Performances & Events水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズ vol.42 高木綾子 フルート・リサイタル
概要
平日昼下がりのリサイタルホールで、上質で贅沢なクラシック・コンサートを気軽に聴いてみませんか?
大好評シリーズ6年目!
10月は、華麗でパワフル、そして確かな実力を持つ美しきフルーティスト・高木綾子が登場!
【水クラ ここがポイント】
1 チケット完売が続くトップ・アーティストたちの演奏が間近に聴けるチャンス!
2 誰もが知る名曲の他、アーティストが考える「長野市・長野の自然をイメージする作品」がプログラムされる!
3 毎回異なる楽器をフィーチャー。アーティストによるトークコーナーもあるので、知っているようで知らない楽器の豆知識もゲット!
4 アーティストそれぞれがオススメする全国各地えりすぐりのスイーツ付!!開演時から終演後まで、ホールホワイエでお配りいたします。
◆全8回シリーズ券が断然お得です!!!
いち早くチケットお求めのチャンス!!
【全8回シリーズ券】※予定枚数終了
¥24,000 ⇒¥21,000 (スイーツ付・全席指定・税込)
窓口/電話/チケットオンライン: 2023年2月4日(土)10:00~
◆各公演のチケット発売
9月~12月公演 一般発売:6月24日(土)~ ※9~12月公演 予定枚数終了
各公演 ¥3,000 (スイーツ付・全席指定・税込)
出演者 | 高木綾子(フルート) 坂野伊都子(ピアノ) |
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プログラム | ドップラー: ハンガリー田園幻想曲 Op.26 山田耕筰: 「この道」を主題とする変奏曲 林 光: フルート・ソナタ ブラームス: ソナタ第1番 Op.78「雨の歌」 ドビュッシー: シリンクス(フルート・ソロ) G,ショッカー: 後悔と決心 |
主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
協賛 | ミヤザワピアノ調律研究所 |
公演レポート
10月18日の水クラは、高木綾子さんのフルート・リサイタル。
くっきりと鮮やかでありながらきれいなだけではない、フルートのさまざまな音色を堪能していただける時間となりました。ピアノは坂野伊都子さんです。
プログラムは、ドップラー《ハンガリー田園幻想曲 Op.26》から優雅に始まりました。続く山田耕筰《「この道」を主題とする変奏曲》は、童謡として有名な「この道」の旋律がさまざまに展開し、馴染みのあるメロディの変化が楽しめる1曲です。
林光《フルート・ソナタ》はスリリングで気持ちを急き立てるようなピアノと、即興的に飛び回るようなフルートの演奏に緊張感がただよいます。軽やかで上品なイメージがあるフルートですが、この楽器の新鮮な表情に驚いた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
トーク・コーナーでは、高木さんの楽器へのこだわりや長野の印象などたっぷりお聞きしました。
フルートとの出会いは8歳のときで、最初は「家にあったから」という理由で始めたという高木さん。高校生になってから現在も使っているフルートを手に入れて、この楽器が好きになったのだそうです。
そんな高木さんの使用楽器はヘルムート・ハンミッヒで、「泥臭さや毒々しさのような、優雅なだけではない音色を出せる」フルート。音もまろやかで微妙なニュアンスを出しやすく、「このフルートに出会ってから本格的に演奏を楽しめるようになった」と生き生きと語りました。
さらに、フルートに施されたオリジナルの工夫も!吹く際に口を当てるリッププレートが汗で滑らないよう、フルート奏者はそれぞれいろいろな滑り止めを使用しますが、高木さんは切手シートの端を切って使っているのだそう!(会場からも驚きの声が!)思いがけない工夫によって、演奏が創り上げられているのです。
フルートという楽器について、「演奏者は、言葉ではなく音で聴く人に伝える仕事だけれど、フルートは特に言葉のように伝えられる楽器」だと感じているそうです。今日の演奏でも、さまざまに語りかけてくる音を楽しんでいただけたことと思います。
そして今回は、プログラムの全体を通して長野をイメージした選曲になっています。高木さんが抱く長野の印象は、子どもの頃に毎年家族で来ていた乗鞍岳や、現在ご両親がお住まいの蓼科高原など、自然豊かな場所のイメージが強いそうです。
後半1曲目のブラームス《ソナタ第1番 Op.78「雨の歌」》は、「都会の雨ではなく、山の木々の中のやわらかな雨」をイメージして選曲されました。流れるように進んでいく旋律が心地良い1曲です。
続くドビュッシー《シリンクス》では、フルート・ソロで幻想的な雰囲気を表現。
G.ショッカー《後悔と決心》は、美しいメロディから物語を感じられるような、奥深さがあるフルートの名曲です。軽やかさもパワフルさも併せ持った音色に引き込まれる、躍動感あふれる演奏でした。
優雅、上品といったフルートのイメージの幅を広げ、力強さや迫力も感じられるリサイタルとなりました。
ご来場ありがとうございました。
<本日のアンコール>
グルック:精霊の踊り(フルート・ソロ)
村松崇継:Earth
<アンケートより>
♪高木さんの演奏を以前聴き、感動しましたがなかなか長野でのコンサートがなく、今回は(も)とても楽しみにしてました。フルート歴20年の60歳ですが、今後もつづけていきたいと、今日の演奏でより思いました。すばらしい、エネルギッシュな演奏をありがとうございました。
♪初めて本格的なフルート演奏を聞いたのですが、すごく迫力があってすばらしかった。
♪以前金クラで聴いて圧倒された高木さんの演奏を再び聴くことができて嬉しいです。力強い音色と目をみはるような技巧はひとたび聴いたら忘れられません。特に、林光の「フルート・ソナタ」は、フルートでこんなにも激しい演奏ができるのかと驚きました。充実したリサイタルをありがとうございました。
♪表情が豊かで魅了されました。低音が豊かでステキでした。
♪凄く上手い演奏に感激です。フルートの表現の奥深さを堪能させてもらいました。坂野さんのピアノ上手い!!
♪林光さんのフルート・ソナタはタイミング的に何故か世相の社会情勢の不安定さを連想させるような……フルートの音色が武器のように、また戦いに対する怒りのように聞こえました。ショッカー後悔と決心、待ってましたーという迫力、緩急がすごい ああそしてEarthまさかここでお聴きできるとは!!ありがとうございます!!
- DATE
- 2023年10月18日(水)
13:30開演(13:00開場) - VENUE
- リサイタルホール
- TICKET
- 【全8回シリーズ券】 ※予定枚数終了
¥21,000⇒2月4日(土)発売
【1回券】 ※予定枚数終了
¥3,000⇒6月24日(土)発売
ぷちスイーツ付き
全席指定・税込
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
TEL 026-219-3191 [10:00-19:00/火曜定休] - オフィス・マユ
TEL 026-226-1001 [平日 9:30-17:30]