Performances & Events加藤昌則の超ぶっとび！クラシック２　5時間目「ぶっとび音楽裏話」

公演レポート

今日のテーマは「ぶっとび音楽裏話」。どんなお話が飛び出すかお楽しみに！という回でした。

まずは指揮者についてのお話。クラシック初心者が悩む「指揮者によって何が違うんだろう」という素朴なギモンがあります。
今日は様々な指揮者の解釈や時代背景などで鮮やかに違いが生まれる、その違いを動画で比較してみました。

指揮者の姿、大きな楽団をまとめ上げるパフォーマンスなども興味深いものです。
また、コンサートマスターの役割、オーケストラの楽員と指揮者の関係なども、注目してみるととても面白い！

つづいて演奏家、作曲家についても取り上げました。
指揮者も演奏家も作曲家も、ときにその時代に翻弄されながら自分の音楽を追求し続けてきたといいます。

戦時中の演奏、鉤十字の旗の下での《第九》、冷戦。そしてその時代の中で真摯に、したたかに生きた音楽家たちの人生など、特に映像の記録の残る20世紀の演奏は一つ一つが胸に刺さります。

ひとりひとりそれぞれ真摯に生きた（る）音楽家が磨き上げた音楽を聴く。聴き手の思いや経験が、音楽家の思いと共鳴する。その相互作用の中に感動は生まれるのだと、今日の講座の中で感じられたように思います。

本日は足元のお悪い中、ご来場ありがとうございました。

＜本日の演奏曲＞
加藤昌則：やがてその雨は、新たな春を祝う（初演）

＜アンケートより＞
♪ベートーヴェンの《運命》の比較やロシアのピアニズムとシフのピアノの比較が面白かったです。
♪指揮者の違いが音楽の違いにどう反映されるのかというのは、解釈の違いだったのですね！
♪ひとりの人間としての音楽家を知ることで曲に対する（演奏に対する）姿勢が変わることを知りました。悪政に翻弄されたヴァイオリニストの最後の演奏では、一音ずつをいとおしんでいるような音の響きがありました。
♪時代の流れにどう自分を置いて生きていくか、演奏家たちの背景を知ることで、深く音楽を感じることができた。平和な時代で自由に表現できることの大切さを感じた。
♪作曲家、演奏家の個人の人生、社会の流れを音楽が反映していることが実感を持って理解できました。興味の幅が広がり、鑑賞がより楽しくなりそうな、面白いレクチャーでした。
♪最後のピアノの演奏、終わりの方はキラキラと太陽の光が見えた気がしました。
♪先日、この長野市芸術館でオペラ『カルメン』が上演されました。途中バレエダンサーが出てきた瞬間にこの講座のことが頭をよぎり、「これがグランドオペラか！」とハッとしました。得た知識が早速活かされました。ありがとう加藤先生！！！
♪大雪で会社は休みましたが、講座には来ました。聴き比べは楽しいです。
♪加藤さんのレクチャーは初期のころから拝聴していますが、テーマの引き出しの多さにいつも感服しております。
♪裏話、びっくりしたり笑えたり…あらためて加藤先生の知識の豊富さに感心しました。いつもお話に引き込まれ、仕事帰りにリフレッシュできました。私の生きがいです！！