Performances & Events長野市芸術館シニア演劇アカデミー第3期公演 「バスを待つあいだに」

概要

俳優 西村まさ彦がプロデュースする60歳以上の市民劇団。
西村まさ彦をはじめ、プロの演出家のもとで稽古を重ねてきた40名が、俳優としてアクトスペースの舞台に立ちます。

とある田舎町のバス停を舞台に展開する、2つの物語。
シニア世代の人生、友情、愛情を描く人間ドラマです。

※11:00の回は予定枚数終了しました。

チケット:各回1,500円(全席指定・税込)

※新型コロナウィルス感染拡大防止策を講じて開催いたします。

監修 西村まさ彦
山本陽将
演出 関口静夫
岡部涼音
演奏 汐入規予(ヴォーカル、ピアノ)
山田和矢(ドラムス、パーカッション)
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団
後援 長野市
長野市教育委員会
協力 オフィスにしむら
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

公演レポート

俳優・西村まさ彦さん監修、全員60歳以上の公募による出演者による「シニア演劇アカデミー」第3期公演《バスを待つあいだに》。大盛況のうちに2回の公演を終演しました。

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今年は、岡部涼音さん(俳優)、関口静夫さん(テレビプロデューサー)の演出により、田舎町のバス停を舞台に、2つの物語を上演しました。

前半は、オール60才越えのミュージカル劇団の危機を描く《還暦高校3年B組》(岡部涼音指導・演出)。
地方公演の失敗で劇団解散の危機に!ばらばらになりそうになった劇団員を結びつけたのはやはり、アートの力と仲間との絆でした。

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後半は《百万回の言葉》(関口静夫 指導・演出)。
交通事故に遭った夫婦が、黄泉の国入口のバス停で、同じ冥土行きのバスを待つ様々な人たちに出会います。ここまで来てまだ喧嘩ばかりしている2人に意外な事実が判明し、お互いに深く愛していたということに気づきます。

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今年度は、各チームの上演時間が昨年の倍の40分とボリュームのあるものとなりました。シニア世代の悩みや喜怒哀楽を描いたオリジナルの脚本(山本陽将)が、出演者それぞれの人生経験や個性と相まって、より説得力のあるものとなっていました。

この公演は、毎年音楽とのコラボもこだわり。
今年は汐入規予さん(ピアノ,ヴォーカル)、山田和矢さん(ドラムス,パーカッション)が、音楽で場面を豊かに彩りました。また、物語のキーとなる挿入歌《民衆の歌》《You'll Never Know》は、登場人物の思いや人生に寄り添うような演奏で、物語の世界を盛り上げていました。

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思えば、9月20日に結団式を行ってから4か月の間、参加者とボランティアスタッフ、演出助手の皆さんはまさに「芝居漬け」の毎日。芸術館で行う14回の練習に加え、自主練習なども行い、先生方からの容赦のない指導を受け、汗も涙もたくさん流して稽古に取り組んできました。遠慮なく意見を出し合ったり、励まし合ったりと、大人になるとなかなか得にくい仲間との関係も築いてきました。

その果てに迎えた本番。それまでの練習よりさらに力強い演技で、客席からの反応を受け止めていました。

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このプロジェクトは、元気なシニア世代の生きがいづくり、健康づくり、孤立予防という課題に、芸術を通して取り組んでいこうという、当館のミッションのひとつとして立ち上げ、初年度から西村まさ彦さんに全面的に賛同いただき開催しているものです。3年目の公演を終え、生き生きと演じる参加者の皆さん、ボランティアスタッフの皆さんの姿、また、1期・2期に参加された皆さんが今もつながり続けているということに、その取り組みが確かに実っていることを感じます。

このプロジェクトは、来年度以降もまだまだ続きます。次回は6月ごろに参加者募集予定。新しいことに挑戦してみたい方はぜひ、ご参加をお待ちしております!

ご来場ありがとうございました。

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<アンケートより>
♪お一人お一人が輝いていました。今の世の中の忘れてはいけない大切なことを感じ、涙が止まりませんでした。

♪前から見たいと思っていた。自分がシニアになり、若いころ憧れた演劇を自分もやってみたいと思っていただけに興味がありました。

♪とても良かったです。生の演奏もよかった。歌声に心打たれました。だんだんグレードアップしていますね。

♪過去3回ずっと見ていますが、いつも面白さと感動があっていいです。

♪毎回演技がうまくなっている気がする。こんなに年を重ねてもパワーがあって演じることができるのだと勇気づけられる。ますます活躍してほしい。

♪人生後半での演劇挑戦はすごい。

♪とても良かったです。昨夜夫婦喧嘩をしたばかりで(笑)でもみなさんの劇みてたら、けんかできる相手がいるっていいなと思えたりして。いろいろありますが、「まあ、生きていきましょう!」という西村さんの言葉に同感です!頑張るぞ!

♪年齢を超えてのパワーに元気をいただきました。人生何歳になっても可能性は無限大ですね。

♪皆さんイキイキとして、私も人生楽しもうと思いました。

♪いつもチケットが取れず、今回やっと来ることができました。楽しみにしておりました。笑いもあり、堅苦しすぎず楽しめました。主人は泣いておりました。来年も来たいと思います。今年59になります。60才になったら…挑戦してみよう!シニア演劇、素敵です。

♪シニアと軽く考えてました。感動と笑い、とても良かったです。

♪皆さま一人一人の個性が光ったいいお芝居でした。思わず笑ってしまう場面がいくつかあり、楽しかったです。ピアノ、ヴォーカル、ドラムの生演奏もとても効果的でした。

♪夢があるって素晴らしい…と思いました。素人さんなのに、すごーい。

♪皆さんお上手でびっくりしました。我々の年代でもその気になれば楽しくできることを知り、気力がわきます。脚本がとてもユニークで面白かった。

♪皆さま日頃の練習を頑張って楽しく行っているようですね。好きなことをするって素晴らしい。今後も元気に頑張ってください。

♪コロナで出かけることが少なく、楽しみにしていました。素晴らしい!!来てよかった!!長いセリフを覚えるに、大変な練習だったと思います。すごい!!すごい!!スバラシイ!!同年代の方たちが頑張っている様子を見て、元気をもらいました。嬉しく思います。ぜひ続けてほしいです。

♪セリフも演技も素晴らしい!!プロですね。77才の私にも身につまされる内容でした。次回も期待します。

♪脚本も音楽も演出も、もちろん出演者の方々の演技も素晴らしかったです。どちらのお話も、泣かせようとしてるのはわかってるのに、それでも泣いてしまいました。民衆の歌で背中をグイグイ押されましたし、ご主人と別れるヤスコさんには胸を締め付けられました。「シニアとは名ばかり」ほんとにそうだと思います。マスク越しでも良く響くセリフに、どんどんストーリーに引き込まれてあっという間でした。1500円以上の価値があると思います。2回公演ではもったいない!個人的には、親衛隊の4人と裕ちゃんファンの3人の「好きなものがあって楽しい」に共感しました。

DATE
2022年1月23日[日]
11:00開演(10:30開場)

※予定枚数終了しました。
VENUE
アクトスペース
TICKET
¥1,500 ⇒ 10/30(土)10:00 発売
*全席指定・税込

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel: 026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]

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