Knot & No.0
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岩いわ渕ぶち 重しげ紀き 音楽家というのは、いろいろな街を訪れても、夜ご飯を食べに出るくらいで観光もしません。まち歩きに参加して、何度も訪れている街の昼間の姿を初めて知って驚きでした。また、音楽関係者とは違う視点で音楽をとらえている大学生たちの見方も新鮮でした。企画としてアーティストが街に出ることで、コンサートでは知り得ないアーティストの人となりを市民の方々に知っていただけるし、アーティストがその地域と触れ合うことで起こる化学反応により、今まで見えなかった新たな個性が生まれる可能性もあります。市民とアーティストのつながりが生まれてコンサートに足を運んでくださる方も増え、文化活動が活発となり、心潤うコンサートや機会が増えることを願います。三み浦うら 友ゆ理り枝え Knotのロケでは、カフェでの食事シーンなど、ピアニストとしてはほとんど経験のないシチュエーションでの撮影もあり、新鮮で楽しかったことを今でも思い出します。伝統的な趣の街並みは残しつつ、素敵にリノベーションされているオシャレなお店がたくさんあってとても気に入り、その後もプライベートで訪れては散策を楽しんでいます。学校や公民館などにたびたびアウトリーチで演奏にうかがいますが、日常に近い環境で“生演奏を聴く”体験をしていただくことで、皆さんと音楽との距離がぐっと縮まるのを毎回実感します。それをきっかけに、ホールにも行ってみようかなと思っていただけたらうれしいですし、そのためのワクワクする企画が生まれることを期待しています!黒くろ沢さわ 朋とも花か Knotのロケ当日は、アーティストの方から聞いたお話が印象に残っています。ふだんの演奏活動や本番前の様子についてなど、個人的に気になっていたことを聞けた貴重な体験でした。当時は大学近くで一人暮らしをしていたため、長野駅前はとてもよく行っていましたが、自分では気づかなかった場所など、魅力を再発見しました。Knotに参加したことで、今まで入ったことがなかった店に入ったり、またアーティストの方の話を思い出して、自分が実際に演奏する時に試してみるなど、生活に取り入れるようになりました。現在は大学院2年生として教職について学んでいます。専門が音楽教育のため、これからはもっと積極的に演奏会に行き、さまざまなジャンルの音楽に触れるなど、学生の間だからできる経験をしていきたいです。小こ林ばやし 夏なつ海み Knotへの参加が決まった時、雑誌に自分が載る!?と驚きつつ、ピアニストの方と関われると知ってワクワクしました。気さくに話してくださり、ピアノを練習する時や本番で起こるいろいろなことなどの話題で「わかる!」と盛り上がりました。その後は、人前で演奏する場で、親しみやすさを意識するようになりました。ピアニストの方とお話しして人柄を知ったことで、コンサートを聴く時の意識が変わった体験があったからです。曲紹介などで「自分はこの曲をどう思うか」「なぜ選曲したか」といった“私らしさ”を混ぜるようにしています。今は中学校教諭です。いつか学校の先生仲間で演奏会ができたらいいなと思います。子どもが気軽に、さまざまな音楽文化に親しめる機会をつくっていける教員になりたいです。tsfrom Arti Studentsegefrom ColslKnot No.1でまち歩き&インタビューKnot No.3・4でまち歩きに参加さん(ピアニスト)さんKnot No.6でまち歩き&インタビューKnot No.5・6でまち歩きに参加さん(トランペット奏者)さん街並みを気に入ってKnot後も訪れています音楽家と会えたKnot自分の演奏にも変化何度も来ている街の本当の姿もKnotで知れたKnotでまちを再発見!未知の店にもチャレンジ「Knot」の誌面づくりにご協力、ご参加いただいた皆さんと、長野市芸術館の制作担当者に、Knotとの関わりを振り返りながら“これから”についても聞きました。07

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