Performances & Events小野リサ　ボサノヴァ・ナイト

公演レポート

前日の飯綱高原のライブに続き、8月12日はメインホールでの小野リサさんのライブ。長野市でのライブは16年ぶりだということ。もちろん芸術館では初めてです。(小野リサ（Vo/G）、二村希一（P）、クリス・シルバースタイン（B）、斉藤良（Dr）)

皆様もお待ちかねのこのライブは、《O BRASIL PRECISA BALANCAR》で始まりました。
演奏が始まると会場は一気に甘い大人のムードに満たされます。会場のメインホールは2階席まである大きなホールですが、まるでライブハウスで目の前で歌っているような、親密な空気が感じられます。

前半は、ボサノヴァ、サンバの名曲が並ぶプログラム。前日の飯綱高原のライブの編成は小野リサさんと二村希一さんのデュオで、オーガニックな、癒されるような音楽でした。そこにドラムスとベースが加わり、リズムと心躍るようなグルーヴがくっきりと際立ちます。
前日のライブで演奏した《イパネマの娘》もまた違う色合いで楽しめます。

小野リサさんの歌声は、常に微笑みを含んでいるようです。
ポルトガル語の歌詞の意味はわからなくてもその歌に込められたまなざし、喜びや悲しみがあっても、世界は美しいというメッセージが伝わってきます。そのあたたかな歌声には、「癒し」という言葉とはまた違う、気付くとずっとそばにいる友人のような、さりげなく肩に置かれた手のような優しさを感じます。

前半の終わりは《CARNAVAL》。はじけるサンバのリズムと華やかなピアノが祝祭感を盛り上げます。自然と体が揺れて踊りだしたくなってしまいます。

後半のテーマは「世界の旅へ」。1曲目は《見上げてごらん夜の星を》。
つぶやくような歌の始まりから、ぐっと心をつかまれます。「ささやかな幸せ」という歌詞のとおり、手の中にある小さな幸福、誰の中にもある小さな輝き、時に見失いそうになる良いものが確かに存在すると思わせてくれるような歌が心にしみます。

「世界の旅」というテーマのとおり、様々な国の音楽が並びます。
愛らしいレゲエ《JAMAICA FAREWELL》や洒落たサルサ《CUBA ISLA BELLA》などの中南米の音楽、《ROCK MEDLEY》では、まさかのロックンロールも！ アメリカ、イギリスのロックナンバーを経て、《SING SING SING》へ。ドラムのソロやベースの刻むリズムとスウィングするリサさんの歌声に会場は熱く盛り上がりました。

アンコールでは、長野市芸術館ジュニア合唱団が登場。30年前に「みんなのうた」で放送された《太陽の子どもたち》を共演しました。
放送当時はひとりの女の子が歌ったパートを、今回約40名の合唱団で歌うことで、世界中のたくさんの子どもたちが手をつないで光の中を走っている、そんな歌の世界がより鮮明に感じられます。

そしてこのライブを締めくくったのは、《VOLARE》。ステージ上も客席もリズムを刻み、手拍子をし、（マスクをしていても）満面の笑顔。口笛と喝采、ラテン音楽の熱狂の中にライブは終了しました。

生きることは素晴らしい。音楽は素晴らしい。世界は美しい。
ライブを通して流れていたメッセージが会場いっぱいに満ちていました。

ご来場ありがとうございました。

＜セットリスト＞
O BRASILPRECISA BALANCAR
EU VOCE
BONITA
GAROTA DE IPANEMA
WAVE
AGUA DE BEBER
OSCAR MEDLEY
CARNAVAL
***
見上げてごらん夜の星を
HAPPY LIFE
A WHOLE NEW WORLD
JAMAICA FAREWELL
QUIEN SERA
CUBA ISLA BELLA
BOSSA NOVA BABY
ROCK MEDLEY
SING SING SING
***
太陽の子どもたち（共演：長野市芸術館ジュニア合唱団）
VOLARE

＜アンケートより＞
♪ボサノヴァはリズムが心地よくて、自然に体が動いてしまいます。4台の楽器だけで醸し出す世界、気持ちいい～！ピアノもベースもドラムもとてもよかった。合唱団との共演も素晴らしかったです。よい歌！懐かしい歌がいっぱいでした。
♪皆様楽しそう！笑顔の演奏でした。《見上げてごらん夜の星を》、今日はあの事故の日、坂本九さんの命日でしたね。しみじみと良い曲です。みなさんの良い人柄が感じられる、誠実なステージでした。また来てください。
♪念願のリサさんのライブを観ることができて、とてもうれしかったです。ボサノヴァのバッキングギターからドラム、ベース、ピアノと重なってボサノヴァになっていく演奏にうきうきしました。生演奏を観ることができて幸せです。
♪一度生の歌声を聴いてみたかった。やっぱり良かった！楽しかった！！ピアノもベースもドラムも最高！踊れないのが残念なほどノリノリ気分でした。久しぶりに楽しい気持ちになりました。ありがとう♡
♪小野リサさんのオーラがとても神々しくて、素敵でした。
♪リサさんの力強い歌声（CDで聴いているとささやきでしたが…）が響き、ピアノ、ベース、ドラムの心地よい音色に一夜の清々しさをいただきました。とてもすてきな心地よいコンサートでした。
♪本命のボサノヴァから南米音楽、ロック、日本の音楽まで、さすが小野リサさん。幅広くやってもらってとてもよかったです。昨日の飯綱高原も行かせてもらいました。天気、空気、緑、雲…あの環境下での小野リサさんの演奏は、まるで夢の中にいるようでした。サイコーでした。
♪楽しんで演奏している感じが伝わってきてよかった。Lisa's Barみたいでよかったです。
♪とにかく楽しめる内容だった。音のバランス、聞こえ具合も小さな会場で聴いているような臨場感、近しさを感じた。最後の拍手に、やはり音楽は"不要"であるはずはないと実感できた。
♪前半のブラジルの曲中心のプログラムから、後半は多彩なジャンルですごく楽しかったです。音楽で旅をしているようでした。
♪小野さんよかったな～！ハスキーボイスだけどさわやかで、癒されました。バックのリズムセクションが最高の演奏でした。アンコールの子どもたちの合唱も、小野さんの歌を上手に歌いました。
♪いつもはCDで聴いている歌声が目の前で響いていて感動した。小野リサさんや演奏者の方々のパフォーマンスに見とれていたら、時間が経っていた。ゆったりできたり盛り上がれたり、非常に有意義な時間だった。合唱団の子どもたちも頑張っていたと思う。とてもよかった。
♪昨日のライブも雰囲気最高で素敵でした。同じ《イパネマの娘》もピアノとギターVerとはまた音の厚みが違って、2倍楽しめました。
♪20代で初めてリサさんのボサノヴァを聴いた頃と変わらない歌声に感動しました。シンプルなステージですが照明がリサさんの歌声と相まって、ブラジルの朝の風も夕焼けの空を渡る風も楽しめました♡2部の構成もすてきでした。大変な世の中ですが、世界の脅威になっている人たちにリサさんの平和の声を聴かせたいと思いました。
♪27年前に主人と一緒にライブを楽しみました（東部町）。第一子出産直後、両親に子どもを預けて、心配ながらも楽しいひと時を過ごしました。そして今回、そのとき生まれた娘に今回のチケットをプレゼントしてもらい、家族で楽しむことができ、本当に素敵な時間をありがとうございました。大好きです、小野リサさん。
♪自然を感じて心地よかった。合唱団の子どもたちもよかったです。
♪聴きたい曲がすべて聴けて満足しています。ピアノソロもよかったです。ジュニア合唱団もいい味を出していました。
♪小さいころから小野リサさんの曲を聴いていたので、コンサートで生で聴くことができてとてもうれしいです！
♪曲がバラエティに富んでいてよかった。ジュニア合唱団の共演が素晴らしかった。
♪《A WHOLE NEW WORLD》原曲が好きで、違うアレンジで素敵でした。《太陽の子どもたち》聴けてうれしかったです。《VOLARE》楽しかった。
♪小野リサさんの名を知ったのはNHKみんなのうたの《太陽の子どもたち》でした。やはり聴けて大喜び。
♪ブラジル、キューバ、アメリカ、日本、小野リサさんの柔らかな声に乗せて心地よく世界旅行に行っているようでした。いつものコンサートで聴くメインホールのスタインウェイが別の楽器のようにソフトな響きで素敵でした。
♪小野リサさんの生の声を聴きたいと思っていました。期待以上に心から楽しみました。心も身体も解きほぐされて、ぜいたくな時間を過ごしました。本当に楽しかった。本当に来てよかった。