Performances & Events加藤昌則の超ぶっとび!クラシック2 3時間目「楽器からわかる作曲術」

概要

クラシックの奥深い世界への"とびら"を作曲家・ピアニストの加藤昌則がひとつ、ふたつと開けちゃうレクチャー講座です!

大人気のぶっとび!シリーズも今年で5年目。
今回は「バレエ」や「楽器」などジャンルごとにピックアップしてお届けします。
明日人に話したくなる知識満載!
初心者も慣れている人も「知れば知るほど面白い!」クラシック音楽をレクチャーで身近なものにしちゃいましょう!
受講後に訪れるコンサートが別次元の興奮と喜びに満ちた瞬間になること間違いなし!

今年もどこかの回でステージでの名曲〈生〉実況がお披露目されちゃうかも!?
全5回講座、ぜひご期待ください!

■チケット発売 7月16日(土)10:00~

出演者 加藤昌則(作曲家・ピアニスト)
プログラム 3時間目「楽器から分かる作曲術」
★チェンバロ、ピアノ、キーボード、楽器変われば音楽も変わる!?
★ハイドン知らないトロンボーン!? ベートーヴェン知らないテューバ!? フランス人大好きサクソフォン
★ストラヴィンスキーの名人芸《春の祭典》に隠された凄技集
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団

公演レポート

今回のテーマは『楽器からわかる作曲術(わざ)』。
オーケストラの中で楽器がどんなふうに扱われてきたか、今回はとっても駆け足で、14の楽器(うち1つは「鍵盤楽器」のくくりで4つ取り上げているので、実際は17種!)が描く音の世界を紐解きました。

DSC02414.JPG

取り上げた楽器は以下のとおり。じゃじゃん!
・フルート
・オーボエ
・クラリネット
・ファゴット
・サクソフォン
・ホルン
・トランペット
・トロンボーン
・テューバ
・ティンパニ
・ハープ
・ヴィオラ
・コントラバス
・鍵盤楽器(オルガン、ピアノ、チェンバロ、チェレスタ)

古くからあるものや新しいもの、オーケストラ以前から別の用途で使われていたり、技術的になかなか難しいものがあったりと、楽器にはそれぞれの成り立ちや、そしてその音がイメージさせる個性があります。

DSC02509.JPG

そんな楽器を巡る様々な、いわば「事情」が音楽を豊かに彩っていることに気づきます。

DSC02486.JPG

聴いたことのある曲、知っていると思っていた曲も、この楽器がここで使われていることには作曲家の「たくらみ」があると思いながら聴くとまた新鮮!

DSC02391.JPG

今回は、オーケストラの音楽を紹介しながら、オーケストラの通常の編成には含まれない「編入楽器」も多く取り上げられました。
サクソフォン、ハープ、鍵盤楽器。オーケストラの中にこの音色が加わることで生まれる特別な音の世界の面白さに改めて気づかされます。

DSC02480.JPG

何気なく聴いていた《ボレロ》のサクソフォン、ショスタコーヴィチが強調したピアノの打楽器的な響き、《幻想交響曲》のティンパニ2名の編成、ベートーヴェンの《第九》のヴィオラの響きの魅力など、話を聞けばびっくりの連続!
これはやっぱり演奏会で確認しなくちゃ、という気持ちにさせられました。

DSC02548.JPG

作曲家加藤さんならではの、作曲家たちの「たくらみ」の謎解き。
駆け足でしたが、その謎ときの手並みの鮮やかさに、改めてぶっとび~!の刺激的な講座でした。

ご来場ありがとうございました。

<本日の演奏曲>
加藤昌則:銀杏のある小道

<アンケートより>
♪改めて、各楽器とその特徴を生かしたおすすめの曲について知れて、来てよかった!と本気で思いました。どれもよかったけれど、マーラーのホルンやトロンボーンのお話と、ベートーヴェン《第九》第4楽章の話が特に良かったです。そうか、あのエモい部分は意識して聴いていなかったけどそういう構造になっていたのか、と思いました。はぁー、面白かった。来月も楽しみにしています。
♪これからオーケストラの演奏を聴くとき、楽器を見る楽しみが増えました。
♪いつも何となく聴いている曲の隠れた聴きどころをたくさん知ることが出来て面白かったです。
♪コンサートへ行く楽しみがまた一つ増えました。
♪オーケストラにおける楽器の役割をわかりやすく解説していただいて、よく理解できました。曲を聴くときにそのようなことに注意して聴いてみたいと思います。
♪楽器の効果を知ると曲の味わいが深まります。《第九》楽しみたいと思います。
♪盛りだくさんのお話、ありがとうございました。オーケストラを聴くポイントが、目から鱗でした。ベト9はヴィオラに着目したいと思います。
♪楽器のことを全体的に知ることが出来て勉強になりました。とても内容が濃かったです。楽器の特性と「それをこう使うとこういう効果」というのがわかりやすかったです。
♪《銀杏のある小道》少し切なくなるような心にしみる素敵な曲でした。
♪《くるみ割り人形》《幻想交響曲》、帰って聴いてみます。あと《第九》、年末に聴いてみるか…
♪「作曲家が編入楽器を入れるときは、とても深い意志があるとき」というお話がとても印象的でした。そのような目線で音楽を聴いてこなかったので、いままですごく損をしていたと思いました。
♪楽器の特性を知ることが出来ました。80分じゃ足りないですね。

DATE
2022年11月30日[水]
18:30開演(18:00開場)
[約80分]
VENUE
リサイタルホール
TICKET
各回/
一般 ¥1,000
高校生以下 ¥500

5回セット券/
一般 ¥4,500
高校生以下 ¥2,400
※セット券販売は、9/21 まで。
(オンラインでの販売は9/20まで。当日はチケットセンター窓口にてお買い求めください。)

(いずれも全席指定・税込)
※未就学児入場不可

■7月16日(土)10:00~チケット発売

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel:026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]

カテゴリー