Performances & Events加藤昌則のぶっとび！クラシック 作曲家編【バッハ】　5時間目：振り返りコンサート

公演レポート

大好評のぶっとび講座、今年は全5回「バッハ」漬け！音楽の父・J.S.バッハにフィーチャーして、あらゆる角度からその魅力を紐解いてきました。
最終回となる5時間目は、これまでのレクチャーをおさらいする振り返りコンサート！これで今年度のバッハシリーズの全課程が終了。ということで、今回は「修了式」テイストでお届けしました。ロビーの「修了式」看板の横に並んで、記念撮影するお客様の姿も！

そしてコンサートも修了式風に、まずは加藤さんが「校長先生」として祝辞を披露。ありがた～～いお言葉を頂戴しました……が、どうやらご来場の皆さん、初回のインヴェンションを通じて学んだ内容をいまいち思い出せない様子……？
そんな方も大丈夫！！1時間目の内容をまとめたミニレクチャーとインヴェンションの演奏で、内容をおさらいしました。皆さんすべてを思い出したようで、校長もご満悦！

2時間目はバッハの家族についてのお話。バッハ家の面々の名前や顔、思い出せましたか？もちろんこちらもまとめておさらい！肖像画とあわせて再び紹介されると、「ああ～～そういえば見たな～」とうなずく方も。バッハの息子たちの見た目も作風も、思い出していただけたはず！

つづいて3時間目、音楽史におけるバッハの評価について。メンデルスゾーンや和声のお話、そしてティッシュ箱を使った「掛留音」の説明がありました。今年度のバッハシリーズの中では、特にこの掛留音の説明が難しかった！という声が非常に多かったということで、もう一度噛み砕いて紹介！皆さん今度こそ、ばっちり理解できたでしょうか？

そして4時間目は、バッハ作品を演奏する際の解釈や、それぞれの演奏の違いを聴き比べました。バッハの時代にはまだ現在のようなピアノはなかったため、ピアノでバッハの曲を演奏する場合、演奏者の解釈によって演奏にも違いが出てくる、というお話、思い出していただけたことと思います。

4回にわたる講座の内容を総復習！！めでたく“バッハ博士”になれた皆さんに祝福をこめて、最後は芸術館スタッフと加藤さんのマネージャーお二人でバッハの讃美歌《主よ、人の望みの喜びよ》の替え歌を合唱させていただきました……！(?!!)「クラシック音楽」は難しい…と思っていても、ちょっとのきっかけや知識で身近に感じられ、理解が深まり、その面白さにぶっとんでしまう、加藤さんの「ぶっとび！」シリーズ。
替え歌の「バッハは難しい　バッハは手ごわい　それでもわかると　バッハは大好きになる」という歌詞のとおり、バッハの難しさも楽しんで学び、理解し、好きになっていただけたことと思います。

今年度も「ぶっとび！」全５回シリーズ、ご来場誠にありがとうございました。

【演奏曲目】
J.S.バッハ：インヴェンション 第13番 イ短調BWV 784
J.C.バッハ：ソナタ第5番 Op.17-5
J.S.バッハ： 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲 ハ長調 BWV 846
スカルラッティ：ソナタ 変ホ長調 K.51 L.20
加藤昌則：風と海とカッペリの花

＜アンケートより＞
♪簡単な（？）総復習で全て思い出しましたー！数百年も前の技術が今の曲にも使われているのって、すごいですね！
♪昔からバッハはなんとなく好きだったのですが、今回のレクチャーで大好きになりました。今年の目標のひとつが「ピアノをまた習う」なので、バッハの作品を弾けるようになりたいです。
♪バッハは、バロック時代の音楽の父といわれる人…くらいの認識でしたが、今年のレクチャーで、バッハの作曲技術は相当なもので深掘りすればするほど本当に偉大な音楽の父だった…ということがわかりました。3月の演奏会、楽しみにしています。
♪バッハについて知りたいことを学べたシリーズでした。特に3回目と4回目のレクチャーは自分がずっと疑問に思っていたことをピンポイントで教えていただき、大変勉強になりました。
♪丁寧すぎるくらいに第1回から4回までの内容をしっかり説明してくださって、そうそう！うんうん！と何度も思った復習回、とても楽しかったです。最後のピアノ演奏は、さあっとシチリアの風と太陽の光が見えた気がして、うっとりしました。