Performances & Events金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ vol.6 三浦一馬 バンドネオン
概要
水曜ひるまのクラシック・リサイタルシリーズが、平日夜にあったらいいなぁというお声にお応えして!
昨年からちょっと短めに「金曜よるのクラシック・リサイタルシリーズ」がスタート!!
会社帰り、おでかけ帰りにふらりとカジュアルにクラシックを楽しめるトーク付きコンサート。ご帰宅前に、ちょっと寄り道してゆったりと夜の時間を過ごしてみませんか???
長野市芸術館の、平日夜の新しい試み… なので、
今をときめく3人の人気アーティストとの共演は、我がレジデント・プロデューサーであり、作曲家/ピアニストの加藤昌則さんにお願いしちゃいました!!
洒脱なトークと素敵な演奏で、あっという間の時間。
ご来場お待ちしております。
出演者 | 三浦一馬(バンドネオン) 加藤昌則(ピアノ) |
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プログラム | J.S.バッハ: 主よ人の望みの喜びよ バッハ/グノー: アヴェ・マリア バルトーク: ルーマニア民族舞曲 ラヴェル: ハバネラ ファリャ: スペイン民謡組曲 プラサ: 踊り手 ロドリゲス: ラ・クンパルシータ バルカルセ: ラ・ボルドーナ プラサ: ノクトゥルナ ピアソラ: フーガと神秘 ピアソラ: ブエノスアイレスの冬 ピアソラ: アレグロ・タンガービレ |
主催 | 一般財団法人長野市文化芸術振興財団 |
特別協賛 | 長野都市ガス株式会社 |
協賛 | ミヤザワピアノ調律研究所 |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
公演レポート
金曜日の夜、気軽にクラシックを楽しんでいただきたい、という「金クラ」シリーズ。今年度の最終回は、バンドネオンの三浦一馬さんが登場です。ピアノはおなじみ、加藤昌則さん。
バンドネオンと言えばタンゴの楽器というイメージですが、プログラムはJ.S.バッハからスタート。
《主よ、人の望みの喜びよ》《アヴェ・マリア》。ピアノや声楽でおなじみの曲は、蛇腹楽器ならではの深々とした息遣いのせいか、どこか素朴なやさしさも感じさせてくれます。オルガンの代わりにも使われていたという話に納得です。
続いては、バルトーク《ルーマニア民族舞曲》、ラヴェル《ハバネラ》、ファリャ《スペイン民謡組曲》。
クラシックの中でも民族的な響きを感じさせる曲たち。バンドネオンやその源流にある蛇腹楽器が、人々の喜び・悲しみをそこここで奏でていた、人に寄り添う楽器だったということを思い起こさせてくれます。人々の体温や足音まで感じられるようです。
ドイツからスタートしたプログラムは、東欧からスペインへ。楽器が旅をして、その土地でそれぞれの音楽を奏でていく様子さながらに、奏でられる曲想も熱を帯びてきます。
後半はいよいよ大西洋を渡り、タンゴの古典名曲たち。プラサ《踊り手》、ロドリゲス《ラ・クンパルシータ》、バルカルセ《ラ・ボルドーナ》、プラサ《ノクトゥルナ》という、「これぞタンゴ!」という一連の作品に、思わず身体も動き出してしまいそう。お二人の衣装の赤もまた、アルゼンチンのミロンガの濃密な空気を醸します。
そして終盤。《フーガと神秘》《ブエノスアイレスの冬》《アレグロ・タンガービレ》と、ここからはピアソラの作品が並びます。同じアルゼンチンの「タンゴ」と呼ばれる作品でありながら、モダン・タンゴと称されるピアソラの作品にはそれまでの曲とは全く違う響きがあり、そのスリリングな疾走感や、複雑な感情を抱かせるメランコリックな響きに圧倒されます。
ここに至るまでの、蛇腹楽器の旅のような、まるで物語のようなプログラムは、全てこのピアソラへ昇華して、スパークしているようでした。三浦さん・加藤さんのピアソラへの強い思い入れも感じました。
ときに息を弾ませ、時にはため息のような蛇腹の息遣い、ピアノの艶やかな響きとリズム、バンドネオンの打鍵音さえ聞こえるリサイタルホールの、ライブならではの興奮に酔いしれました。
ご来場ありがとうございました。
<アンコール曲>
ピアソラ:リベルタンゴ
<アンケートより>
♪バンドネオンの生の演奏を聴いたのは初めてでした。タンゴのイメージが強かったけど、クラシックの《アヴェ・マリア》でバンドネオンが息を吸って歌っていたことに、また、さすがにタンゴの豊かな表現、迫力に感動しました。音の美しさ、ピアノにも感動。
♪とても楽しく充実した時間でした。プログラムの構成が素晴らしかった!!熱い演奏、心から楽しみました。演奏を聴きながら頭や体を動かして、心から音楽を楽しんでいる様子の方が多かったです。心が豊かになりました。ありがとうございました。
♪静かに燃える青い火のような、クールで熱い演奏をありがとうございました。バンドネオン=タンゴのイメージでしたが、1曲目のバッハをお聴きしてクラシックとの相性の良さを感じました。3月の《ブエノスアイレスのマリア》も楽しみにしております。
♪私はタンゴファンなので、クラシックタンゴ~ピアソラタンゴが聴けて大満足です。加藤さんのピアノとのコラボも!
♪三浦さんの音が躍動してます!加藤さんのピアノとの調和も素敵!
♪バンドネオン、こんなにも楽しいものだったんですね。《ブエノスアイレスのマリア》楽しみにしています。
♪お二人の息があっていて素晴らしかったです!超かっこいいです!とても贅沢な時間をありがとうございました。《リベルタンゴ》やらないのかなあとこれを書きながら思っていたらちょうど始まって!嬉しかったです。
♪雪の中、迷ったが来てよかった。バンドネオン最高!
♪バルトークの《ルーマニア舞曲》、大好きな曲を素晴らしい演奏で聴くことができてうれしい!これまで聴いたどの演奏よりも好きです。バンドネオン、本当に多彩な音色ですね。《ラ・クンパルシータ》が別の曲のようにきこえたのは加藤さんのピアノのおかげですね。お二人が黒に赤をきかせていて素敵でした。ピアソラのフーガ、すごい!アンコール、最高のリベルタンゴありがとうございました。涙目になりました。
♪ヨーロッパの古い映画を見たような時間でした。
♪名曲アルバムで三浦さんの《ブエノスアイレスの冬》を聴いてから、生で聴きたいと思っていました。今日は大感激です。
♪クラシックの曲を、以前宮田大さんとの共演で聴いて大変感激しました。またクラシックを聴くことができてよかったです。古典的なタンゴもとても良かったです(ピアソラを聴く機会が多くて…)。ピアノとのデュオ、いいですね。このデュオでまた是非やってほしいです。
♪民族的な曲は不思議な響きで面白かったが、やはりピアソラが最高でした。
♪圧倒されました。表情豊かな楽器で、リズム感もあって楽しめました。
♪タンゴ、ピアソラ、最高です!!ピアノともよく合っていて、ずっと聴いていたかった。
♪夜の演奏会にふさわしい演奏でした。楽しみました。
♪セットリストがピアソラへのオマージュ!!三浦さん、さすがでした。加藤さんのピアノの素晴らしさも際立っていました。
- DATE
- 2022年1月14日[金]
19:00開演(18:15開場)
約70分程度・休憩なし - VENUE
- リサイタルホール
- TICKET
- 【全3回セット券】
¥7,500
※9/11(土)10:00~発売
【単券】
¥2,500
※9/18(土)10:00~発売
*いずれも全席指定・税込
その他プレイガイド
- 長野市芸術館チケットセンター
tel: 026-219-3191
[10:00~19:00/火曜定休] - オフィス・マユ
tel: 026-226-1001[平日9:00~18:00]