Performances & Events加藤昌則のぶっとび！クラシック 作曲家編【バッハ】　1時間目： “音楽の父”と呼ばれる理由とは？

公演レポート

大好評のクラシック音楽がも～っと面白くなるレクチャー講座、ついに６年目に突入です。
今年はなんと、全5回「バッハ」漬け！音楽の父・バッハをフィーチャーして、あらゆる角度からその魅力を紐解いていきます。

1時間目のテーマは「“音楽の父”と呼ばれる理由とは？」。
バッハの凄さを理解するために、まずは音楽史のお話から。バッハの時代までに生まれたさまざまな技法を、テンポよく紹介していきます。初期の単旋律の聖歌や、時代が進んで声部が増えた聖歌は、厳かで現代の音楽とは大きく違う印象です。

でも実は、「私たちの知っている音楽も、その前からあった古い歴史とちゃんと繋がっているんだと証明した」のがバッハ！加藤さんの簡潔な言葉に、客席からも「ほお～」と声が上がります。

バッハは讃美歌の編曲にもすぐれていた、《インヴェンション》を作曲したのはバッハ自身の息子の教育のため、などなど……
漠然と「音楽の父」とは知っていても、その理由が今日初めてわかった！という方も多かったのではないでしょうか？（そんな偉大なバッハを、親しみを込めて「父ちゃん」と呼ぶ加藤さんにもぶっとび！です）

最後の「14のカノン」の視覚的な説明では、順行、反行、反逆行など今日のポイントを総ざらいして、バッハの曲に潜む計算された構造に圧倒されました。Q&Aコーナーも復活して、「楽器の始まりは？」「讃美歌とカンタータの違いは？」などの質問に加藤さんがその場で答えてくれました。

本編終了後はなんと、SBCラジオで放送中の「加藤昌則のぶっとび！クラシックでR（あ～る）」テーマ曲を初演＆ライブ録音！！
約1分半の曲ですが、ワクワクするようなドラマチックさが詰め込まれていて、ラジオで耳にしたらグッと気持ちを掴まれてしまいそうです。会場の皆さまの割れんばかりの拍手も含めて、9月30日（土）の放送で流れます！ラジオも必聴！

2時間目は10月25日（水）18:30開演で「父としても偉大なバッハ　その家族像に迫る！」をテーマにレクチャー！次回もどうぞお楽しみに。

＜アンケートより＞
♪バッハの事、知りたいと思っていてもなかなか機会がなく、大人になりピアノのレッスンを始めて、勉強したいと思っても時間がとれずにいました。この5回シリーズ楽しみにしてます。こんないろいろな事、考えて勉強したことなかったので、楽しかったです。
♪音楽史の勉強からできてとても楽しかったです。バッハの印象が「古い時代の人」から「“新しい”時代の最初の人」になりました。対位法の美しさを理解しながら感じながら聴けるように、帰ったらインヴェンションを復習したいと思います。
♪始まりましたね、ぶっとびクラシック。深堀りバッハ楽しみです。テーマ曲収録参加させてくださりありがとうございます。
♪久々にぜいたくな時間を過ごせました！昔習ったインヴェンション、よくわからずに弾いていたけれど、いろいろ教えていただき、嬉しくなりました。バッハがすごい人だったことがわかりました。明るい加藤さん、大好きです。
♪初めて参加させていただきました。とても楽しくて、また次回もぜひ参加したいと思いました。昔は苦痛でしかなかった楽譜を、こんなに興味を持って読む（読めてないけど）ことができるのかと思いました。
♪「バッハかあ～、作曲について勉強してみたいし、今年も聞いてみようかな～」というくらいの気持ちで、今年もシーズン券を購入しました。う～ん、買って、大正解でした！目からウロコがバサバサ落ちる事ばかりで、音楽は少しずつ複雑になっていったものだと思っていましたが、そこからまた洗練される過程があって、それをきれいにまとめあげたのがバッハさんなのだと知りました。SBCラジオ番組のテーマ曲おひろめにも同席できて、とても嬉しかったです。皆が集まって楽しんでいる様子がキラキラ伝わってきて、ホントに少し涙が出ました。祝10月以降も放送、楽しみです！