Performances & Events加藤昌則のぶっとび!クラシック 作曲家編【バッハ】 2時間目:父としても偉大なバッハ  その家族像に迫る!

概要

大好評のクラシック音楽がも~っと面白くなるレクチャー講座、ついに6年目。今年は80分では喋り足りない(!?)その先へ。
音楽の父「バッハ」を全5回の講座で深掘り!今までよりもう一歩深く濃く、作曲家のあれこれに踏み込んでいきますよ!
もちろん軽妙なトークと親しみやすい雰囲気はそのままに、加藤節 大・炸・裂☆
5年間ついてきてくださった長野の皆様にだからお届けできる新たな試み。
盛りだくさんの内容でクラシック音楽のさらなるヒミツを解き明かしてみせましょう!

■7月15日(土)10:00~ チケット発売

出演者 加藤昌則(作曲家・ピアニスト)
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
特別協賛 長野都市ガス株式会社
助成 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)│独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

大好評のレクチャー、今年は全5回「バッハ」漬け!音楽の父・バッハをフィーチャーして、あらゆる角度からその魅力を紐解いていきます。
10月25日開催、2時間目のテーマは「父としても偉大なバッハ その家族像に迫る!」。

DSC06859.JPG

バッハは音楽家としてだけではなく、実は一家の父としてもスゴイ人物なのです!という加藤さん。J.S.バッハの祖父や父、またいとこの話まで!壮大な家系図を見ながらレクチャーしていきます。
まずはJ.S.バッハ《インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV.772》の演奏からスタート。鑑賞のためではなく長男の教育のために書かれた作品で、厳格な作曲技法にしたがって作られています。

DSC06868.JPG

さらに、バッハ家に伝わる“音楽帳”がカギとなる、J.S.バッハのメヌエットについてのエピソードを紹介。「バッハのメヌエットは、実はバッハの曲ではない!ではなぜ“バッハのメヌエット”になってしまったのか?」という謎を、寸劇で解説しました。(ぶっとび!シリーズリピーターの方はもうお馴染みかも?)
寸劇には長野市芸術館の館長も登場!?ツッコミどころ満載ではありましたが、ご覧になった皆さんは「バッハのメヌエットは実はペツォールトさんがね…!」と知らない人にも教えられるはず!

DSC06886.JPG

また、J.S.バッハの息子や孫についても、ピアノ演奏を交えながら紹介しました。
異質な作風で、作り出すメロディも変わっていた長男、それとは対照に、音楽史的にも偉大な功績を遺した次男、人の良さそうな風貌で、曲の雰囲気もやさしい五男、モーツァルトも驚いたという抒情的な音楽を生み出した末子……
などなど、実はJ.S.バッハだけでなくさまざまな音楽家を輩出していたバッハ一族。
父として、息子たちに教育する立場としても偉大だったJ.S.バッハのすごさを知っていただけたのではないでしょうか?

DSC06895.JPG

今回のQ&Aコーナーでは「バッハをバッハらしく演奏するには?」「強弱をつけにくい楽器であるチェンバロの時代に、強弱をどう捉えていたのか?」などの質問に加藤さんが答えてくれました。

DSC06914.JPG

最後には、「加藤さんが、バッハのように細工を仕込んだ曲はありますか?」という質問へのアンサーとして《「ピアノのためのレクイエム」よりⅡ》を演奏。加藤さんがJ.S.バッハに刺激を受けて書いた曲で、ステージで演奏するのは約20年ぶり!バッハの音楽のような緻密な秩序を、レクチャーをふまえて存分に感じていただけたことと思います。

DSC06925.JPG

3時間目は11月22日(水)18:30開演「歴史が認めたバッハの真価」がテーマです。次回もどうぞお楽しみに!
(次回こそは加藤さんのコスプレはあるのか!?こちらもお楽しみに……)

《本日の演奏曲♪》
J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV.772
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:幻想曲 ハ短調
クリスティアン・ペツォールト(J.S.バッハ伝):メヌエット
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:ソナタ 第9番
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:ソナタ ホ長調 W.62/5
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:アレグレット
ヨハン・クリスティアン・バッハ:ソナタ Op.17-5
加藤昌則:「ピアノのためのレクイエム」よりⅡ

<アンケートより>
♪バッハの子どもたちが作曲した音楽を初めてききました。大変興味深い話をきかせていただきました。肖像画をみながらのお話で、イメージを思い浮かべながら楽しくお話をきかせていただきました。
♪楽しく勉強できました。インヴェンションも思い出して練習しています(先月楽譜買いました)先生のピアノたくさん聴けてよかったです。
♪とても分かりやすかったです。劇をまじえたところがとくに理解しやすかったです。子供に対しても、300年前とは思えない身近で温かく熱心なバッハを感じられました。息子たちにも興味がもてました。
♪J.S.バッハのご子息は、それぞれがみな個性的で、同じ父親から生まれてもこうも異なる人間になるのかと、感心しながらお話をお聴きしました。興味深いお話をありがとうございました。
♪バッハ一族は、いろいろなタイプの人がいて面白い。肖像画がたくさんあり、曲と結びついて楽しかった。買った曲集の中に「○○・○○・バッハ」という作品があり、誰だろうと思っていたが、わかって良かった。今日は加藤さんの演奏がたくさんきけて嬉しかったです。
♪今日は家族の話でしたが、子孫たちにもすごい人がいるじゃありませんか!父としても、音楽家としても偉大でした。

DATE
2023年10月25日(水)
18:30開演(18:00開場)

■7月15日(土)10:00~ チケット発売
VENUE
リサイタルホール
TICKET
[一般]
5回セット券 ¥4,500
各回 ¥1,000

[高校生以下]
5回セット券 ¥2,400
各回 ¥500

いずれも全席指定・税込

※未就学児入場不可

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休]

カテゴリー