Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズvol.27 三宅 理恵ソプラノ・リサイタル

概要

平日の昼さがり、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?

大好評シリーズ4年目!
11月は、抜群の表現力で、世界的巨匠からも絶賛される歌姫、ソプラノの三宅理恵が登場! 

①チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
②誰もが知る名曲のほか、アーティストが思う「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
③毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストのトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器のマメ知識もゲット!
④アーティストそれぞれがオススメする全国各地選りすぐりのスイーツ付。開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。
⑤新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、2021年度は座席数限定の上、メインホールで開催いたします。ゆったりと昼下がりのひとときをお楽しみください!

◆全8回シリーズ券が断然お得です!!! 
いち早くチケットお求めのチャンス!! 
【全8回シリーズ券】 ¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)
窓口/電話/チケットオンライン: 2021年3月6日(土)10:00~
 
シリーズ券の販売は終了しました。

◆各公演のチケット発売
4月~7月  一般発売:3月6日(土)~
9月~12月 一般発売:6月26日(土)~
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)

*早割設定はございません。

出演 三宅理恵(ソプラノ) 石野真穂(ピアノ)
プログラム F.シューベルト:鱒
糸をつむぐグレートヒェン 
H.ヴォルフ:小さなものでも 
      春だ 
      こうのとりの使い 
J.ロドリーゴ : 4つの愛のマドリガル 
A.ララ:グラナダ 
中山晋平:砂山 
久石 譲:Stand Alone
平井康三郎:うぬぼれ鏡
L.バーンスタイン:アイ・フィール・プリティ 
H.アーレン:虹のかなたに 
R.ゴードン:朝は本当にあるの?
C.チャップリン(加藤昌則 編曲):スマイル
G.コーリー(加藤昌則 編曲):思い出のサンフランシスコ 
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
協賛 ミヤザワピアノ調律研究所
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

今日の「水クラ」は、ソプラノの三宅理恵さんが登場。
三宅さんは、一昨年の「凱旋コンサート・シリーズ」近藤圭さん(バリトン)の回にゲスト出演していただいて以来の登場。当館でのリサイタルは初めてです。

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ドイツ歌曲の定番、シューベルトの《鱒》の軽やかな響きで皆様にご挨拶、そして同じくシューベルトの《糸をつむぐグレートヒェン》へと続きます。ピアノが奏でる回る糸車のリズムと繊細な歌に、少女の恋心をリアルに感じて、ほんとうに胸苦しさを覚えるほど。
おなじシューベルトによる歌曲なのに、それぞれが描く感情の振幅の大きさと、1人の歌手・1人のピアニストによって歌われる歌が、こんなに強く心を揺さぶるということに、序盤から驚かされます。

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今日のプログラムは、シューベルトに始まり、続いてH.ヴォルフのチャーミングな3曲。そこからスペインへ飛び、ロドリーゴの古風なマドリガル、そしてスペインの情熱が炸裂するような《グラナダ》へと続きます。どの曲でも、ホールを満たす三宅さんの豊かな表情と表現で、それぞれの歌に込められた感情やその情景が伝わってきます。
《グラナダ》でドレスを翻す姿の美しさは、まさに情熱的なスペインの女性そのもの。乾いたスペインの大地と強い日差しがあたかもそこにあるかのように錯覚するほどです。

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今日は長野県出身の2人の作曲家・中山晋平、久石譲の作品が、長野をイメージする作品として選ばれました。
どこか土臭い荒々しさを感じさせる《砂山》と、凜とした透明感が美しい《Stand Alone》。全く違う香りをもつ2曲の対比に、思わず楽しくなってしまいます。

さらにもう1曲日本語の《うぬぼれ鏡》は、女性のかわいらしさがあふれる1曲で、三宅さんもとびきりキュート。
さらに、アメリカのキュートな女性が登場する《アイ・フィール・プリティ》、《虹のかなたに》。そして、優しく胸にしみる《朝は本当にあるの?》《スマイル》、往年のポピュラーソング《思い出のサンフランシスコ》。アメリカでも学んだ三宅さんらしい、良き時代のアメリカの名曲もたっぷり。ジャズの国ならではの揺れるグルーヴと、アメリカらしいまっすぐな温かさ・明るさがとても心地よく、ハッピーエンドを約束されたミュージカルの一場面を見ているような幸福感を感じます。

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人の声は体そのものが楽器。歌手のイマジネーションと身体が創り出す世界の豊かさに驚き、生の歌声の迫力に圧倒される公演でした。

ピアノの石野真穂さんの名演にも拍手!

ご来場ありがとうございました。

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<本日のアンコール曲>
プッチーニ:《ラ・ボエーム》より「私が街を歩けば」(ムゼッタのワルツ)

<アンケートより>
♪人の声は楽器よりも直接心の中に入ってきます。メインホールを響かせるお声、所作すべて、オペラはやはり総合芸術だと感じました。舞台装置がなくても、字幕がなくても内容が伝わる表現をされていて、素晴らしい舞台でした。

♪三宅さんの表情と言い、身振り手振り、すべてが豊かで、楽しくて、華やかで、見ていて、聴いていてずっと歌の世界に引き込まれ、心をわしづかみにされました。本当にステキ!!

どうしたら低音から高温までこんな響きの美しい声が出るのでしょうか。あまりの美しい声に体中が熱くなりました。今日の美しい青空にすーっと伸びる三宅さんの声、耳に焼き付きました。R.ゴードンの《朝は本当にあるの?》あまりの感動に体中が震えました。

♪声楽ソロコンサートは初めて。人間の声の力(迫力)感動しました。解説を読んでから歌を聴いたので、言葉がわからなくても楽しめました。理恵さんのかわいらしい姿(ダンスも)、笑顔になりました。ありがとう~♡

♪まるでお芝居を見ているかのような楽しいリサイタルでした。歌詞が日本語でなくても、歌われている情景が目に浮かぶ気がしました。

♪三宅さんが書かれた曲の解説がとても良かったです。また、今回もピアニストが素晴らしかったです。ドイツ語が分かるような気がしてしまうほど歌い上げてくださって、とても楽しかったです。《砂山》《坂の上の雲(Stand Alone)》も最高!日本語を日本語の音色で歌ってくださって、とても良かったです。ドイツ語も英語も他も、表現と共にお国柄の表現がすばらしくて、とっても楽しめました。

♪三宅さんの歌声、とても優しく甘くまろやかで、幸せな気持ちになる歌でした。

♪新国《夜鳴きうぐいす》、ノット指揮《レクイエム》で彼女を聴いたが、今日は別の面が聴けた。リートはドイツでも聴かれなくなったというが、やはり楽しめるものだ。《グラナダ》はカレーラスの十八番だと思っていたが、女声でもいい曲だ。

♪コロナ禍でいろいろなコンサート活動が中止される中、動画でアップされた「おうちで芸術館」で三宅さんの《The Prayer》を何度も何度も聴き、どれほど慰められ励まされたかわかりません。今日をとても楽しみにしていました。期待以上の歌声に感動!!1曲1曲、まるでオペラの一場面のようでした。三宅さんのチャーミングな笑顔と素敵な歌声、大ファンになりました。

♪《思い出のサンフランシスコ》めちゃよかったです。歌声、本当にすてきでした。

♪クリアで明るい声、表情や身振りも美しく、楽しいステージでした。ピアニストとの息もぴったり。メインホールの高い天井から音が降り注いでくるようでした。

♪歌詞を大切にされていることがとーっても伝わりました。オペラ是非聴きに行きたい!魅力的なお声、1曲ごとに表現を変えられ、どの曲も心をわしづかみにされました。ピアニストの石野さんも、素晴らしい共演をありがとうございました。Bravi!

DATE
2021年11月10日[水]
13:30開演(13:00開場)
VENUE
メインホール
TICKET
【全8回シリーズ券】
¥21,000 ⇒ 3/6(土)10:00発売開始
シリーズ券の販売は終了しました。

【単券】 
¥3,000 ⇒ 6/26(土)10:00~

*いずれも、ぷちスイーツ付・全席指定・税込

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