Performances & Events長野市芸術館 凱旋コンサート・シリーズ Vol.8 「小山弦太郎(サクソフォン)× 山本貴志(ピアノ)THE DUO」

概要

長野で生まれ育った演奏家たちが故郷に凱旋するシリーズ、第8弾!

小山弦太郎(小諸市出身)&山本貴志(長野市出身)。

それぞれに大活躍中。ありそうでなかったこの2人の"異色デュオ"、遂に初共演!

いわゆるサックスとピアノのリサイタルではなく、2人のパワーとテクニックがぶつかり合う「ダブル・ソリスト」バージョン。

それこそが、「THE DUO」のステージ。

同郷で、同窓生で、同世代

演奏会場で出会ってから実に20年ぶりに再会、そして今回やっと初共演が実現するこの2人

長野が待ちわびる待望の異色デュオを目撃しに、ぜひ長野市芸術館へ。

 



■11/25(土)10:00~ チケット発売

出演者 小山弦太郎(サクソフォン)
山本貴志(ピアノ)
プログラム A.デランドル: 序奏とポロネーズ
H. トマジ: バラード
P-M.デュボワ: 組曲形式による性格的小品集 Op.77
G.プッチーニ(R.ハーマン編): トスカ・ファンタジー
F. ショパン: 子守歌 変ニ長調 Op.57 (ピアノ・ソロ)
F. ボルヌ: カルメン幻想曲
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
助成 文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)│独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

長野で生まれ育った演奏家たちが故郷に凱旋するシリーズ、2月3日開催の第8弾は小山弦太郎さんと山本貴志さんの2人が出演!
意外にも今回が初共演となった"異色デュオ"の演奏を、たっぷり堪能できるコンサートとなりました。

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小山さんは小諸市出身。幅広い活動で長野市でもお馴染みのサクソフォン奏者で、12人の県内出身プロ奏者によるミニ吹奏楽アンサンブルである「NAGANO12」のリーダーでもあります。
山本さんは長野市出身で、2016年の長野市芸術館リサイタルホールのオープニングコンサートにも出演いただき、長野市民には特に親しみのあるピアニストです。
実は、お二人とも桐朋学園大学のご出身。4歳差の小山さんと山本さんは、同郷、同窓、同世代!ですが共演は今までになかったということで、新鮮な組み合わせだと感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

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1曲目に演奏されたA.デランドル《序奏とポロネーズ》は、元はオーボエとピアノのために書かれた曲。今日はオーボエではなくソプラノサクソフォンの音色を、朗々と響かせました。表情豊かなピアノもとっても心地良い幕開けです。
H.トマジ《バラード》は、物語のようにさまざまに移り変わっていくメロディが美しい作品。前半最後のP-M.デュボワ《組曲形式による性格的小品集 Op.77》も、5曲それぞれが全く異なる曲調で、幅広い音色に引き込まれます。

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後半は、G.プッチーニ(R.ハーマン編)《トスカ・ファンタジー》から。プッチーニの有名なオペラ『トスカ』をサックスとピアノのために編曲したもので、高らかに歌う演奏があざやかでした。オペラ好きの方も楽しんでいただけたのではないでしょうか?

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そして、山本さんといえばショパン!ということで、ピアノ・ソロでF.ショパン《子守歌 変ニ長調 Op.57》を。シンプルながら繊細さが際立つ1曲で、今日のプログラムの中で聴くとピアノの音色の柔らかさに改めて気づくような演奏です。

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本編最後はF.ボルヌ《カルメン幻想曲》で、情熱的かつ力強く締め括りました。
最後のMCで小山さんは「やったことのない曲など多々チャレンジしたので、大変でした」と笑顔を見せ、山本さんは「サクソフォンとのデュオだと、いつも以上に全力でピアノを響かせられる」と話しました。この2人の初共演をオファーした芸術館からのオーダーはただひとつ、「2人が対等に演奏していただくこと」。ベストマッチのプログラミングもブラボーでした!

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そしてアンコールはP-M.デュボワ《マズルカ》を披露。サクソフォンの作品を多く残したデュボワの曲であり、ショパンを意識して「マズルカ」というタイトルがつけられたこの曲は、この2人のデュオにぴったり!また小山さんいわく「サクソフォンの世界ではほとんど知られていない、埋もれた名曲!」ということで、貴重な演奏となりました。

それぞれ自由自在にぶつかり合うようでありながら、息ぴったりに1つの世界がつくり上げられていく熱のこもったステージでした。
長野出身のお二人の今後のさらなる活躍にも、ぜひご注目ください!

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ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール>
P-M.デュボワ:マズルカ

<アンケートより>
♪それぞれに火花を散らすような演奏を、心底楽しんでいらっしゃるように思いました。そう感じさせる演奏や人柄がすばらしい。めずらしい曲を聴かせていただきました。これからも楽しみにしています。
♪サクソフォンの音色、そのものをダイレクトに聴くことはなかったが、今日はそれを聴くことができ、とても良かった。クラシックのサックスの音色、好きになりました。
♪ピアノが伴奏の範囲にとどまることなく、サックスと対等に、多彩な表現を見せてくださったのがとても良かったです。共演が初めてだとは思えないほど息の合った演奏で、聴いていて楽しかったです。
♪すばらしいデュオでした。サックスは詳しくないのですが、かなり贅沢なプログラムなのではないでしょうか。山本貴志さんの音色、サックスとの合わせ方が、素晴らしかったです。
♪サックスの音の魅力、おおらかな音色や速いパッセージのカッコ良さが堪能でき、楽しかったです。ピアノとのアンサンブルも素敵で、ピアノとサックスの組み合わせは意外に思いましたが、こんなに音色がマッチするのかと驚きましたし、曲想も多彩でこの形式でもっと聴いてみたくなりました。
♪ひとつの脳からの伝達でパフォーマンスしているのではと思うほどのシンクロ、一体感!とても初めてのデュオとは思えません。まさに奇跡の組み合わせですね。長野出身のお2人ということで、大変誇らしい気持ちです。

DATE
2024年2月3日(土)
14:00開演(13:30開場)

■ 11/25(土) 10:00~ チケット発売
VENUE
リサイタルホール
TICKET
¥4,500
(全席指定・税込)

※未就学児入場不可

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]
  • ヒオキ楽器シャコンヌ(窓口販売)
  • 美鈴楽器本店(窓口販売)

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