Performances & Events長野市芸術館 市民企画公演「ファミリーコンサート　音と遊ぼう！」

公演レポート

市民の皆様からの公募企画をもとに、芸術館がタッグを組んで創り上げる「市民企画公演」。今回が初の公演です。
一緒に創ったのは、長野県立大学健康発達学部こども学科 安氏ゼミAmabileの皆さんです。4月からずっと、芸術館スタッフと打ち合わせを重ね、共に準備をしてきました。

日ごろから子どもたちと音楽の幸せな出会いを創り出しているゼミの皆さん。
今回は、15名の学生と卒業生の皆さん、ゼミを指導する安氏洋子さんが、リサイタルホールでたくさんの子どもたちと音あそびを楽しみました。

音を楽しむ方法はいろいろ。
歌ったり、リズムに合わせて踊ってみたり、大好きな絵本の世界をより豊かに楽しんでみたりと、ゼミの皆さんはさすがに引き出しが豊富です。

楽しさが伝わる笑顔で、子どもたちの目も輝いていました。
子どもたちだけでなく大人の皆さんも、みんなとても楽しそう。

コンサートの前には、手作りのマラカスを作るワークショップも開催。
小さな乳酸菌飲料の空き容器にお米、小豆、マカロニ、ペレットの中から好きなものを入れて、シールを貼って飾ります。

中に入れるもので音が違うので、それぞれ見本を振ってみて、お気に入りの音を選んで作りました。
リズム遊びでは、曲に合わせてその中身ごとに違うリズムに合わせて振ってみます。なんだか合奏みたい！動物さんたちも登場して、一緒にリズムを奏でます。

後半は「ともとも」こと山口ともさんが登場。耳のところでくるんと巻いた髪型とちょび髭の、ちょっと博士みたいな姿で、意外なもののステキな音をたくさん聴かせてくれます。

ゴミになるものでつくった楽器で、南の島や宇宙まで表現してしまうのにびっくり。
そして最後は、ともともさんとAmabileの皆さんとのジョイントステージ。星野源の《恋》、子どもたちに人気の《ぼよよん行進曲》で楽しく歌って踊って終わりました。

準備の段階から、ワークショップでの細やかな指導、ステージでの笑顔のパフォーマンスと、Amabileの皆さんも優しく楽しく、会場の空気を作っていました。

音が表現する世界の広がり、奏でる楽しさ、とてもシンプルな、「音が鳴る・聞こえる」ことの驚きと喜びを、子どもも大人も、たっぷり味わったひとときとなりました。

ご来場ありがとうございました。作ったマラカスは、おうちでもたくさん振って、たくさん音と遊んでくださいね。

＜アンケートより＞
♪ともとものがっそうがおもしろかった。
♪いろんな音、いろんな音楽を楽しめました。ただ楽しい！！だけでなく、視野が広がる感じでした。とっても楽しかったです！！！！
♪参加型のパートもあったので、演奏する楽しさに改めて気が付くことができた。日常のいろいろな場面から音遊びを生み出せる面白さを感じた。
♪学生たちが子どものために一生けんめい企画して楽しませてもらい、親も楽しかった。
♪音遊び、リズム遊びの《あしたははれる》で、子どもも大人もみんなでリズム遊びを楽しくできて良かったと思う。みんなリズムに乗って楽しそうにマラカスを振っていたし、私自身もとても楽しめました。マラカスも、身近にあるものを使っていて、家でも作れるのでいいなと思いました。
♪今回は大学生との企画公演だったので、今度は中高生との企画なども計画してほしいです。
♪いろんな音楽の見せ方があって、子どもたちがずっと楽しめる公演だなと思いました。歌もダンスも一人ひとりの笑顔が輝いていました。
♪友人たちときましたが、周りの子どもたちも笑顔で一杯で、本当に良かったです。出演者の方々の振り付けを真似している子もたくさんいました。また、手作りマラカスがあることで一緒に演奏でき、会場の一体感もあり楽しかったです。
♪楽しかったです。日常の中に音やリズムを取り入れられそうです。県立大の皆さん、とても素敵でした。
♪学生さんが一生懸命でかわいかった。
♪マラカスづくりワークショップのように、公演前、そして帰宅してからも楽しめるような工夫があると、より長く楽しめてありがたい。
♪地元の大学生と子どもがこのように触れ合う企画を沢山してほしい。
♪大学のアウトリーチとして今回は良かったですが、市民のアイディアは多方面にあると思うので、それらを拾える仕組みとして企画募集は継続してほしい。「これは」というものを芸術館のプログラムとして取り入れていってほしいです。
♪今回のように、作ったり参加できる公演は、子どもの興味が刺激されてとても嬉しいです。
♪学生のキラキラした笑顔、子どもたちが心から楽しんでいる様子を見ることができて良かった。