Performances & Events長野市芸術館 凱旋コンサート・シリーズVol.5「信州3男子ピアノ・バトルⅡ」

概要

長野で生まれ育った演奏家たちが故郷に凱旋するシリーズ、第5弾!

昨年大熱狂を巻き起こした、気鋭の若手男性ピアニスト3人が3台のピアノを同時演奏する迫力のバトル・ステージが、早くもリターンズ!!

3人が3人ともアレンジ・スキルが高いため、プログラミングも多彩。今年も名曲たちがピアノ3台でどのように表現されるでしょうか。
音楽専用のリサイタルホールではなく、敢えてブラックボックス空間であるアクトスペースを会場に、照明も凝るなどスタイリッシュかつイベント性の高い本企画。ぜひご期待を!!


【チケット一般発売】
2021. 7/24(土) 10:00~
※予定枚数終了しました

出演 松橋朋潤(ピアノ)
梨本卓幹(ピアノ)
久保亮太(ピアノ)
プログラム ピアソラ : オブリヴィオン
ホルスト: 組曲『惑星』より 「火星」「木星」
ラヴェル : ラ・ヴァルス
ガーシュウィン : 「アイ・ガット・リズム」変奏曲
ムソルグスキー : 展覧会の絵
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
制作協力 ミヤザワピアノ調律研究所
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

松橋朋潤、梨本卓幹、久保亮太という、同世代、同郷、同窓の男性ピアニストが3人いて、しかもその一人ひとりが個性的。
そんな幸運なめぐりあわせに感謝したくなるようなコンサート、それが「信州3男子ピアノ・バトル」。

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昨年に引き続き2回目の開催となりました。
「3台ピアノのための曲は去年弾きつくしてしまった」なんていう話も出てきたように、今回の演奏曲はどれも3台ピアノではない編成のために書かれた曲です。
今回は、ソロや2台のピアノのために書かれ、オーケストラ編曲されているもの、オーケストラ作品が2台や4手ピアノに編曲されているもの、ミュージカルナンバーのアレンジ版など、これまでにも様々な編成で演奏されてきた作品が並びました。

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過去の作曲家たちが異なる編成による新しい響きを求めたように、全曲をこの公演のために3人が自ら編曲。3台のピアノの迫力、色彩感豊かなアレンジ、ピアノの音色の美しさが、原曲の魅力をより引き出していました。

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このコンサートはまた、3人のピアノを囲むような客席配置も魅力です。通常のコンサート以上に演奏者との距離も近く、またピアニストと同じフロアで聴く、その景色はまるで「リングサイド」。3人のエネルギーや息遣いまでダイレクトに伝わる、ライブハウスのような興奮で、満席のアクトスペースの温度まで上がったようでした。

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1曲ごとにピアノをローテーションしながら演奏するという趣向、今この場所でお聴きいただくために編曲された、聴きなれていても新しい響きの曲を演奏すること、同郷の仲間たちと3人で競演すること。いつものコンサートとは違うそのひとつひとつが愉しくて仕方ないという心の弾みが会場いっぱいに満ちていました。

ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール曲>
ピアソラ:アレグロ・タンガービレ

信濃の国(梨本卓幹:編曲)

<アンケートより>
♪演者と客席が近く、迫力があり楽しめました。ピアノ3台、すごいですね。アレンジもさすがですが、誰がどのパートを演奏するのか、どうやって決めているのでしょうか?そこでもバトルがあったのかな、とか想像してしまいました。「木星」のメインテーマ、3人のソロから三重奏に移っていくところが素晴らしかったです。《展覧会の絵》の「キエフの大門」圧巻でした。感動しました。「信濃の国」のアレンジも素敵でした。

♪2台ピアノの連弾やコンチェルトが好きなので楽しみにしていたのですが、その期待を遥かに超える満足度でした。3台の音を立体的に感じられる形、サイズの会場なのもよかったと思います。特にオーケストラの曲の編曲版が(編曲も含めて)凄まじかったです。よく破綻しないものだ…とさえ思います。1人でも躓いたら崩壊しかねない形態だと思います。オーケストラの立体感、色彩感が、美しく揃ったアインザッツと両立していました。音楽の幅の広さ、ピアノってこんなこともできるんだという幅の広さ、可能性を感じました。本当に楽しく、素晴らしい時間でした。

♪去年に引き続き、息の合った様子で安心して聴くことができました。《展覧会の絵》は、通しで聴いたことがないので、いい機会になりました。松橋さんの「アイ・ガット・リズム」の演奏、つやっぽい感じがしました。

♪「木星」が良かった。宇宙へ行った気分を味わえました。「ラ・ヴァルス」もとても良かった。3人の音がどこから聞こえるか、目を閉じて聴きました。おもしろいと思いました。全部よかったです!!今後がすごく楽しみです。

♪オープニング「オブリヴィオン」の繊細なピアノに心をつかまれました。

♪3人のいきがぴったりでかっこよかった。ぼくもピアノがんばろうとおもった(9歳以下・男性)

♪楽しそうに弾いていて、こちらまで引き込まれてしまった。とても楽しくて時間があっという間。もっと聴いていたいと思うほど楽しかったです。

♪ピアノだけのオーケストラみたいで、3台のピアノの共鳴がすごかった。ピアノが近いので手元が良く見えて、ピアノに映る手元も幻想的で素晴らしかった。

♪3台のピアノとアクトスペースがすごくマッチしていた。照明もとても良かったです。3人いることでそれぞれの個性が引き立っていました。「オブリヴィオン」「ラ・ヴァルス」「キエフの大門」はなまる!才能のきらめきがすごい。

DATE
2021年10月2日[土]
14:00開演(13:30開場)
VENUE
アクトスペース
TICKET
【前売券】
¥4,000

【当日券】
¥4,500

いずれも、全席指定・税込

※予定枚数終了しました

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