Knot & No.1
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テーマのあるアウトリーチで思い返す〝音楽をやる意味〟長野市芸術館ではNなAがGのトAゥNエOルブ12(県出身プロ奏者12名による小編成吹奏楽団)でも演奏します。2007年に結成したサクソフォン四重奏団「Quatuorワチュール・ベー)」の活動は一番楽しいですね。でもまずは一人ひとりが完成していないと成り立たないので、もちろんソロ活動も大事。QuatuorBはもう運命共同体、僕の〝職場〟ですね。「駆け落ちしてください」くらいな勢いでメンバーを集めました。仲はいいけど、あくまでも仕事仲間でプライベートは踏み込まない。17年経っても敬語ですよ(笑)。いろんな場所で、いろんな年齢、環境の違う地域の人たちに音楽を届けるアウトリーチの活動は、自分の存在意義を確B(ク認させてくれます。就職なんて一切考えずに学生生活を送って、「音楽って何のためになるんだ」と悩みながらも違う道に進む勇気もなくて、20代は試行錯誤し続けました。30歳過ぎてから、地域と関わる音楽活動ができるようになって、昔悩んでたことの答え合わせができたと本当に思うんです。音楽やってよかったと思えるまで時間がかかりましたけど、今が幸せですね。サクソフォンを楽器店で見た瞬間「これ吹きたい。俺高校行ったらこれやる」。そこからひと筋です。サクソフォンって指使いはリコーダーと同じなんですが、簡単だからこそ気持ちが出てしまうので、しっかりイメージできてないとペラペラな音になっちゃうんです。音色をつくったりコントロールの技術のために日々練習しています。すごく簡単な曲でも「いいよね」と心を動かせる奏者になりたいんですよ、10年後は。そのために音を磨くことを常に目指しています。やまげんろうこた小山太郎インタビューを聞いて    ProfileArtistInterview【出演公演】「NAGANO12訪問コンサート」2025年10月8日(水)・9日(木)市内各所※詳細は決定次第発表「須川展也プロデュース長野市芸術館ブラス・フェスティバルVol.7長野市芸術館スーパー・ウインド・オーケストラwithNAGANO12」2026年3月29日(日)14:00開演長野市芸術館メインホール長野県小諸市出身。桐朋学園大学音楽学部演奏学科を経て、昭和音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。2003年ノナカ・サクソフォンコンクール(クラシック部門)第4位入賞。2017年、台湾国立音楽ホールにて初の海外単独公演。QuatuorB、サキソフォックスのメンバーとしてコンサート活動などを全国各地で展開している。桐朋学園大学、昭和音楽大学、同短期大学、同大学院、長野県小諸高等学校音楽科各講師。好きで続けてきた音楽が、教師という“仕事”になる私たちに、「趣味が仕事になるって最高。上手にすることだけ考えず、自分が楽しいと思うことを子どもたちに与えて」と励ましていただきました。「お届け芸術館」コンサートでは小山さんのすてきな演奏を聴き、やっぱり音楽っていいなとあらためて思えました。企業へ伺って社長さんと直接お話しするなど、いつもの学校生活ではできない新鮮な体験で、大満足の1日でした!10サクソフォン奏者15歳の時、キラキラ光ってカッコいい 弦

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