん、ユーフォニアムのやわらかな音色は外国の曲だけでなく、日本の音楽、そして長野にとても親和性が高いと感じてお帰りになられたのではないでしょうか。
ご来場ありがとうございました。

<アンコール>
石川亮太:「七つの子」の主題による幻想曲

<アンケートより>
♪ユーフォニアムの優しい音色に驚きました。今日はゆったり癒され心地いい時間でした。ユーフォニアム大好きになりました。
♪演奏・曲目の多彩さはもちろんですが、トークを通じ、お人柄やボディメイクのお話、とても楽しみました。
♪見事な筋肉でした!身体的な土台が安定していると音色も安定するのかなぁと感じました。暖かい音色で心地よいひと時を過ごすことができました。

DATE
2024年 5月29日(水)
13:30開演(13:00開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
【全8回シリーズ券】
¥21,000 ※予定枚数終了

【1回券】
¥3,000 [発売中]

ぷちスイーツ付き
全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • オフィス・マユ
    TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]

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