Performances & Events長野市芸術館 凱旋コンサート・シリーズVol.6 「N響低音隊~長野市上松の奇跡~ 山内俊輔×西山健一×西山真二」

概要

長野市で生まれ育った演奏家たちが
故郷に凱旋するシリーズ、第6弾!

正真正銘、長野市上松界隈出身のご近所さんにして、
現在揃ってNHK交響楽団で活躍する低弦トリオが、
低弦の魅力を存分に発揮する
前代未聞の「低音の世界」へようこそ!!

■チケット発売 5月28日(土)10:00~

 

出演者 山内俊輔(チェロ)×西山健一(チェロ)×西山真二(コントラバス)
プログラム エルガー:愛のあいさつ
ハイドン:3本のチェロのためのディヴェルティメント ニ長調
ヘンデル:合奏協奏曲 ニ短調 Op.3-5より グラーヴェとフーガ
ゴルターマン:チェロとコントラバスのための「ベッリーニの想い出」
ピアソラ:リベルタンゴ
バリエール:2本のチェロのためのソナタ ト長調
ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調
クレンゲル:3つのチェロのための小さな組曲
主催 一般財団法人長野市文化芸術振興財団

公演レポート

山内俊輔(チェロ)・西山健一(チェロ)・西山真二(コントラバス)。
いつもはNHK交響楽団で低音部をしっかりと支えている3人が、実は同じ長野市出身。そればかりか、卒業した小学校、中学校も同じ、そして同じ上松出身という超ご近所さん。しかも西山健一さんと真二さんは双子!
そんな奇跡のような出会いが、1日限りの特別なアンサンブルを奏でました。

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「いつもの(オケでの)私たちの仕事はこんな感じの肉体労働です」と、どっしりしたオーケストラの一節を奏でて笑う皆さん。けれども今日は時に軽やかに、時に華やかに奏でます。
プログラム1曲目のエルガー《愛のあいさつ》から、低音楽器だけでこんなに甘く響くのかと驚かされます。

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今回のコンサートでは、3人のアンサンブル、西山兄弟のデュオと編成を変えながら奏でていきます。
ハイドンやヘンデルといったバロック・古典作品の典雅な響き、歌うようなメロディが魅力的なゴルターマン、ロッシーニの作品、ピアソラの《リベルタンゴ》まで、豊かな表情が魅力的です。

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低音の弦楽器だけでこんなに鮮やかな世界を描けるというのに驚きます。
山内さんは、西山さん兄弟より8歳年上。小学校でも一緒に在学はしていなかったということですが、健一さん・真二さんが揃ってN響に入団されて「出身は?」と話をしたときにはとても驚いたということ。その入団に先立つオーディションのエピソードなどもユーモアを交えてお話しされました。

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しっかりとした信頼関係のある良き仲間という空気がとても心地よく、それがアンサンブルにも表れていました。
また、真二さんが藝大附属高校の受験の準備をしていた頃は、柳町中学校から上松まで自転車で(!)コントラバスを運んでいたというエピソードなど、地元だからこそきけるお話も飛び出して、まさに「故郷に錦を飾る」コンサートならではのリラックスした雰囲気が満ちていました。

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コンサートを締めくくったのは、やはり故郷ではこの曲《信濃の国》。
やわらかな音色に故郷への愛が満ちているようでした。

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今日のコンサートには、中学生・高校生とみられる若い世代のお客様も多くご来場されました。実際に楽器を演奏している方も多かったようです。同じこの長野で、同じように楽器に取り組んでいた先輩たちの姿に、ますます夢が膨らんだかもしれません。

ご来場ありがとうございました。

<本日のアンコール>
信濃の国

<アンケートより>
♪子どもたちの先輩にあたる方々の活躍を間近で見ることが出来てよかった。古典からタンゴまで、幅広い年代やジャンルの曲を珍しい編成で聴けて良かった。
♪低音楽器のみとのことで、楽曲選びが難しいのでは?と少し心配でしたが、楽しめる曲ばかりでした。まるで古い映画音楽や男性のバリトンやテノールを思わせるようで、オペラや歌曲を聴いているようでした。
♪チェロとコントラバスの低音が穏やかな中に華やかで、心落ち着く感じがとても良かった。
♪地元出身ということで身近な感じをうけた。チェロは人の声に近い音だったり、バスの音も支えたり、時に主役で、すごく奥行きがあり素敵でした。大満足。
♪このホールにこんなに低音が響いたことがあったでしょうか!《リベルタンゴ》超かっこよかったです。チェロの西山さん、山内さんの音色の違いも表現の仕方も楽しく聴きわけて、プラスコントラバスが豊かな低音で支えて楽しかった。
♪あたたかな雰囲気で、とても良かった。
♪高校でチェロを弾いていたこともあり、低音が好きなので今日はほんとうに楽しかったです。3人の弾いているときの表情や力強く優しい音が大好きになりました。本当に本当に幸せな時間でした。高校の部活は引退してしまいましたが、またチェロを弾きたくなりました。
♪チェロ、コントラバス(特にコントラバス)、オーケストラだと目立たないので、今日はとても楽しみに来ました。低音の響き大好きです。とても良かったです。
♪上松2丁目、柳町中出身者です。地元からこんなにスバラシイ方々が輩出されて誇らしいです。今後テレビでN響を見るときは、お3人を探します。
♪有名な曲だけでなく、あまり知らなかった曲も聴けて、新しい発見があってよかった。トークも面白くてよかった。特に、N響のお仕事内容のトークが面白かった。
♪「上松の奇跡」素晴らしかったです。近所に住むものとして親近感もあり、いつもとまた違う気持ちで聴きました。低音弦楽器大好きですが、コントラバスがあんなに音域が広いことに、改めて感動しました。
♪ゆったりと落ち着いたハーモニーが日常の慌ただしさを忘れさせてくれる演奏会でした。3本の音がピッタリそろってハーモニーが見事でした。
♪ずっと聴いていられるような低音が素晴らしい響きとアンサンブルでした。とても心地よかったです。アンコールの《信濃の国》は県民にとって大変うれしかったです。
♪演奏はもちろん人柄も垣間見えて楽しかったです。なじみのある曲からチェロの音色がよくわかる曲まで、参考になりました。「上松の奇跡」のユーモアに心奪われました。近くに在住のこともあり、親しく近しい気持ちがして、チェロの習得の参考(あこがれ?)になりました。

DATE
2022年8月27日[土]
14:00開演(13:30開場)
VENUE
リサイタルホール
TICKET
前売券 ¥4,500
当日券 ¥5,000 
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
■5月28日(土)10:00~ チケット発売

その他プレイガイド

  • 長野市芸術館チケットセンター
    tel:026-219-3191 [10:00~19:00/火曜定休]
  • ヒオキ楽器本店シャコンヌ[窓口販売]
  • 美鈴楽器本店[窓口販売]

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