Performances & Events長野市芸術館ジュニア合唱団 第5回定期演奏会

公演レポート

12月16日、長野市芸術館ジュニア合唱団の第5回定期演奏会をメインホールで開催しました。
プログラムは、スタジオジブリ作品の楽曲を振り付けも踊りながら披露するパートと、団員たちからも歌いたい！という希望が多い混声合唱曲のパート、そして2年ぶりの12月開催ということで、クリスマスソングを演出を交えて披露するパートの３部構成でお届けしました。指揮は片山みゆき先生、伊藤雅美先生。ピアノは原瑞穂さん・宮下静香さん・瀧澤典江さんです。

第1部では、児童合唱とピアノのための「ジブリ映画名曲選」より《となりのトトロ》《君をのせて》《いつも何度でも》《いのちの名前》《崖の上のポニョ》の5曲を演奏。この合唱団のために竹内一樹さんが編曲したバージョンで、昨年初演してからいろいろなステージで披露してきました。《となりのトトロ》と《崖の上のポニョ》は、伊藤先生と一緒に団員たちが考えて練習した振り付けもあり、いっそう元気いっぱいな声が響きます。

第2部では、さまざまな世代に馴染みのある定番の合唱曲を演奏。人数が多く学年の幅も広いこの合唱団ならではの、声の厚みや迫力あるハーモニーがホールに響き渡りました。《未来へ》や《見上げてごらん夜の星を》の歌詞も、団員たちのまっすぐな歌声でより感動的に響きます。《ふるさと》は寺嶋陸也さんが長野市芸術館ジュニア合唱団のために編曲した、ピアニスト3人による六手連弾のバージョンです。団員たちがいつまでもそばに置いて歌っていけるような、心に寄り添う深みのあるアレンジと、聴きごたえのあるピアノも歌とあわせてお楽しみいただけたことと思います。

そして第3部は、クリスマスにちなんだ演出をたくさん交えてクリスマスソングをたっぷり披露するステージです。このステージの演出はしままなぶさん。事前に団員たちに、クリスマスの思い出や楽しみなことなどをアンケートにとり、そこからセリフが考えられています。クリスマスらしい明るいメロディの数々も相まって、笑顔あふれるステージです。高校生メンバーのソロで歌う《White Christmas》は、竹内一樹さんが編曲したバージョンで今回が初演。堂々とした歌声に圧倒される、美しい演奏でした。

アンコール《きよしこの夜》ではピアニスト3人の連弾と併せて、この合唱団の指導をしている伊藤雅美先生と佐野秀和先生もステージに加わりました。ご来場の皆さんも団員と一緒に歌っていただき、声を合わせて歌う心地良さを感じていただけたのではないでしょうか？

今回の定期演奏会はついにマスクを外して歌うことができ、団員たちの一生懸命な表情も見ることができるステージでした。
歌うことが大好きな子どもたちが集まって、みんなで美しいハーモニーを作り上げる姿に心があたたまるコンサートとなりました。

ご来場ありがとうございました。

＜アンケートより＞
♪合唱団の皆さんの歌声を聴いて心が洗われるような気持ちになりました。練習の成果が発揮された素晴らしい演奏会だったと感じました。
♪毎年聴かせていただいていますが、一番の演奏だったと思います。小さい子も入って年の幅が広く、これからが楽しみです。
♪ジブリが前回よりもとても素晴らしく上達してました！「混声合唱」前のコメントも良かったです。クリスマスの演出も、とても良かったです。
♪多くの活動の中から合唱を選んで集まってきている、合唱が大好きな子どもたちの歌声はとても感動的でした。
♪ジブリの振付、新鮮でした。「ふるさと」は歌もピアノも良かったです。クリスマスステージの演出、とっても楽しかったです。
♪合唱団の公演を聴きに行くのは初めてでしたが、すてきな演奏でした。クリスマスソングやジブリなど楽しい時間でした。振り付けもかわいかったです。自分も歌ったことのある歌もあって、懐かしい感じもしました。
♪ホールの残響をうまく使いこなしてハーモニーを響かせており、気持ちよく余韻に浸ることができました。リフレイン、とても良かったです。
♪子どもたちの声もとても美しく、選曲も良くて感動した。ソロのWhite Christmasとても良かった。