Management Strategies
4つの柱

前回の第2期指定管理(2019〜2023年)では、「文化芸術を通した活動の進化と深化〜ともに成長」というテーマのもと、プロデューサー制により同一アーティストが継続するオリジナル公演事業や、市民とともに創り上げる市民参加型事業、長野市芸術館ジュニア合唱団をはじめとする育成事業を中心に実施しました。令和元年東日本台風災害や新型コロナウイルス感染拡大など厳しい経営環境ではありましたが、感染防止対策の徹底や市民の鑑賞機会の継続に努めたことで多くの方にご来場いただき、稼働率の向上も達成しました。

一方、今回の第3期指定管理では、長野市民のウェルビーイング向上を目指し、「文化芸術でさらに心豊かで幸せなまちに〜ここから つながる〜」という新テーマのもと、さらに多様な事業に取り組みます。具体的には、自己肯定感・幸福感・協働性・つながり・自己実現・多様性への理解といった要素を取り入れ、次の4つの事業を柱に展開します。

Iホールの特性や
市民ニーズに応じた鑑賞事業

当館は、響きの良さなど特性の異なる3つのホールを有しており、開館以降、館独自の企画・制作によるオリジナル公演を多く実施しています。各ホールの特性を活かし、クラシック音楽公演やレクチャーを中心とした事業を展開しつつも、市民ニーズに応じた館独自の様々な公演を実施することにより、多様な価値観をもつ市民が集い楽しめるよう取り組みます。

市民自らが主役となる参加型事業

あらゆる市民が参加でき、自らが主役となって創り上げる公演やワークショップといった参加型事業に引き続き取り組みます。音楽・演劇・美術など多様な分野において、参加者の技術向上はもとより、高齢者の外出機会の創出、参加者同士が感動を共有できる場の提供、新たな生きがいづくりなどの役割を担います。

質の高いサービスの貸館事業

貸館事業における、利用者に寄り添うサービスの質の高さが、当館のこれまでの稼働率向上に寄与してきたものと思われます。こうしたソフト面での良質なサービスは当館の強みとして継続しつつ、新たな割引やWeb予約システムといったハード面でのサービスも拡充し、更なる満足度および稼働率の向上に努めます。

劇場とまちがつながる事業

長野市(まち)の市民、企業・店舗とアーティストが長野市芸術館をハブとして交わり、新たなつながりを形成する「まち☆ハブ事業」に取り組みます。まちに賑わいを生み出すほか、長野市芸術館の認知度を高め、身近な存在としてさらにご理解・応援いただけるよう努めます。